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俺は、王道ファンタジーを望む  作者: めぇりぃう
第1章 俺は、安定した生活を望む
21/152

21話目 新技

いつもより遅れましてすみません。次話も遅れるかと思います。ご容赦ください

 危険度:高の『ワイズクロウ』を実験台に、俺は新技を作ってみようかと思っている。馬鹿か?と思うかもしれないが、『ワイズクロウ』単体には俺が負けることはない。奴の切り札(笑)たる『ホーラ(略称)』は既に俺の胃の中。残すは奴の身一つ。他にも共存関係にある魔物が居れば別の話だが、それもないと踏んでいる。なにせ、居るなら今来るだろ?...もしかしたら俺の力にびびったのかもしれないけど。


 まぁ、やってみたい他の理由としては、相手が空を飛んで逃げることができる相手、という点だ。俺が手を伸ばしても届かない距離にいても攻撃できる、という遠距離技は、この先生きていく上で必要なものだ。逃げればいい話なんだけど、牽制技くらいにはできるじゃん?持っとくべきでしょ。


 つまりつまり。思いついた技があるんだけど、丁度いい的が目の前に現れたからやってみる、ということなのだよ。


 そう考えてみれば、なんか気楽にできるよね。何事も良いように考えていこう。前向きな思考は物事を善き方へと導いてくれる。



 という訳で、レッツトライ!



 今回の試みで関門となるものは、《溶解液》の放出を自由自在とできるかどうかである。


 今までの《溶解液》の使い方として、体全体から滲み出すようにイメージしていた。標的を満遍なく覆い尽くすように、均一に放出して包み込む。ある程度身動きを封じたら、次に獲物の魔石を狙うべく一点集中で溶かしていく。と言った感じだ。


 この、"一点集中"が中々今回の技の基盤(ベース)となるだろう。そこから飛ばすに至るまで、簡単にいけそうだけども...一先ずやって見るか。



 俺は『ワイズクロウ』目掛けて、水鉄砲を飛ばす要領で放出してみた。いつもより多めの魔力をつぎ込んで、一気に放出してみたのだが...結果を言えば大失敗。想定の飛距離が出なかったのだ。


 まぁ、飛ばすにまで至れたことは確かだ。予想は当たっていたと言えよう。が、飛ばし方が凄く汚い。ヘドロの固まりのようなものを、べちょりと1メートルほど放っただけだ。飛距離もそうだが、見た目にも難があるぞ、これ。



 そんな俺の姿を見てか、何やら嫌な予感を感じたのか。『ワイズクロウ』は逃亡を試みようとしていたのだ。羽を広げこのままでは空に飛んでしまう。


 それでも大丈夫。俺の分体が既に接近しているからね。《アイテムボックス》の射程距離には届いているからね。



 まぁ、『ワイズクロウ』よ。落石注意だぜ?



 俺は即座に分体を操って、《アイテムボックス》を発動させた。『ワイズクロウ』の上空に、手頃な石を十数個、一気に置いたのだ。


 何も無かった空から、突然石が現れた。それも、1個や2個ならともかく、2桁を超える量だ。また、1個1個が『ワイズクロウ』と同等の大きさと質量を誇り、当たれば飛行は困難。回避も──不可能だったようだ。



 目論見通りに墜落してくる『ワイズクロウ』。こうまで上手く決まると楽しいね。周りにある石を順々に回収して、『ワイズクロウ』から少し離れた位置に俺はふんぞり返る。分体はまた違う茂みに隠したよ。



 さぁ、もう1度先の試みをやってみよう。何事も失敗から学ぶんよ。失敗してから成長するんよ。


 先程の失敗の原因。それは放出口の大きさだ。竹で作る水鉄砲隊を知っているだろうか。穴の小さなものなら細く、速く、よく飛び、痛い。一応、一点集中を目指してやっていたのだが、締めが甘かったようなのだ。今度は量を気にするのではなく、この穴の大きさを意識してやってみようと思う。



 魔力はさっきの半分程度。口を小さくして、小さくして......というイメージは、案外と簡単にいく。アレだよ、人間の頃の感覚を使えばいいんだよ。口で水を飛ばす、と言うよりは、口笛に近いかな?息を出す、という動かし方で、空気の代わりに魔力を、《溶解液》を放出させるのだ。



 そして放った。



 俺の体から、直径5ミリにも満たない小さな線として、《溶解液》は放たれた。その威力たるや。今までの《溶解液》が()()()ているのに対し、今の技は()()ていた。マジで、ほんっとうに、ヤバイ技ができたよ。使用者の俺が引いているもん。



 俺が放った《溶解液》は狙い通りにとはいかず、『ワイズクロウ』から横に逸れた木の幹に着弾した。そして、綺麗にその《溶解液》に触れた部分だけを消した円を作ったのだ。その木はかなり太いもので、直径2メートルはあるんじゃないかと思うくらいだ。それも、その木を通過した後にある岩にも同じ形をくっきりと。これは分体が目撃した。


 速度は中々。子供遊びの水鉄砲を1.0としたとき、俺の《溶解液》噴射は3.5は堅い。よく分からないかもしれないが、とにかく速いという事だ。



 そして、『ワイズクロウ』はこの光景を目撃し──脱兎のごとく逃げ出した。





 あ、待てっ、俺も少し放心してたからタイミング逃した!


 ちくせう、逃がすかってんだ!お前にどつかれた分はやり返せてねーっての!ビビらせただろ?じゃ、ねーんだわ!やらなきゃ気が済まねぇんだよ!



 俺は先程と同じように魔力を貯める。人間感覚で説明すると、息を吸って腹に空気を貯めるってとこね。そしてそのまま小さな口から噴出させる。


 奴は既に空に羽ばたいている。故に、当てることは至極困難。



 ここで俺は、この技をレーザーのようなものだと思うようにした。直前までは鉄砲だと考えていたんだけど、どちらかと言うとレーザーだよね。レーザーって、レーザーポインターだろ?俺ね、前世でよく会議の説明係的なアレをやってたんよ。そのためかレーザーポインターの扱いは会社一だったんだ。



 ふふふ、レーザーポインターで俺に狙えない的はない!



 今、俺の目の前にはスクリーンがある。そのスクリーンの中で、1羽のカラスが段々と小さくなってくのだ。その小さなカラスにレーザーポインターを当てよう。何年もやり続けた芸の延長だと思え。な?簡単だろ?



噴射開始。



 初めはかなりズレた位置に発射される。しかし、ここから微調整は行われるのだ。と、言っても俺くらいの玄人ともなれば、ここから一発で目指したいポイントまで行けるのよ。



 そいっ。



「クァァァァァッ!!!?」



 .........撃墜っ。

※レーザーポインターは人や動物に向けてはいけません

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