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72話 誘拐犯!かと思ったら変態だった。

〜前回のあらすじ〜

変態が多い。以上!!

「はっはっはっ」

「ひっひっひっ」

「ふっふっふっ」

「ヘッヘッヘッ」

「ほっほっほっ」


 あ!あれは建物の前で見た奴ら!!

 ……なんだろう、もう変な奴等を見れないと分かってガッカリしている自分がいる。いや、見つけれて嬉しいんだよ?でもね……なんだろうこの気持ち。

 ガチャでSSRが出るまで引き放題で2回目くらいでSSRが出ちゃったみたいな気分だ。別にSSRは嬉しいんだよ?でももう少しガチャ引きたかったなー……みたいな?


「んー!んんーー!」

「はっはっはっ、手間取らせやがって!」


 あれは……女の子かな?身なりがいいから、どこぞの貴族の娘かもしれない。


「ひっひっひっ、どうしてくれようか!」

「ふっふっふっ、どうしてくれようか!」


 救出と逃亡の算段をつけようか。まずは後ろからアイツらを襲って、あとは扉か屋根裏から逃げればいいかな。そのためにも隙を伺わなければ。


「ヘッヘッヘッ、お前はこれから俺たちのオモチャになるのさ!」

「ん!?んーーー!!!んーんー!!!」


 くっ……、今すぐ助けねば!


「ほっほっほっ、さあ、この服を着てもらうぞい!」


 へ?


「はっはっはっ、いや、まずはこのメイド服だろ!」

「ひっひっひっ、いやいや、猫耳だろ?」

「ふっふっふっ、いやいやいや、萌え袖セーターだろ!」


 何言ってんのこいつら?


「ヘッヘッヘッ、ここはビキニアーマーだろ!!」

「「「「て、天才か!!」」」」


 あー、オモチャってそういう?着せ替え人形的な?ってふざけんな!!なに?着せ替えるために誘拐したの!?バカだろ!!

 はぁ、ここはさっさと寝てもらおう。


 シュタッ!


「どうも」

「「「「「だ、誰だ!!」」」」」


 シュバババババッ!


「「「「「グハッ……!」」」」」


 ふう、単なるバカ共だったな。さて、肝心の女の子は大丈夫かな?怖がらせないようにしないと。


「こんにちは。助けに来たよ。猿轡と縄を解くな」


 女の子は輝くような金髪に青い眼をしていた。いかにもお姫様って感じだな。服もピンクのフリフリだ。


「これでよし!大丈夫?どこか痛いところはない?」

「…………い……」

「い?」

「遅いって言ってんのよ!!!」


 うはーー、耳がキーンってなる!


「一体いつまで待たせる気よ!早く助け出しなさいよ!!」

「すみません……」

「は!?聞こえない!!」

「すみませんでした」


 ……なにこれ?


「ふん、まあいいわ。今回は見逃してあげる」

「ははー、ありがたき幸せ」

「ふふん、とにかくここから出るわよ!」

「ははー」


 ちょっと楽しいなコレ(笑)。

 扉を開けて外に出る。


「それで、あなた一人だけなの?他には?」

「俺一人だけですよ」

「そう、ならちょうどいいわ。あなたに私をエスコートさせてあげる」


 そう言って手を差し出してくる。なるほど、さっさと家に帰りたいと。


「ははー、ありがたき幸せ」


 俺は恭しくその手をとった。ん?震えてるな。そりゃそうか。大人の男達に誘拐されたら、いくら何でも怖いよな。……でもこのままだとこの子は一生トラウマで外に出られなくなるかもしれない。荒療治だが試してみるか?


「……」

「ど、どうしたのよ。早くエスコートなさい」

「お嬢様!」

「な、なによ」

「俺と少しデートしませんか?」

「……はい?」

「よし、そうと決まれば街を見て歩きましょう!」

「ちょ、ちょっと!帰らないの!?またあの男達が来るかもしれないし……」

「大丈夫!また来たらまた追い払いますよ。見てたでしょ?」

「それはそうだけど……」


 女の子と目を合わせて、真剣な表情をする。


「大丈夫です、俺が守りますから」

「……で、でも……」

「ほら、行きますよ!人通りの多い所なら安全ですし」


 手を引いて歩き出す。


「あ!ちょっと!」


 こうして俺と女の子のデートが始まった。

ちょっと強引だったかな?

でもファンタジーだから、ファンタジー。

はー、ファンタジーファンタジー(笑)。

_(:3 」∠)_

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