巻き込まれ火の鳥戦 ②
火の鳥戦。
私は火の鳥に戦いを挑みに来た男性二人フリッツ、バカポンドと女性二人のミトコンド、ミミップという四人組と協力することになったのだった。
パーティ設定を新たに組み、私をパーティに入れてもらう。
「役職は?」
「俺がタンクで、メインアタッカーがこっちの二人、で、サポート」
フリッツとバカポンドががアタッカー、ミトコンドがタンクでミミップがサポートという役回りだった。
割とバランスよく揃えられている。
「んじゃ、私はアタッカー兼サポーターという役回りかな!」
私は矢を放つ。
煌雨の弓は水属性なので、相性でいえばこちらのほうが上。だがしかし、火の鳥といえばよく話で聞くのは不死鳥ということ。
不死鳥を殺すなんて芸当は不可能だ。不死鳥が死んだら不死ではなくなるからな。
だから倒す、ではなくてもしかしたら素材を落とさせて撤退させる、というのが目的なのかもしれない。
「キュルアアアアア!」
と、火の鳥は燃え盛る翼をこちらに向け、何やら火の玉を発射してきた。
火の玉は地面に着弾すると、ずっと燃え続ける。近くに寄ってみてみると、それは羽であり、燃えている羽が地面に突き刺さっているようだ。
燃え盛る羽が私たちを囲むように突き刺さる。
「あ、これまずいかも」
私はその羽の範囲の外に飛び出した。
その時、火柱が先ほどまで私たちがいたところに噴き出す。
「あの羽にも注意だな……」
「やべ、ちょっと被弾した」
「とりあえず魔法を……」
と、水魔法を放った。
が、水魔法がシュウウと水蒸気を上げて消えていく。
「キュルアアアアア!」
「ん、なんか徐々にダメージが入っていってる?」
「近づいたらダメージ受けるタイプの敵か」
となると、ちょっとまずいな。
私の体力も徐々に減っていっている。状態異常じゃないから清廉なる天使の効果も発動していない。状態異常じゃないならこれ相当厄介な仕様だな……。
それに、水魔法が効いてない辺りを見ると、さっきの煌雨の矢も当たっていないかもしれない。途中で蒸発し焼け落ちたと考えればいいのだろうか。
「……どうやって倒すんだこれ」
「マグマの上だから切りにいったら俺がマグマにドボン、だよな」
「ねぇ、どーすんのっ! これどーすんのっ!」
と、ミトコンドが慌てふためいている。
討伐方法がわからない。どうやって倒せばいいのかまったくもって見当ついていない。煌雨の矢が通じないとなると……。光陰の矢、しかないが。
これは魔法だから多分当たる。
「水属性以外の魔法属性の攻撃しかもしかしたら効かないんじゃないかな」
「それが本当だったら俺がこのためだけにとった水魔法スキルがゴミとかすんだけど」
「……ちょっと試してみるか」
私は光陰の矢を放つと、光陰の矢はたしかに火の鳥に当たってダメージを受けているようだった。続いて煌雨の矢を放つと、蒸発したかのように消えて被弾したモーションがない。
これは……。
「水属性は効かない、と見て間違いないかも」
「ぬあああ! 俺の金返せよぉおおおおおおお! 水属性魔法、はそんなに高くなかったけどマスターするまで極めるために極みまで全部買ったのによぉおおおおおお!」
「ぷっ……」
「滑稽」
「女子二人笑うなぁ! この火の鳥めぇ! なんで水を蒸発させんだこの野郎が!」
と、悲しき男が魔法を放つ。
なんだろう、ご苦労さん。




