巻き込まれ火の鳥戦 ③
バカポンドは八つ当たりのように魔法を放っていた。
魔法を極めるために極みまで買ったとなると結構金がかかったはずだ。極みまで行くとSランクに近いAランクスキルでそこそこ高額に設定されていたはず。
本当に悲しいな。メタとして買ったのが全部無駄になった……。
「だから極みまで買うのはやめとけって言ったのに! ばっかでー!」
「笑ってねえでサポートしろ! バフとかよこせや!」
「はいはい」
と、ミトコンドはバフをかけてきた。
アックアップのおかげで攻撃力が増している。
「水が効かないとなると弱点はなんだろな」
「……土?」
「土をかけて消火ってのはあるがねえだろ」
「だよなぁ」
じゃあもしかして、弱点属性なかったりする?
見た限りアンデッドではないからな……。可能性があるとしたら。
「闇属性かも」
「あー、あるかもな。火の鳥って聖なる扱いされること多いし」
「闇魔法なんて俺ねえよ……」
「誰一人として持ってないと思うよ?」
そうなのだ。闇属性、多分この中の誰一人として持っていない。
私はもとより弓専門だし、弓は光属性の光陰の弓と水属性の煌雨の弓、未完成品で火属性の賛火の弓の三種類しかなく、闇属性を持つ弓はない。
属性弱点を突く武器は手数が多い武器の方がいいから弓としてはそこまで必要ないからな……。
「ちまちま削ってくしかねえかあ……。だが、剣士はどうやって攻撃すればいいんだ? 俺はバカポンドと違って魔法使いじゃねえし」
「キュルアアアアア!」
と、火の鳥は私たちの会話を遮るかのように攻撃を再び開始してきたのだった。
とりあえず、私はフリッツのために何かしてやろうと思い、煌雨の矢を取り出し地面に向かって打ち込んだ。すると、地面のマグマが固まっていき足場ができる。
「お、固まった」
「この上でたたか……え? なんか炎の勢い弱くなってない?」
私は火の鳥をみると、ボウボウと燃え盛っていた炎の勢いが弱まっている気がした。
もしかすると、こいつの炎はこの環境下でこそってことなのだろうか。
「……なあ、バカポンド。水魔法で周りのマグマ固めてみよう」
「オッケー!」
と、バカポンドは水魔法を唱え、周りのマグマを冷やして固めたのだった。
すると、火の鳥はどこかに行こうとしていた。みると翼にあった燃え盛る炎は消えている。
「なるほど、この環境が火を起こしていたということか」
なら今は水属性が効くだろう。
私は矢を放つと、今度は矢が破壊されず、火の鳥の翼に当たる。
「今がチャンスだ、畳み掛けようか!」
私は天帝の支配を使う。
火の鳥の体力は強制的に半分削らされた。すると、火の鳥は大きく吠える。
すると、固まっていた地面が再び溶け始め、火の鳥の火が復活してしまう。
『キュルァ!』
「そう簡単に行かせねえってこと、か」
厄介だな。




