53話 シオン・エメラルド24時…⑤
〜前回のあらすじ〜
不意打ちで跳ばれる。
優しくされて泣く。
抱きしめられて更に泣く。
「うっ……ひっく……ひっく……」
「落ち着いた?」
「うん……ごめんね? 意地悪されてたのに急に優しくするから…安心しちゃって……」
顔が真っ赤になっているのが分かる。
「さ、落ち着いたならお母さんの所へ行こう? 会いたいんだろう?お母さんに」
やっぱりケイは優しいな……
「……うん」
ケイが立たせてくれた。2人で天窓の所まで移動する。
ここから入るのかな?
そう思っていると天窓が開き、ケイとおじさんの目があった。
「「あ」」
ケイがおじさんの顎を的確に殴る。
ゴスッ!
「がはっ……!!」
ドサッ
ええーー!!! 大丈夫なのかな!!?
中を見てみると、おじさんは無事だったみたいだ。
結構激しいコースだなぁ。
天窓まで梯子がかかっているので、中に入れそうだった。
「シオン、中へ入ろうか」
「うん」
下は物置部屋かな? さっきのおじさん以外に2人の男性がいる。
おじさんが落ちてきたことに驚いているようだった。
シナリオと違ったのかな?
すると、ケイが天窓から下へ飛び降りた。
ストンッ
「どうも」
「「!?」」
ケイは向かって左側の男に足払いをかけ、体勢が崩れたところで顎を蹴り抜く。
ガッ! ドカッ!!
「ぐわっ!」
次に右側の男の目に向かって水をかける。
《ウォーター》
ビシャッ
「うおっ!?」
その隙に接近し、股間へ一撃。
ボガッ
「おっほーーーーー!!!」
前かがみになったところで顎へ一撃。
バスッ!
「ぐはっ!」
ドサッ
「ふぅ、なんとかなったな」
ケイってあんなに強かったんだ……
「君ってすごく強いんだね」
前?あ、袋に入れられていた時の事かな?
「あれ? 前にも見てただろ?」
「あの時は袋の中に入ってたから見てないよ」
そういうと、成る程確かに! という顔をしていた。
「どう?惚れた?」
ニヤリと笑って言ったケイの言葉にドキッとする。
バクバク、ドキドキと鼓動が早くなるのを感じる。
「フフフッ、さぁね?」
笑ってはみたが、上手に笑えていただろうか?
書いてて面白いですね、シオン。




