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めんどくさいので、同時進行中の『異世界で彼は呪いとともに生きるしかないようです』の主人公の名前を使います。だからパクリじゃないよ?やべえ、2つも小説書くとか正気の沙汰じゃない。絶対長続きしないですわ。いつでも終われるようなスタイルで書いてみます。

興味ある方は読んでみてください。


またこの作品も、大変上品()な描写を含みます。ご注意ください。



皆さんは第三者が投稿されている、動画・イラストなどを楽しく閲覧が出来ていますか?見るだけなら、誰にも迷惑など掛けようがないですね。ですが、これにコメントなどの形により、自分の意見が第三者に見える状況だとどうでしょう?どういう風にコメントを書こうか、これを他人が読んだら、どう感じるだろうか?とか。考えてコメントをしていますか?


いや、ぶっちゃけ、そんな考えてへんやろ?いちいちそんなこと

そこまで考えなくても、無難なコメントするやろ?


本当の本気で相手を中傷してやろうっていう人は少数派だと思う。っていうかそう思いたい。相手を思いやって気分をぶち壊さないコメントをするのが普通だと思う。(『普通』の定義とは?とか言う哲学はこの際置いといて)


ネットだと相手が見えていないから、言いたいことをなんでも言いがち。

気が大きくなりがち。だから荒れに繋がるのだ。


動画やイラストを一生懸命作成して投稿した人は、一方的に心無いコメントで殴られているようなものだ。アンチに構ってしまうと、さらに調子に乗る。なぜなら、遠く離れたところに居て、お手軽にコメントできて、特定も余程のことがない限りされる事がないからだ。


理不尽すぎひん?


そんなことを思ったある男は、自分の能力を役立てようと思った。

(ここで超能力出てくるとか突飛過ぎるけど、そういうフィクション漫画、結構あるし許してチョンマゲ)

















ある動画・イラスト投稿サイトが存在した。時が経てど、若い人たちが楽しむことはそんなに変わらない。


誰でもお気軽に実況や作曲した音楽、「○○をやってみた」などの動画や、かわいらしい、バリバリにかっこいい、けしからんいいぞもっとやれ系のイラストを投稿している。それらは、そのサイトに登録さえすれば簡単に閲覧ができ、コメントなども残すことが出来るのだ。




「これが『ドウガミ』ってやつか。まあ暇つぶしにはなるか」




どこにでも居る有り触れた人は、そのサイトのユーザーになろうとしている。




「捨て垢でいいな。規約、はいはい読んだ読んだ。だりいないちいち」




サイト登録あるある。

利用規約を隅から隅まで読む人はそんないない(はず。確証はないよ!)


しかし、このドウガミの利用規約。基本は無料など、金銭面こそ細かめに書かれてはいた。

が、このサイトを楽しんでもらうためのルールは、そんなには長くなかった。

最低限で不親切だが、赤文字で書いてあった。




1 シラけることを書かない

2 脅かすことを書かない

3 やるなら、やられる覚悟を持て


---------ドウガミ(一応の)取締役 溜池(ためいけ)語呂之介(ごろのすけ)




そして、ユーザー登録が済んだ。この決まりを碌に目を通すことなく、クリック音が鳴った











「あっはっはっはっはっは!おっもしろ!」




ここはドウガミ運営室。パソコン画面がずらっと並んでおり、どこかの制御室を思わせる部屋のようだ。ふかふかの素材で出来ている、座り心地抜群のゲーミングチェアに座っている男がいた。彼の見た目は極めて目立つものだった。それは、蛍光グリーンの髪の毛をしており、服は長袖長ズボンでこれも蛍光グリーン。服の模様は、電子基板にある迷路のような回路のパターンが、銀色で施されていた。ちなみに、ゲーミングチェアも蛍光グリーンで、目や肌の色を除いて色が統一されている。目がチカチカしちゃう。




「動神さん、仕事してくださいよー」


「のびのびと仕事するのが一番です。一応これもチェックの内ですよ。あと、私は溜池語呂之介ですって」


「そのハンドルネーム変えません?」


「もうみんな『動神(どうがみ)』って呼んでるからいいじゃないですか!」



ある実況動画を見て爆笑していたのは、溜池語呂之介という男。だが、皆は『動神』と呼んだ。部屋の中には、語呂之介の他に3人の男がいた。『動神』こと語呂之介の着ている服の色違いで、皆は白い上下の服を着ていた。模様も同じ、電子回路のパターンであり、黒で施されていた。ちなみに髪の毛は白ではなく黒色だ。彼らはどうやら、ドウガミのスタッフのようだ。




