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ハルサメが話題に?

 バルクたちもなかなかいいものをもらえたと話していた。

 バルクともフレンド申請をして、ほかのプレイヤーが来るのを待つ。5ペアが脱出するまで多分終わらないので、待ち時間がどうしても出てしまう。

 また城の中に戻って探索してもいいのだろうか?


「というかバルクたちは違うところから脱出してきたよな。なんか白い幽霊に追いかけられなかったか?」

「いや、俺らはそういうのは見なかったが」

「じゃあ、私たちだけか」


 こいつらが別の入り口から脱出してきたのを見ると、出入り口は複数あったから無理にあそこを選ばなくてもよかったということだ。

 そして、多分一度鍵を使用されたところは使用者以外には入れなくなる仕組みがあるのかもしれない。だから後になるにつれ見つけるのが苦労する羽目になるんだろうな。


「それにしても、城の中はあんな不気味だったのに外に出るとこんな明るいんだな……」

「そうだね」

「この城の設定が気になるでありますな。どのような王がいたのか……。とはいっても、あんな悪趣味な道具がある時点で性格は知れていると思いますが」

「そうだな」


 あれは悪趣味だよ。私たちだからよかったもののさ。


「こういうの物語でありそうだよね。廃れた城に住む一人の吸血鬼とか」

「あるー!」

「そういうのはないけど普通にプレイできるあの世界でそういうのあったぞ」

「あったの!?」

「前にリンドウとグライドっていうプレイヤーとな、そういうところにいった。そしたら魔女っこが住んでて仲間になってくれた」

「へぇ! すごいじゃん!」


 だからこういう城は二度目だけど、雰囲気はマジでホラーだしビビるっちゃビビる。


「ん、グライドとリンドウって掲示板でもたびたび名前だされるあのプレイヤーだよな? よく知り合いだよなお前……」

「まぁ縁があってね。私だってよく出されてるでしょ。この翼のせいで」

「まぁ、その翼は目立つからなぁ」


 天使の白い翼は誰も持っていないからな。私だけの特権だ。


「それに、今回のイベントに関しちゃすごい噂増えると思うぞ。特にハルサメ」

「自分がでありますか?」

「お前、大量のプレイヤーを一人で屠ったろ。あれで危険視されるぞ」

「見てたのか?」

「ああ。物陰でな……。あの場で姿を現したらキルされるところだったよ。お前本当になんなんだ? 普通じゃないだろ」

「経歴が経歴だからそうだけど……」


 私はしょうがないのでハルサメのことを語る。


「バルクたちは鬼神のハルサメっていう軍人知ってる?」

「それ前にテレビでやってたよねー。戦争地帯で戦う一人の日本人少女とかっていう……」

「……え、まさか」

「そう、そのまさか」

「鬼島 ハルサメ。元軍人であります」

「なるほど。戦い慣れしてるんだな」


 そう。平和ボケしている私たちとは違い、ずっと戦場に身を置いてきた軍人。様々な死地を潜り抜けてきた屈強な軍人女性だ。

 私たちでは到底かなうはずもない。


「道理で強いはずだよ」

「俺、敵に回したくないわ」

「私もだよ」


 ハルサメという女は敵に回してはいけない。


「よっし、脱出!」


 と、どこからか声が聞こえてきたのだった。









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