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王都探索!

 目の前に広がる王都を守る門。

 私は一人その門の前に立っていた。


「本当にいいんですか? ここで……」

「今日は帰るつもりないしいいですよ。王都に来たんだから観光をしたくて」

「わかりました。ではミノルさんはどうしましょうか」

「うちはいいや……。シグレの邪魔をしたくないしね」


 といってミノルは始まりの街へ戻っていく。

 ミノルは誰もかれも始めていく場所には基本的に行かない。私がまず探索してから来るのがいつものミノル。なぜそうしているかは私もわからないが、私が基本一人で行動してるから一人で行動するのを邪魔したくないということかもな。


「ミノルが王騎士となったからな……。私もそういう特別な職業になってみたいが……。それは高望みってもんか」


 ま、それを考える前にまずは王都の探索へレッツゴーだ。

 私はそういって街を歩きだして数分後。なぜか列に並んで焼き鳥を食べていた。


「はっ……なぜ食べているんだ私は……」


 たれ味の焼き鳥が超美味い。


「食べ歩きじゃない……。本来の目的を忘れるな私よ」


 私は再び歩き出す。

 王都の街並みはとても壮観で、まるで中世のヨーロッパみたいな建築様式の建物ばかりだった。ここ大通りらしき場所にはたくさんの店が並んでいる。ポーションなどを売っている商店や、武器などを売っている武器屋、防具屋もある。


「へぇ。さすが王都といったところか。始まりの街より値段も高いし結構いい武器ばかりだ」


 店頭に置かれている武器を見てそう呟いた。


「そうですね。これのレシピもらえるかなぁ……」

「おわっ、リンドウ? 来てたの?」

「はい。新たなエリアがもはや解禁されたということで……」

「よぅ、シグレ。お前も来てたのか」

「グライドも来たのか」


 グライドとリンドウ。有名プレイヤーが並んでいる。


「あ、もしかして掲示板でよく聞くグライドさん?」

「ん? ああ、そうだが……誰だ?」

「僕はリンドウっていいます。鍛冶師です」

「リンドウ? リンドウっていやぁ前作ですげえ鍛冶師がいるっていう噂があったな。そいつもリンドウだったが……同一人物か?」

「はい。そのリンドウです」


 と、リンドウは手を差し出した。それをみてグライドも手を伸ばし、二人は握手を交わす。


「シグレは前作やってたのか?」

「やってたよ」

「へぇ。前作やってたんならあのテロも経験したんだな。あれはきつかったな」

「そうですね……。家族が気付いてくれてよかったですよ」

「俺も。ふたっと妹が俺の家に来なかったらどうなってたか……」

「私は普通に死んだけどね」


 そういうと。グライドがえっ?っていう顔で見る。


「言ってなかったっけ? 私気づかれなくて自分の体が亡くなっちゃって」

「……え、じゃあなぜ今お前はここに。ゆ、幽霊?」

「いや、電脳アバターってやつ。あのミノルのスマホの中にいつもいるんだよ」

「そうなのか……。その、悪かった」

「地雷じゃないし……。別に慣れればそうでもないし気にしてない」


 電脳アバターってことを知られると割と地雷踏んだと思われるのはなぜなのか。


「もうこの話題はやめやめ。それよりどうする? 私はまだ王都探索するけど一緒に来る?」

「暇だからいこうかな」

「俺もついてくわ」

「おっけー」


 ということで即席三人パーティで王都の探索をすることになった。







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― 新着の感想 ―
[一言] >私もそういう特別な職業になってみたいが……。 なお上記の発言は特別な加護を受けて、特別な武器とスキルを所持して、その上特別な種族にもなってる人間の発言であるww
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