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ミノルたちのバスケ

 翠雨は父さんたちに連行されていった。父さんは謝り、お詫びの品を持ってきてミノルの母さんに渡し、帰っていく。

 そして、平穏が訪れ翌日。


「なーんで私までまた学校連れてこられてんだか……」

「いーじゃん! 体育の時だけでもさ! 通訳通訳!」

「通訳って……ハルサメいんじゃん」


 体育の時間、私はミノルのスマホの中で見学していた。

 内容はバスケのようだ。白Tにゼッケンをつけ、ミノルたちはバスケをしている。


『バスケは、フランスでもやってたよん!』


 と、ベルナデットがまずゴールを決めた。ミノルが外からボールを拾い、ハルサメに投げる。


『なら仕返しといくであります』


 そういって、ハルサメはボールをぶん投げた。

 ぶん投げたボールは天高く舞い、体育館の天井ぎりぎりまで上がると、そのままゴールに落下した。どんな馬鹿力だハルサメ……。

 そのプレイに思わず誰もが驚いていた。


「ハルサメさんすごーい……」

「あれ女子のパワーじゃねえよ……。バスケのボールって結構あるよな重さ」


 隣で試合をしている男子たちも思わず驚き、先生も戸惑っていた。


『すごいシュートだね。経験あるの?』

『ないであります』


 お前……。経験ないのにあんなバカみたいな高さのシュート放てるの? お前どんだけ運動神経あるんだよ。


「だがまぁ、こっちにはベルナデットちゃんがいるんだ! ベルナデットちゃん!」

『任せて!』


 ボールがベルナデットに渡る。ベルナデットは素早いドリブルで運動部に所属する女子たちを抜いていく。女子バスケ部の面々もいるらしいが、その素早い身のこなしに対応できず、抜かれていた。

 だがしかし、ハルサメだけは別だった。ハルサメはしつこくマークし、シュートモーションに移ったとき、ハルサメはボールをたたき落とす。


『クソ!』

『んじゃ、もう一回やってみます』


 と、ハルサメは大きくボールをぶん投げようとして、ベルナデットは高くジャンプ。そして、放たれたボールはたたかれ落とされる。


『二度は通じないでありますか』

『やられたら困るからね』


 白熱の試合。

 

「すげー。あそこだけなんかスポーツ漫画みてえ」

「何言ってるか全然わかんないけどとりあえず白熱してる……」


 周りは少し冷めてはいるが。

 私もこのスポーツのノリはそこまで好きじゃないんだけど。


「ベルナデットちゃん! 勝ったらご褒美もらえるからね! 絶対勝とうね!」

「ハルサメふぁいとー!」

「いや、ミノル。お前もやるんだし」

「うちやったら強すぎるから……」

「いや、お前運動音痴だろ」

「……ドッヂボールなら負けなしだし!」

「そういやあんたそうだよね……」


 ドッヂボールて。

 見てるだけじゃ本当つまんねー。こう、ホログラム化してプレイできるようにならないかね。それは機能面として無理だろうけど。

 映像に触れられるわけないし。


「戻ろ」


 つまんないし。あとで文句言われたらその時だろ。私はそのまま私の携帯のほうに飛んで……と思うと、私の携帯は部屋になく、なぜかミノルのスマホの後ろにあった。

 おい。これずるだろ。ゲームやらせないためかよ。結局戻れねえじゃんかよ。


 こういうときだけこういうことするよなミノル。お前……。










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