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51話 シオン・エメラルド24時…③

〜前回のあらすじ〜

ケイの登場をコースだと思うシオン。

シオンは絶叫系が少しすきになった。

そして商会のお屋敷に帰ることになる。

「イヤーーーーッ!!!」

「うるさい」

「んむーー!!」


 ボクたちはお屋敷に帰ってコースを終了させるために帰宅中だ……屋根の上を飛び移って。


 すごい勢いで移動させられるのがいいし、途中で厳しい言葉を囁き、口を無理矢理閉じられるのも凄くいい。


「お、見えてきましたね。あれですよね?」


 コクコクッ!


 口が使えないので頷く。


 ドヤード商会のお屋敷は3階建てのかなりいいお屋敷だ。壁は白色で屋根は紫色になっている。

 周りを柵で囲まれている。

 門から入るとライトアップされた噴水が見えるように設計されていた。


 ストンッ!


「はい、着地ー!」

「ぷはっ!」


 うん!結構いいコースだった。またこようかな……。


 そう思っていると、ケイはボクのヨダレにまみれた手を凝視していた。


 ま、まさか。


 ……ペロッ。


「あー! ちょっ、ちょっと!何やってるの!?」

「え? 何が?」

「今ボクのヨダレ舐めたよね!?」

「え?何のこと?」

「惚けても無駄だよ!ボク見てたんだから!」

「お、やっと元気になったな!いやー、よかったよかった」

「そんなんで誤魔化されないよ!?」

「ごめん、出来心なんだ」


 すごく恥ずかしかったけど、謝ってくれたので許してあげることにする。


「もー! 次やったら許さないからね!」


 あれ? そういえば、


「そういえば敬語はやめたんだね」

「あ!」

「フフフッ、ボクは今のケイの方が好きだよ」


 ボクがそう言うと、ケイはくすぐったそうにしていた。


 するとケイが、


「シオンの笑った顔は素敵だね」

「ッ!!」


 微笑みながらボクにそんなことを言ってきた。


 ドキッとしてしまったのは秘密だ。こんな子どもに反応したら、変態みたいじゃないか!ボクは変態なんかじゃないよ!


 だから努めて顔に出さないようにしてお礼を言う。


「ありがとう! なんだか元気が出てきたよ!」


 ……うまく言えたかな?



 しばらく黙り込んでいたケイは、こんなことを言った。


「守りが堅いな……どうやって忍び込むか……」


 え? 着いたらコース終了じゃないの? でも、面白そうだから付き合うことにした。


「うーん、正面からは入れてくれないだろうね……屋根の上へ跳んだら?」

「あ、それもそうか」


 というわけで、ケイにお姫様抱っこされている。


「準備はいいかシオン、今度は叫ぶなよ?」

「準備オッケーだよケイ、今度は舐めないでね」

「……」

「え? 舐めないでよ?」

「……善処します。」

「ちょっ…「跳びまーす! とう!」」


 バシュンッ!


「イヤーーーーッ!!!」

「うるさい」

「んむーー!!」

ズレ漫才、書いてて面白いですね(笑)

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