63話 青空市に剣見に行った
〜前回のあらすじ〜
取り敢えず剣買った。
次は青空市に行こっかなー_(:3 」∠)_
はい、青空市に来たたよー!
道沿いに風呂敷を広げた人たちが所狭しと商品を並べている。
ガラクタばかりだなー。あの皿とか欠けてるし。さっさと剣を見に行こう。
「すいません、剣を売っているところは何処ですか?」
「ああ剣ね。それならこの道をまっすぐ行ったら見えてくると思うよ」
「ありがとうございます」
言われた通り行くと剣を売っている人たちが見えて来た。彼らは鍛治師見習いでまだ自分の店を持てないので、ここで自分の打った剣を売っているらしい。でも俺の目的はあくまでも伝説の剣(笑)なので、ここではない。なのでここをスルーして中古の剣や製作者不明の剣を置いてある店で剣を見ていく。
「うーん、分からん」
「なんだい坊主? 剣がご入り用かな?ここには各地で集められた曰く付きの剣ばかりだよ」
「へー、例えば?」
「例えばこれ! これは主人と認めた者にしか抜けない剣なんだ」
そう言って渡された剣を抜こうとしても抜けない。魔法を放出して鞘の中に潜り込ませていく。これで鞘の中の状態を確認できるはずだ。ん?これって…… これ錆びてるだけだな。まあ言わないけど。多分分かってて言ってるっぽいし。ここは純粋な子供のフリでもして、どんどん商品の説明をしてもらおう。
「へー、すごいね。でも俺には抜けないみたいだよ……。他には何かある?」
「他か、他にはこの剣はかの有名な百人将軍の使っていた剣なんだ」
いや、それただのゴミ。剣の軸が曲がっていて、使えたものじゃない。これはマニア用だろうな。
他にも色々聞いたが、ろくなものが無い。最後の方は面倒臭くなって魔力を放出して周りにある剣を一気に調べた。全部ただの剣だね。大体なんだよ伝説の剣って。伝説の剣(笑)だろ。
多分そういうのは闇市に流れて法外な値段で取引されているんだろう。まあいいか、ここへ来たのはただの確認みたいな感じだし。
「帰ろ」
そう呟いて俺は青空市を後にした。
♢
「ただいま」
「おかえり。いい剣はあったかの?」
「とりあえずこれにしたよ」
今日、鍛冶屋で買った剣を見せる。
「ふむ、癖の無いいい剣じゃな」
「モナ、伝説の剣とかってあるの?例えば喋ったり、折れなかったり、持つだけで凄い力が溢れてきたり、なんでも切れたり」
「ああ、あるにはあるぞ」
「本当!?」
「うむ、喋る剣なら悪魔に身体を剣にされた英雄がおったな。名を英雄剣ジルニオスという。彼奴は精神を病み気が狂っておったわ。まあ人の身体が剣になったら当たり前じゃな」
うわ、いきなり重いの来た。身体が剣になるなんて考えたくも無いな。
「次に折れない剣は大剣グリモスかの。耐久性と破壊力はなかなかじゃ……持ち上げられたらの」
持ち上げられない剣ってどんな剣だろう?
「次に凄い力を与える剣なら暴走剣ベルセルクじゃな。使用者に魂を消費させて物凄い力を与える。ただし、使用者が力尽きるまで周りを巻き込んで暴れ続けるがの」
うわー、いらねー。どんな捨て身だよ。
「最後になんでも切れる剣は真柴刀じゃな。 シグレ一族の頭首のみが持つことを許される居合い専用の刀じゃ。刀身はあまりに細く脆弱、しかし正しい切り方をすればなんでも切れる」
「え!? 刀あるの!?」
「そこか?」
刀があったなんて! 剣と刀で迷うな……。
「刀ならやめておけ、貴様はまだ基礎も出来上がっとらん。それに刀は重すぎて貴様に扱えるとは思えん。せめて身体が出来上がってからにしろ、刀の扱い方は教えてやる」
「ん、じゃあやめとく」
「えらくあっさり引くな」
「え?だって魔法あるし」
まあ一生使えないわけじゃない。いつか持ってみたいけど、まだ時期じゃないならそれまで待つさ。だって魔法あるし!!
こんな感じで俺の剣選びは終わった。取り敢えずこの剣で闘おうかな。
「あ、モナ。闇市見に行っていい?」
「あー、うーん……まあええじゃろ。死にそうになったら逃げろよ。鍋にされるぞ」
闇市ってどんな人外魔境だよ……。
うほー_(:3 」∠)_




