49話 シオン・エメラルド24時
〜前回のあらすじ〜
ドン・ドヤードはめっちゃいい人。
他の皆さんも、ごめんなさい。
新しい仲間が増えたよ?
ーーーシオン・エメラルド視点ーーー
ボクは今日、お母さんに連れられて初めてドヤード商会に来ていた。
「はじめましてシオン様。商会長のドン・ドヤードと申します。早速ですが、コースについて話させてもらいますね」
説明してくれたドン・ドヤードさんは、とっても親切で丁寧な人だった。
ボクは “逃げ出した奴隷がゲーム感覚で追い詰められて最後は乱暴に捕まえられるコース” にした。
オプションで服の貸し出しや、やつれた風のお化粧もしてくれる。
「では、今日が貴方にとってより良い日である事を祈っております」
ボクは期待に胸を躍らせながらコースの始まりを待った。
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「それでは、我々クッキーとバズが担当させて頂きますね。よろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いします!」
緊張して声が裏返っちゃった。恥ずかしい!
「それではこれよりスタートとなります。我々は30分後に出ます。くれぐれも特定の範囲からは出ないでくださいね。出そうになると首輪から音がして知らせてくれるので」
「は、はい! いってきます!」
「いってらっしゃいませ」
コースの始まりだ!なんだかドキドキしちゃうな!
ボクは街の中をコソコソ隠れながら走った。まるで奴隷のように!まるで奴隷のように!!!
うー!ドキドキしちゃうな!
今度は一箇所に隠れてみようかな!
ボクが隠れた場所からは街の通りが見えており、たまに人が通る。
誰かに見つかったらどうしよう!あードキドキする!
すると、金髪金眼の目が死んだ子どもが通りかかる。
あんな子どもにこんな姿見られたらどうしよう!!
そんな妄想をしていると、子どもと目が合った。
「!!!」
見つかった!見つかった!見つかった!見つかった!見つかった!見つかった!
ボクは一も二もなく逃げ出した。
どうしよう!見つかっちゃった!って、え!?追いかけてくる!!どうして!?どうしよう!!
あまりに慌てていたボクは、袋小路に入ってしまった。
どうしよう!! もう、あの子の横を通り過ぎるしかない!
「がああああぁぁぁぁああぁっ!!」
「うお!?」
あの子が身構えた隙に横を通り過ぎることに成功する。
やった!!やってやった!!!
そう思って路地を曲がると、悪漢2人が待ち構えていた。クッキーとバズだったかな?
「ヘッヘッヘッ、アニキ! あの女、向こうから来てくれやしたぜ?」
「こいつはラッキーだったなバズ、とっとと捕まえるぞ!」
「イヤーーーーッ!!!」
路地にボクの悲鳴が響き渡る。
ボクはロクな抵抗も出来ずに捕まってしまつた!!! 捕まってしまつた!!!そして袋に入れられてしまった!!!
ああ、これからボクはどうなるんだろう!!
そう考えるとドキドキする。
「やっと見つけたぜ。手間かけさせやがって、こいつめっ!」
ドスッ
「ンーーーッ!!!」
「ヘッヘッヘッ、アニキ!俺たちが一番でしたね!これでボスからの褒美は俺らのもんだ!」
「バズ、あんまデケー声出すんじゃねぇよ」
「ヘッヘッヘッ、すいやせんアニキ」
蹴られた!蹴られたよ!!
ん?なんだか外が騒がしいな?
「おいガキ!!なにボーッとしてやがる!!」
な、なんだろう!?あ、さっきの子が追いかけてきちゃったのかな?
早く逃げてーー!! ボクのことはいいからーー!!!!!
そんな事を妄想していると、袋が開かれる。
「ん? あ! お前!」
そこにいたのはさっきの子どもだった。
今度はシオン視点ですね!
あと、誤字報告ありがとうございます!めっちゃ嬉しかったです!作者感激!!
すぐに直しました。これからも、誤字には注意しますが、誤字があったら誤字報告お願いします!




