54話 シオン・エメラルド24時…⑥
〜前回のあらすじ〜
シオン泣き止む。
ケイの戦闘。
ケイにドキドキ。
ケイのゴールはお母さんに会うまで、らしい。
じゃあ、あと少ししか一緒にいられないのか……
「シオン?」
「なに?」
「走るのと抱っこ、どっちがいい?」
あと少ししか一緒にいられないのなら、せめてもう少し甘えてもバチは当たらないだろう。
「抱っこ!」
お、ケイが恥ずかしがってる。
「は、恥ずかしくないの?」
恥ずかしいに決まっている! でも…これが最後なら……
「抱っこ!」
……もう少しだけ甘えていたい。
「はいはい、抱っこね」
「わーい!」
抱っこしてくれるらしい。よかった!
「よっこいしょっと。じゃあ行くよ?」
「うん!」
よく考えたら5歳児に抱っこされるのって凄い絵面だ。ケイはよく許可したな……。
ボクたちは通路に出た。
「どっちだと思う?」
そんなの簡単だ。
「左だね」
「そのこころは?」
「ボクらは屋敷を正面から見て右側にいる。きっとドン・ドヤードは真ん中辺りにいるだろうから左だね」
少しは役に立てたかな?
「そうと決まれば真ん中へ向けて全力ダッシュだ!」
「おー!」
その瞬間、ものすごい速度で加速した。
ドンッ!
これ死んじゃう!!これ死んじゃうって!!!
スタタタタタタタッ!
あ!前に人がいる!!
な、なんで減速しないの!?いや、だめ!!!ぶつかっちゃう!!!
スタタタッ トンッ ストトトトトトッ!
え!?壁を走ってるの!?あ、ありえない!!
無茶苦茶だ……
すると、急に止まった。や、やっと止まった…
「うえっ……こ、怖がっだ………」
本当に怖かったんだからね!なんて走り方するんだ!!
「はいはい、怖かったね。ごめんねー」
もう!!優しくされたら…また…泣いちゃうしゃないか!!!
「ふぇっ……うえええーーーーん!!!」
「はいはい、ごめんねー。もう大丈夫だよ」
ケイが背中をポンポンしてくれる。
すると、近くの部屋から誰か出てきた。
「あら?シオン、貴女なにをやっているの?」
「え?あ、おがあざん」
あ、お母さんだ。
「おや?シオン様ではないですか。良かった、探していたのですよ」
すると後ろから、ドン・ドヤードさんが現れた。
あれ?ケイが戸惑ってる?どうして?
「あの、どういう事ですか?」
「おや、君が報告にあった子供だね?」
報告?どういうこと?
「自己紹介しよう。私の名はドン・ドヤード、ドヤード商会の商会長をしている」
ドン・ドヤードさんは自己紹介していて、ケイは驚いているようだった。
どうやら2人は初対面らしい。
あれ?コースは?
次で終わりたいですよね!




