9話 一月は春先だけどまだ寒い
ブックマークしてくださった方がいたので、嬉しくて書いてます。
_:(´ཀ`」 ∠):
あーそろそろヒロインいるよなー
…………………どうしてこうなった……。
今俺は数十人の悪漢達に囲まれている。
後ろには11歳前後の銀髪赤目の幼女がいる。
まわりは建物に囲まれて袋小路になっている。
もう一度言おう、どうしてこうなった……。
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遡ること3時間前、ちょうど9時に差し掛かった頃だった。俺は自由行動出来るようになったのをいいことに、街へと繰り出していた。
ちなみに今の季節は春先になるのかな?段々と暖かくなっていくのだが、まだまだ寒い日が続いている。
そんなわけで俺の格好も黒の長ズボンに長袖の白シャツ、その上に灰色と濃紺の横シマセーター、更にその上に濃緑のモッズコートを着ている。そして淡い茶色のサファリハットを被れば完璧だ。題名をつけるなら、“子ども1人の目立ない散策”かな?
服は全部貰えることになったので、よかったよかった。
ただ、今後成長するので貰った服を売ったり、自分で稼ぐ必要かある。まぁ、なるようになるかな(笑)。
そうこうしているうちに目的の場所にたどり着いた。そう!青空市場だ!
だが目的は商品ではない。
人だ。
青空市では、多種多彩な物が売られている。ガラクタもあれば胡散臭い置物、効果のある魔法薬なんてのも売られている。
そしてそれを求めて多くの人が集まってくる。そしてその大抵が暇人だ。暇な老人なら、俺に魔法につい教えてくれるかもしれないとおもったからだ。
独学で学んでもいいのが、それだといかんせん時間かかりすぎる。“愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ”という言葉がある。
これは政治で使われる言葉だが、要はやってみて失敗して国が滅びましたなんて馬鹿のすることだ。賢いのなら、昔の人の経験を生かして国を繁栄させろという意味だ。
俺は政治家ではないので経験からも学ぶが、先達の経験も自分の物にしたいと考えている。
そのための教師をさがしにやってきたのだ。
「寒っ……。子どもは風の子とか考えた奴、ぶん殴りたい。」
まだ3歳児なので、拐われたら助からない。なるべく人の多いところを選んで歩く。
今は9時30分くらいだ。始まるとのは10時からなので、あと30分はある。
とにかく、立ち止まると寒い。歩き続けねば……。
そう思い、俺はポケットに手を入れ、帽子を深めにかぶって歩く。
「寒いわ〜。まぁ、時間に遅れるよりは全然いいか……。」
そんなことを呟きながら歩く、歩く、歩く……。
少し暖かくなってきてボーっとする。帽子を深めにかぶっていることもあり、前が見えにくい。
「まぁ、前の人の靴を見て歩いていれば大丈夫……かな?」
あるよね〜(笑)そーゆーことあるよね〜(笑)そしたら全然知らない場所についてたりするんだよね〜(笑)なんつって(笑)
……………………………あれ?ここどこだ?
ここまで読んでくれてありがとうございます!
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