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44話 シオンの母を求めて三千里

〜前回のあらすじ〜

白金色の髪にモスグリーンの瞳を持つボクっ娘エルフのシオン・エメラルド(設定盛りすぎた(笑))

彼女の母を救うべく、スラム街の重鎮ドン・ドヤードの所へ行くこととなった。

「イヤーーーーッ!!!」

「うるさい」

「んむーー!!」


 俺たちはシオンのお母さんを助け出すためにドン・ドヤードのいる屋敷の前まで移動していた。……屋根の上を飛び移って。


「お、見えてきましたね。あれですよね?」


 コクコクッ!


 あれらしい。ドン・ドヤードの屋敷は3階建てのかなりいい屋敷だった。壁は白色で屋根は紫色かな?

 周りを柵で囲まれている。

 門から入るとライトアップされた噴水が見えるように設計されていた。


 ストンッ!


「はい、着地ー!」

「ぷはっ!」


 わー、手がヨダレまみれ。ま、あんだけ叫べばそうなるよね?


 ……ペロッ。


「あー! ちょっ、ちょっと!何やってるの!?」

「え? 何が?」

「今ボクのヨダレ舐めたよね!?」

「え?何のこと?」

「惚けても無駄だよ!ボク見てたんだから!」

「お、やっと元気になったな!いやー、よかったよかった」

「そんなんで誤魔化されないよ!?」


 ちっ、ダメか。


「ごめん、出来心なんだ」

「もー! 次やったら許さないからね!」


 ふー、何とかなってよかった。


「そういえば敬語はやめたんだね」

「あ!」

「フフフッ、ボクは今のケイの方が好きだよ」

「ッ!!」


 一瞬ドキッとしてしまった。くっ、お返しだ!


「シオンの笑った顔は素敵だね」


 アンド、スマーーイル!!どうだ!


「ありがとう! なんだか元気が出てきたよ」


 な、なに!? 全く効いていないだと!? ヤツの防御力はバケモノか!!


 あ、俺が5歳児だからかな?きっとそうだな。だってシオンは15〜16歳くらいだもん。抱えて跳ぶのめっちゃ大変だったもん。


 え?聞いてない?そうだよ、シオンは15〜16歳くらいだよ?


 幼女だと思った?


「守りが堅いな……どうやって忍び込むか……」

「うーん、正面からは入れてくれないだろうね……屋根の上へ跳んだら?」

「あ、それもそうか」


 というわけで、シオンを抱えてスタンバーイ。


「準備はいいかシオン、今度は叫ぶなよ?」

「準備オッケーだよケイ、今度は舐めないでね」

「……」

「え? 舐めないでよ?」

「……善処します。」

「ちょっ…「跳びまーす! とう!」」


 バシュンッ!


 俺は星になった。


「イヤーーーーッ!!!」

「うるさい」

「んむーー!!」


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