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俺は、王道ファンタジーを望む  作者: めぇりぃう
第1章 俺は、安定した生活を望む
10/152

10話目 2度目の進化

文中で

『モンスター名』

[レベル表記]

《スキル》

に全て変更予定。見にくかったら直します。

 ピロリンという電子音が鳴り響く。即座に自分を《鑑定》。




 種族:リトルコアスライム

 称号:異世界からの来訪者

 レベル:5/7

 ランク:G


 体力:G

 魔力:G+

 攻撃:G-

 防御:G-

 俊敏:G

 運力:C


 スキル:《鑑定 Lv.4》《アイテムボックス Lv.3》《言語理解 Lv.10》《溶解液 Lv.3》《吸収 Lv.2》《体当たり Lv.2》《疾駆 Lv.2》《風起こし Lv.1》




 おー。なんだかんだ、それなりに経験値はあったんだな。『ベイビーホーンラビット』より圧倒的に弱かったけど。本当ならあそこまで簡単に狩れないのかも。もっと警戒しているよね、普通なら。ごめんよ『リトルハイドスパロ』よ。君の本気とぶつかりたかった。《嘴撃》は結構、強そうだもんね。空から攻撃されると俺には反撃方法が無いからなぁ。確かに強敵になり得るのか。よし、次会った時もこうやろうと決意した。


 スキルレベルに関しては、かなり上がったみたいだ。まぁ、《鑑定》と《アイテムボックス》ね。やはり俺の仮説は間違っていなかったようで、使い続けることがレベルを上げることに繋がっているようだ。このままこの二つのスキルは使い続けることにしよう。


 他に変わった点は...《体当たり》が1から2に上がっているな。これ、使ってないんだけどなぁ。どうしてだろ。2回目の『ベイビーホーンラビット』の時にも奪えて、1が2個揃ったから〜〜みたいな感じ、かな?たぶんそうだろう。いや、無駄な運を使ってしまった。


 次に『リトルハイドスパロ』から奪った《風起こし》。他の3つは失敗したようだ。まぁ、今のところの確率は20%。1/5で当たる確率なのだから、大体そんなものだよね。よし、《風起こし》の性能を《鑑定》!




 《風起こし》

 魔力を消費する。

 風を起こす。

 攻撃手段ではない。




 だ、そうです。風起こすだけのスキルだってよ。まぁ、なにさね。魔法みたいな事ができるという訳だよね!?俺はそれだけでも十分嬉しい!


 確かに鳥以外にはくそ使えなそうなスキルだよ。最後にしっかりと"攻撃手段ではない"と太鼓判を押されているからね。でも、でもさ?それとこれとは話が別じゃん?"使えない"と"使わない"が違うってことだよ。俺は使うの!使いたいの!ということで《風起こし》!



 ヒュゥッと風が吹いた。



 体内からかなりの力が抜けていった。魔力を消費したという事だ。《溶解液》も魔力を消費するんだけど、それを上回る消費魔力量だった。燃費最悪。効果ほぼ無し。想像以上に使えないスキルに驚いてはいるが、まぁ仕方ない。ランクG+の小物が持っているスキルって、大体こんなものっしょ。それにまだレベルも1だったしな。10になったら分からんぞ?竜巻起こせるかもしれ...いや、それはないか。



 俺は魔力消費により疲弊した体に鞭打って先を進むことにした。




 ※ ※ ※




 っと。これでいっちょ上がり。


 合計3体目の『ベイビーホーンラビット』の死骸を《吸収》したあと、ピロリンというお馴染みの電子音が脳内に流れる。


 あの『リトルハイドスパロ』からの戦闘後、間もなくこいつが現れたので戴いた。ウマウマです。経験値が。


 あと、やはり《溶解液》のレベル上げは重要だと気づいたよ。溶かす威力が違うもん。『リハス(略称)』は初戦だったから気づかなかったけど、『ベホラ(略称)』に関してはもう3回目。個体差があるのだろうけど、明らかに溶解速度が上がっている。いつもは時間のかかる角まで、あっという間にぺろりンコしちゃったよ。末恐ろしや。こんなモンスターを食おうとする人間が。



 さて、自分を《鑑定》。俺の感覚だとこれで──



 そしてニヤリとほくそ笑む。口らしい口は無いけどね。気持ち的にニヤッとしているのよ。



 そう、レベルが[7/7]になったのだーっ!進化じゃ、進化!何になれるか楽しみだなー。ま、結局はスライムなんだろうけど。どこまで突き詰めてもスライムなんだろうけどっ!



〈進化条件が整いました。進化が可能です。現在可能な進化先を提示します〉


『リトルリブスライム:F』


『リトルアシッドスライム:E-』


『ミドルコアスライム:E+』



 と、謎の声はまくし立てる。


 おおおぉっ!今回は分岐が3つもあるよ!前回は1つだったから悩むもくそもなかったけど、今回は悩むなぁ。う〜ん、この悩む時間好きだよ、俺。


 まぁ、取り敢えず、それぞれの情報を教えてちょーだい。


 俺は《鑑定》を発動させる。



『リトルリブスライム:F』

 希少な下級魔物。

 『リトルコアスライム』の突然変異種とされている。

 目撃情報はかなり少ない。

 辛い、苦い、甘い、美味い、酸っぱいの何れかの味がする。


『リトルアシッドスライム:E-』

 下級魔物。

 『リトルコアスライム』の突然変異種とされている。

 目撃情報は少ない。

 見た目は『リトルコアスライム』と変わらないが、有する《酸液》は強力。

 酸味が強い。


『ミドルコアスライム:E+』

 中級魔物。 

 『リトルコアスライム』が十数体集まってできたモンスターとされている。

 体躯は人より大きく、大食らい。

 核を体内に持ち、その核が破壊されると絶命する。

 食べごたえ十分。パーティのデザートとして人気。



 ......ねぇ、なんで揃いも揃って、最後の一文は食べられる情報なわけ?それがスライムの運命だってか?ふっざけんなよっ!食われてたまるか!ぜったい、ぜーったいに、食われて死ぬのだけは嫌だ!!......美女美少女ならまだ話は別だけどね。


 っと、スライム食べられる問題についてはこれ以上触れないでおこう。触れたくないし。


 隣にあるのはランクだろうから、俺は最低でもFまで進化出来るのか。GからFだってよ。3段階上がっているぜ、うへへ。『ミドルコアスライム』になったら6段階だぞ...?なんだよ、なんだよ。案外スライム最強伝説も楽にいけんじゃないか?


 いや、待てよ。生まれたての俺がここまで来てるんだし、他のスライムも大体は『ミドルコアスライム』になれているんじゃないか?...う、うん。あまり自分の力を過信しない方がいいか。


 あーでも、『リトルベイビーコアスライム』って、最下級なモンスターなんだよな。それが『リトルコアスライム』になれる個体数ってのは、結構少ないのかもしれない。ほら、俺が勝てたのって、ちょっとした頭脳戦(笑)を使った故だし。そこから更に3回勝って、ようやく『ミドルコアスライム』となれる訳だ。数は少ないかもしれないな。


 まぁ、他のスライムの事はさておき。進化先はどれにしようかな〜。とか考えたふりをして、実は初めから決めている。あの文字を見た時から、ね。



 すぅ、はぁ。『リトルリブスライム』に進化だーーーっ!

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