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イベント開始!

 もう少しでイベントが始まる。

 私もハルサメは既にログインし、その時を待っていた。どういうゲームなのかはわからない。

 脱出ゲームとしか言っていない分、期待や不安がある。


「さて、心構えはできてるか」

「ああ」


 そして、時間が来る。

 私たちの足元には魔法陣が現れ、転移させられた。転移したところは廃城のような場所。

 装備も若干変わっており、ハルサメと私は同じ装備になっている。ラフな服装に。


 そして、廃城内には所々に壁にモニターが設置されてるようだ。世界観……。

 すると、モニターに光が宿る。


『みなさん、こんにちは』


 と、画面に人が映し出された。


『私はイベントを仕切るAIの"イベ"と申します』


 機械音的な声。

 イベと名乗るAIは早速ルール説明を始めるようだった。

 画面の中に文字列が現れる。


『ルールは単純です。その城から誰よりも早く抜け出すこと。脱出に必要な鍵などは全て隠されており、謎を解かねば鍵は手に入りません。

 そして、今回のイベントはPKも許されております。ですが、あまり悪質な物に関してはBANの対象となりますのでご注意ください』


 PKして他人から鍵を奪ってもいい、が、それで済むはずがない。

 あくまで許すというだけでありペナルティがないわけではないのかもしれない。


『細かなルールを説明します。まず、二組が同時に脱出した場合ですが、その場合は外をより早く踏んでいた人がいるペアが勝利となります。

 ペアの片方がキルされた場合、ランダムの場所でスポーンします。

 ペアの両方がキルされた場合、その場で復活します。ですが、スポーンには2分かかります。

 そして、今回のイベントは一部スキル、一部アイテムの使用ができなくなっております。禁止スキル、アイテム一覧をメニューに記載しておきます

 細かなルールは以上です。続いて、何位まで景品をもらえるかという話に移ります。

 答えを言うのならば五位以内のペアまで景品が与えられます。ですが、もらえる景品にはランクがあり、優勝した人に一番レアな賞品を差し上げます』


 私は禁止スキルを眺めてみる。

 翼飛行は禁止されてないようだが光芒霧消は禁止のようだ。それは強すぎるから調整か?

 ただ、影魔法の使用は出来るので大きな弱体化というわけではない。


『では、ただいまよりイベントスタートです』


 そういって、私たちを囲んでいた光の壁がなくなった。

 脱出ゲームか。やったことはないが……。


「まずは鍵を探すところだな。くまなく部屋を探そう」

「了解であります」


 私たちは近くの部屋をとりあえず探してみることにした。

 私たちが入った部屋は玉座の間らしく、玉座が目の前に鎮座している。私はその玉座に歩み寄り、座ってみた。


 意外と座り心地がいい。


「とりあえずハルサメ。ポーズとるからスクショしてスクショ」

「了解であります」


 私は肘掛けに肘をつく。

 玉座に座っているのはこの私。エリザベス一世。パンがなければお菓子を……。

 いや、それはマリーアントワネットだし女王ではない。マリーアントワネットは王妃であり、女王ではない。


「撮れたであります」

「でかした。さて、探すか。こういうのって大抵玉座に仕掛けありそうなもんだけど」


 私は玉座から立ち上がり、裏を見てみるが何もない。動かそうと押してみるもびくともしない。

 ふむ、見当違いかな。玉座には何もないと見て間違いはないかもしれないけど。


「しょうがない。また座りながら考えるか」


 再び玉座に座り、考える。

 こういうのはありそうなところを探したらあるパターンの方が多いけど……それだとしたら見つかりそうなものだ。


 もっと頭を使って出るか。


「とりあえず城の中を歩き回るか。どこが開いてどこが閉まってるかの確認を」

「しっ。誰か来るであります」


 ハルサメはナイフを構える。そして、素早い動きで扉の横についた。

 そして、扉が開かれた。










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