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ただいまー、ってシオン?

〜前回のあらすじ〜

マスターとおっちゃんにめっちゃ笑われた!

情報収集

買い集めたよ?

「ただいまー」

「おかえり」


 帰ってくるとシオンが窓辺で椅子に座り読書をしていた。美人だから黙っていれば絵になるんだけどなぁ……。性格に難がありすぎる、残念種族だからな。

 今も読んでる本の題名、チラッと見えたけど

 “ドMのドMによるドMの為の本〜ドM生活を充実させる六箇条〜”

 って書いてあった。


「……何読んでるの?」

「あー、自己啓発本?」

「絶対違うだろ!?題名チラッと見えたわ!」

「えへへ、題名すごいよね。でも内容は面白いんだよ?」


 なんだ、題名がすごいだけか。あるよね、気を引く題名を書いて内容は真面目な本。


「なになに?たまにはご主人様を挑発するのもいいでしょう。プレイが激しくなり、刺激的です。ここで重要なのは今までの自分の行動から逸脱し過ぎないことです……ってやっぱり題名の通りじゃねぇか!!」


 とんでもない奴だな。イタズラが嵌って喜ぶ子供みたいな目をしやがって。……シオン、恐ろしい子!


「チッチッチ、内容は面白いって言ったけど、変な内容じゃないとは言ってないよ?」

「くっ、たしかに。一本取られたぜ……じゃなくて、まーた変な本読んで。モナに報告かな?」

「あーー!本返してよ!あとモナには言わないで!」


 あ、なんか嬉しそう?……そんな訳ないか。


「じゃあなんでここで読むんだよ?モナに見つかるかもしれないだろ?」

「見つかりそうで見つからない……それが良いんじゃないか!!!」


 あ、はい。わかりましたわ。こいつヤベェわ。真性の変態ってやつだわ。エルフってみんなこんななのか……。


「はうっ!その蔑みの目!堪らないよ!!」

「やめて!?シオン、お前いつからドMに目覚めたんだよ!?前まで興味なかっただろ!?」

「え?興味は無いよ?ただ、暇つぶしにドMやってるだけ」


 は?何言ってんの?あーー、うん、エルフってわかんない。


「そ、そっか……。ごめんね?これからはもう少し一緒にいるようにするからね?」

「急に哀れみの目!?なんで!?でも……なんだか……ふぇ……うえええぇぇぇぇぇええん」


 シオンが泣きながら胸に飛び込んでくる。

 あー、いつものシオンだわ。マジでエルフってわかんねー(遠い目)。


「なんじゃ?ああ、ごゆっくり」


 ほらね?モナも慣れたもんだ。だいたい5〜10分くらいで泣き止む。そこから1時間、幼児退行並みに甘えてくるが、そこで離れると盛大に泣きながら暴れ出すのでひたすら構ってあげる。甘える相手は小学6年生だぜ?クレイジーだよね。


「うぅー……うぇ……うみゅ……ケイ〜」

「はいはい、ここにいるからね」


 さっきまで窓辺で読書してた美人はいずこへ?

 マジでエルフってクレイジー……。



 ♢



 結局ご飯の時間も離してくれなかった……。俺の膝の上で食べさせろってさ。

 は?羨ましい?ぶん殴るぞ?

 確かに最初の頃は役得だなぁとか思ったよ。ああ、認めるよ。でもね?正直最近は結構キツイ。だって性格ヤバすぎだろ?なに、暇だからドMやってましたって!?たまに自分を客観視した時に「あれ?俺、まだ12歳だよね?何してんだろう?」って思うからね……。もはや拷問じゃねぇか!


 あと、膝が痺れてキッツイ!!


 モナ、助けて……。


 目線を向けるとそっぽを向かれた。くそっ、ここはアルカトラズ島の監獄か!?逃げ場がないぞ!!


「さーて、食器でも洗うかのぉ」


 あ!モナが逃げた!くそっ、いつも食器洗いは魔法で済ませてるくせに……。モナが食器を洗う所なんて見たことないぞ!

 こうなったら自分でなんとかせねば……


「シ、シオン?」

「んぅ?なぁに?ボクお腹いっぱいだよぉ」

「そ、そっか。じゃあお風呂入ってきたら?」

「……やだ。まだ入りたくない」

「そっか……じゃあ俺が先に入ってもいいかな?」


 いつもは一番風呂はモナにって思ってるし譲ってるんだけど、今回ばかりは勘弁して欲しい。もう膝が限界なんだ!!痺れを通り越して感覚ねえよ!!


「じゃ、そういうこと」


 シオンから逃れ、身体強化を使って無理矢理、脚を動かす。

 風呂まであと少し!!


 ガチャッ


「入ってまーす」


 モナーーーーーーーーーーー!!!!!!


 くそっ、鍵をかけてやがる!!


「ケイ〜〜!」


 くっ、こっちも来たか!どうする!?どうする!?

 ハッ!そうだ!トイレに入ろう!!


 ガチャッ


「入ってまーす」


 なんでだよ!!?さっき風呂に入ってただろ!?


「ケイ〜!捕まえた!えへへ」

「ぐぇっ……」


 この変態エルフ……こいつ幼児退行みたいになると筋力がバカみたいに強くなるからな……。あ、もう無理……。


「ふぅ、満足した。ありがとう、ケイ」

「ぐはっ、ゲホッゲホッ……ハァハァ、死ぬかと思った……」


 本当に幼児退行だったのかよ……。あっさりし過ぎて解せぬ。絶対に幼児退行のフリだと思うんだけどね。

 まあ、何でもいいや。今は生きていることを喜ぼう。


「うぅっ……俺、生きてるよ……生きててよかった……」


 マジで怖かった……。


「あれ?ケイ、泣いてるの?」

「シオン……今はほっといて」

「泣いてるケイをほっとけないよ。何があったのか知らないけど、今は側にいるよ?話したくなったらでいいから、いつか教えてね」

「……うん」


 なんでだろう。シオン、めっちゃ良い子なのに……マジで殺意しか浮かばない……。こいついつか泣かす。あ、泣いたらまた今みたいになるな……。どうしよう……。


 こんな感じで今日も夜は更けていくのだった。



 ♢



 あ、みんなに竜の里に修行に行くことを報告してない。


 夜、寝る前に思い出した。


 面倒くさい……今日言えば良かったのに……マミーちゃんいたのに。言えば良かった……。明日行こう。

 今日はマジで疲れたな……。まあ、なんだかんだで楽しかったけどね。

 シオンのアレにも慣れ……てはいないけど、心の準備は出来るようになった。


 あと、モナはどうやってお風呂とトイレに入っていたんだ?なんだか聞いちゃいけない気がして聞いてないけど……。


 うん、もう寝よう。明日もいい日でありますように。おやすみなさい

オイッスー_(:3 」∠)_

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