89話 ショコラと準備。
書けたー_(:3 」∠)_
翌朝6時30分に目が覚めた。いつもの癖かな?眠りが深かったのか、眠気は少ない。
ショコラは勿論まだ眠っている。あ、俺の服のまま寝てるのか……。昨日は眠すぎて気付かなかった。
眠るショコラに近づく。
ショコラは透き通るような白い髪をしていた。髪は長く、腰のあたりまで伸びている。
肌は褐色で、彼女が確かにダークエルフだと主張していた。
肌が褐色って言うから、どんな感じかと思っていたが、肌が日焼けしてるくらいなんだな。でも白い髪と合わせると、確かに褐色の肌との対比で目立っている。それがとてもバランスが良く、カッコイイと思った。……性格はヤバイけど。
「さて、着替え……はショコラが着てたな。じゃあ昨日着てたのでいいか。乾いてるみたいだし」
ショコラは着替えを持っていなかった。というか、手荷物は何も持っていない。どうやって生きてたんだよ……。
なら、ショコラの服がいるな。あと、ショコラの分の携帯食もいる。それから明後日の馬車の出発時間も確認しておきたい。そのくらいかな?
「よし、着替え完了っと」
着替え終わり、剣の整備にかかる。と言っても使ってないので歪みがないか確認して油を塗るくらいなのですぐに終わった。
「整備も完了だね。次は何しよう?魔力の循環でもしようかな?」
ベッドの上で座禅を組み、自身の中の魔力に意識を傾ける。魔力を循環させることで、魔力強化がスムーズになるらしい。
……チリッ
ん?まただ。何だろうこれ?耳鳴り?
「んふーー……」
ショコラが起きたみたいだ。……独特の起き方だね。
「おはよう、ショコラ」
「???」
ダメだ、寝ぼけてる。
「よく眠れた?」
「……あっ」
思い出したかな?
「カルボナーラが出てきてない」
「……何の話?」
「フヒッ、夢で見た。唐揚げでできた山の山頂でラーメン&チャーハンを食べてた。そしたらソーダ味の飴が降ってきた。美味しかったよ?」
「壮大な夢だね」
「うん、いつか実現させる」
「お、おう。頑張れ」
彼女の夢に水は刺すまい。絶対に蟻が来るとか言わないでおこう。
「もう7時だね。どうする?そろそろ朝ごはん食べに降りる?」
「フヒヒッ、それいいね。すぐ着替えるから待ってて」
そう言うと、いそいそと昨日洗った服に着替え始めた。
「おう、待ってるよ」
「もう着替えた」
「早いね」
「フヒッ、そうでしょ?」
「んじゃ、行きますか」
俺たちは階段を降りて一階の食堂へ向かった。
♢
「あ、美味しそうな香りがする」
「フヒヒッ、本当だねぇ。何かな?」
「んー……パンは確実にあるとして……見たほうが早いか」
「フヒッ、そうだね」
朝食はプレーンのオムレツと三種のサラダ、それからカリカリに焼いたベーコンに牛乳、そしてパンはホカッチャだった。美味しそう。
「んーー!美味しいー!」
「フヒヒッ、美味しそうに食べるね」
「だってめっちゃ美味しいんだもん!ショコラも食べてみなって」
「ん、本当だ。ベーコン美味しい」
「だろ!?」
そんな感じで朝食を済ませた俺たちは部屋に戻っていた。
「ここのご飯、美味しかったな!この宿にして正解だった!」
「フヒヒッ、そうだね。確かに美味しかった」
部屋で寛ぎ、しばしば余韻に浸る。
「この後は街を散策しながらショコラの替えの服と非常食を買いに行こうと思うんだ。ショコラは何か欲しい物はある?」
「うーーん、とりあえず散策しながら考えようかな。全部決めて動くよりも多少の行き当たりばったりがあった方が面白いでしょ?」
「いいねそれ!そうしよっか。あ、あと明後日の馬車の出発時間の確認もさせてね」
「りょ」
「じゃあ何時になったら行く?」
「今何時?」
「8時だよ」
「なら30分後だね。それまでゆっくりしよ?」
「そうしよっか」
♢
30分後、俺たちは街へと繰り出していた。
そして……
「迷った……何故だ?解せぬ」
「フヒヒッ、げせぬー」
見事に迷っていた。
待って待って、これには理由があるんだ。あのね?大通りを抜けて広場を右に真っ直ぐけば服屋さんがあるって聞いてね?なら対角線で行った方が早いんじゃね?って思うじゃん?
それで路地裏に入ったら迷った。以上!
「どうすっかなー。ショコラ、なんかいい案ある?」
隣にいるショコラに尋ねる。
「フヒヒッ、なら上空から行くとか?跳べるでしょ?」
「ショコラ、天才。それでいこう。肩車と抱っこ、どっちがいい?」
「肩車」
「わかった」
ショコラを肩車する。やっぱり軽いなー。あれ?何でショコラは俺が跳べるって知ってるんだ?
………………まあ、いいか。考えても仕方ないし。
♢
……何処だろう?あれ?俺たち、服を買いたいんだよね?周りには猫がいるだけなんですが……。
「フヒヒッ、にゃーん」
「ニャーン」
ショコラは猫と遊んでいる。
…………体長3mの猫って猫って言うのかな?ニャーンって言ってるし猫でいいのかな?絵面は完全にショコラが襲われてるけど猫でいいのかな?
「フヒヒッ、ごろごろごろー」
「ゴロゴロゴロ」
ごろごろ言ってるしいいかな……あれ?俺、おかしい?
「ピーーーちゃーーーーーーん!!!」
え、なに!?
甲高い声が辺りに広がる。
「ンニャ!?」
あ、猫が逃げた。
「ピーーーちゃーーーーーーん!!!!!いた!!」
おばさん?が目の前をものすごい勢いで通り過ぎた。……おばさんって何処の星でも元気なんだなー……。あ、猫が捕まった……。
ん?ショコラに袖を引っ張られる。
「どうした?」
「フヒッ、あの人に道を聴いたら?」
「お、そうだね」
おばさんに聞こうか。
……猫?がおばさんに撫でくりまわされている。哀れ!猫!
「あのー、ちょっといいですか?」
「ピーーーちゃーー……なんだい?」
「道に迷ったのですが、大通りまでの出方を教えて下さいませんか?」
「あんたら保護者は?」
おや?この感じ……涙を誘えばいい事あるかな?
「あ、いえ……俺たちだけで旅をしているんです」
「まあまあ、それは大変でしょうに……」
「いえ、俺がこいつを守らないといけないので……」
ショコラをそっと抱き寄せる。
「フヒッ?」
「大丈夫だよ……にいちゃんがついてるからな!」
チラッ
「まあまあまあ!なんて健気なの!」
もう一押しかな?
「ほら、お食べ」
「フヒッ?」
「大丈夫!にいちゃんは……大丈夫だから!ね?お前が元気なら……それで……」
チラッ
「まあまあ!まあまあ!よし、わかったわ!2人ともうちに来な!美味しいもん食べさせたげる!」
イエス!
「え!?で、でも……本当に……いいの?」
「いいさいいさ!ほら、行くよ!」
「ありがとう!お姉さん!ほら、ショコラも」
「フヒッ?ありがとー」
ここでおばさんって言うとムッとされる。お姉さんが正解だ!お姉さんでファイナルアンサー!!
「やだよ、お姉さんだなんて!うふふっ!」
な?否定しながらも喜んでるだろ?これが俺クオリティー!(俺、何言ってんだろ?)
俺たちはそのままおばさんと猫についていった。
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切実に




