表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/94

58話 ゴブリンと会った。

閑話的なやつですね。


 シュタッ


 どうもケイです。今、外に出たよ!


「はー!くーきがおいしー!」


 辺りは見渡す限りの平原が広がる。


 あ、森もあった。


 ここは街道から離れているので、周りに人はいない。


 なので思いっきり魔法をぶっ放せるわけだ。


「魔法ーーーー!!!!」


 叫んでもいい訳だ。


「ちん○ん!!!!」


 何を叫んでもいい訳だ。


「さて、魔物を探しに行こうかね」


 俺は森の方へ進んでいった。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「お? なんだこれ?」


 森を進んでいると、ジェル状の何かをみつけた。


 そいつの通った後だけ、苔や草がない。


「まさか……スライム先輩?」


 これが俺の初めてあった魔物となった。


「すっごい動くの遅いし、親指くらいのサイズしかないけど、スライム先輩だな」


 なんだか、感慨深い。


 ガサガサッ


「ん?なんだ?」


 ガサッ


「ギギャー!」

「うわー!」


 ゴブリン!?



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「うーん、ケイ遅いなー」


 シオンはモナと一緒にケイを待っていた。


「せっかくシチューが上手く出来たから冷める前に食べて欲しいんだけど……」

「そんなに心配せんでも大丈夫じゃろ」


 そう言うモナが一番ソワソワしていた。


 結局その日、ケイは帰ってこなかった。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 それから3日が経った。まだケイは帰ってこない。


「どうしよう……。やっぱり何かあったんだよね……」


 シオンは冒険者ギルドにいた。


「落ち着きなさいん? 今、ギルドのみんなに呼びかけてるわん」


 そう言って慰めたのはマミーちゃんだった。マミーちゃんは副ギルマスでもあるので、ケイの行方不明を聞くとすぐに捜索手配をしてくれた。


「妾たちも探しに行くぞ」


 そう言うとモナはシオンと共にケイを捜索しに行った。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 スラム街から直線距離で一番近い森にやってきた。


「おそらくここに来たはずじゃ」

「ケイーーー!!! どこーーーー!!!」


 声を上げるが、返事は来ない。どこにいるんだろう……心配だ。


 トスっ!


 目の前に矢が刺さった。


「む、ここはゴブリンの縄張りじゃったか」


 すると腰巻をした子どもくらいの背格好の何かが草むらの奥に見えた。

 あれがゴブリンだろう。


「ギギャ……サレ…ニンゲン……」


 ん? ケイの声に似ている。


「も、もしかして……ケイ?」

「ギギッ……ダレダ……シラナイ」


 気がつくと僕とモナは草むらに走り出していた。


「ギギャ!!ナンダ…キサマラ……!!」


 あ、ケイだ。腰巻をして槍を持っているけどケイだ。


「え? なにしてんのケイ?」

「ダレダ……! シラナイ!」


 すると後ろから物凄い魔力を感じた。


「おい……貴様、大概にせぇよ?」


 魔力の奔流が吹き荒れる。


 あれ? これ僕も巻き込まれるやつ?


 その日2人の声が森に響き渡った。


「イヤーーーーッ!!!!」

「ギギャーーーッ!!!!」



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「ひ…酷い」


 森にぽっかり穴があいていた。


「う、うーん……」

「ケイ!? 目が覚めたの?」

「……ここは?」

「森の中じゃ。貴様、なぜにゴブリンと同じ格好なぞしておった?」

「そ、それは……」


 ケイは順を追って話し始めた。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「ギギャー!」

「うわー!」


 ビックリした! ゴ、ゴブリン!?


「オマエ、ココデナニシテル!」


 しゃべった!?


「コタエロ! ココデナニシテル!」

「あ、えっと……魔物を倒しにきました」

「マモノ?」

「はい、魔物」


 ゴブリンはため息を吐くと諭すように言った。


「ハァ、ココハ アブナイ。オマエ、ヒトノ ヨウタイ ダロウ?」


 ヨウタイ? あ、幼体か。


「ココハ コドモ ノ クルバショジャナイ」


 ゴブリンさん、めっちゃ親切!


「キョウハ モウ クライ。トマッテイケ」


 ゴブリンさん、めっちゃ親切!!


 こうして俺はゴブリンの里に招かれることとなった。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「そこで沢山のゴブリンと知り合い、ゴブリンの文化に触れ合ううちに自分もゴブリンに馴染んでいったと?」

「はい……」

「ゴブリンに拘束されてたとかじゃないの?」

「いや、寧ろなんとか街に帰らせようとしてくれてたよ。でも、もうちょっとだけと思ううちに時間が経っちゃって……」

「馬鹿者が!! どれだけ心配したと思っとるか!!!」

「ごめんなさい!!!」


 こうしてケイの行方不明騒ぎは幕を閉じたのだった。


 森を出て行くときにはゴブリンさんたちに見送られていた。


「ギギャ! キオツケテ カエレ」

「うん!ありがどう”!! まだぐるがら!!」


 ケイは終始泣いていた。……ちょっと面白かった。(笑)



ゴブリンさんたちは、知的生命体として認識されています。街で暮らさないのは肌に合わないからですね。たまに森の奥に暮らすエルフたちと交流もあります。

ちゃんとメスの個体もいるので、多種族のメスは襲いませんよ?人間からはオスと見分けがつかないので、そう言われていましたが、今では人間との仲も良好です。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