「だって、ゴロノスケの部分、五郎とか吾郎じゃなくて『語呂』を充ててるんですよ?こんなん面白いでしょ?神とか嫌ですよ!カルト教団の長じゃあるまいし」


「いやー、だいぶ似たようなものじゃない?」


「あ!こんにちは!」


「お疲れ様です!」




運営室にもう一人入ってきた。こちらは女性で、蛍光ピンクの髪をしている。服装は語呂之介の色違いで、上下ともに蛍光ピンクだった。こちらも色の主張が激しいものだ。すたすたと歩いてきて、語呂之介の隣の椅子に座った。ちなみに、蛍光ピンクのゲーミングチェアである




「お疲れさま、インラ。似たようなものってどういう事ですか?」


「そのまんまよ。ユーザーはみんな、ゴローのイベントに熱狂的だもん。ゴローはゴローで自分が正しいと思うことは絶対だし、逆らったら有無を言わさず公開処刑するし、おまけにみんなは動神って呼ぶし」




彼女の名前はインラ。語呂之介もインラも当然本名ではない。インラはともかく、語呂之介で本名とかやばすぎひん?ここに居る者達は、ハンドルネームを自分の名前としている。




「まあ、一応私が立ち上げたサイトですから、基準は私が決めてますし。それに、思い上がったバカは死ぬまで直らない、だけど当然殺したら人間としてダメですから別なことするしかないんですもん」


「まあね、話が大体通じないから痛くしないと分からないからね」


「あと、私は『動画を見る』から『ドウガミ』ってつけたのに!この年で神とか痛い以外の何者でもないですよ!」


「いいじゃない。『ドウガミ』から『動神』。仮にも取締役なんだから、威厳あったほうがいいのよ」


「名前と見た目が追いついていないんですがそれは」




サイトを立ち上げた当初は、『動神』なんて呼ばれていなかった。だが、語呂之介のイベントなるものが好評だったためか、いつのまにか、ユーザーからはサイト名をもじって『動神』

と呼ぶようになった。よく、いろんな動画で「○○の人」とか、本人のハンドルネームそっちのけで呼ばれている人、見たことありません?そんな感じです。ちなみに本人は嫌がっている




「後、いつになったら敬語やめるの?彼氏なのに他人行儀って何回も言ってるじゃない!」


「私には他人行儀って感覚が分からないんですよね。もうこの喋りで慣れてるからどうしようもないですもん。さすがに独り言まで敬語じゃないですけど」


「もう!私の名前は呼び捨てのくせに!」




ちなみに彼氏彼女の関係のようだ。爆発しろ!




「(爆発しろ!)」

「(爆発しろ!)」

「(爆発しろ!)」


「あんた達、顔に出てるわよ?心を読むまででもないけど」


「いい!?」


「す、すいませんインラさん…」


「動神さん、この部屋暑くないっすか?」


「私、そういう反応大好きです」




もはや勤務しているかも怪しい集団だが、パソコンから流れる動画を見ながら時間をすごしているようだ。それぞれが異なる動画やイラストを見て、コメントなどを軽く流して見ている。すると




「…」




語呂之介は自分のお気に入りの動画を見ているとき、あるコメントを見つけた。そこには、『××者だろこいつ』というものだ(心身を侮辱する過激な言葉のため、×などで表記)。いくらネットだからといって、人としての品性を疑われる類の言葉だ。十中八九、周りの人はいい気分をしない、言われた本人からすれば尚更だ。おいそれと言って良い言葉な訳がない。




「活動履歴は…別にバカやっているわけではない。どうみても普通な人」


「何かあったのゴロー?あ、その人面白いよね」


「私の好きなこの人に悪質なコメントを見つけました。一発処刑ですね、個人的には」


「あー、これか。ゴローのお気に入りということを差し引いても、このコメントはないと思うよ。いいんじゃない?」




そう言って、語呂之介はその動画が表示されているパソコン画面を右手で触る。すると、触れた先から、パソコン画面に沈んでいく。右腕の先から白く光っていき




「部屋用意しといてください」


「はい!」




スタッフたちに準備を命じ、語呂之介はパソコンの中へダイブして消えた


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