35話 はじめてのしゅぎょう!
〜前回のあらすじ〜
起きたー
メシだー
地下だー
「これはな……強魔力回復薬と強回復薬じゃ。普通は薄めて使う。市販のものは薄めたものじゃな」
「なぜそれを?」
「これから使うからに決まっとろうが。ほれ、行くぞ」
モナにせっつかれて、またエレベーターに乗る。
確か下は修練場だったっけ?
「ここが修練場じゃ」
修練場はやはり、東京ドームくらいあった。天井も物凄く高い。……野球できそうだな、やらないけど。
「では魔力の修行を始めるぞ」
「お!!! ついに!!!」
「うるさい、落ち着け」
修行の仕方をモナが説明する。
「ケイよ、魔力を使い切るとどうなる?」
「え? 怠くなります」
「そうじゃな。そしてそれでも魔力を使おうとするとどうなると思う?」
「さ…さぁ、気絶とか?」
「それもあるがそれだけじゃない。全身から亀裂が走り、血が吹き出し、嘔吐、吐き気、意識混迷が起こる。次に全身の激痛、発熱が襲う」
え?なにそれ!? もはや食中毒の症状みたいになってるよ?
「こうなると大抵の者は死ぬ。しかし生き残れば魔力総量が爆発的に増える」
「具体的には?」
「3倍〜4倍じゃ」
「それ魔力総量1の俺がやったら3か4になるだけだよね?」
「そうじゃな」
「殺す気か!」
「じゃが、何回かこれをやれば魔法が使えぞ」
「……」
魔法が使えるのか……ならやる価値あるのか?
だって魔法だぞ?魔法なんだぞ!?魔法が使えるんだぞ!?魔法が魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法……
「お、おい?」
「ハッ! やります! それやります!」
「お、おう」
あれ? なんか引いてない?
「ま、まぁ回復薬あるし、妾もあるし、死にはせんよ」
「そんなことより魔法!」
「マジか貴様……結構大事なことじゃよ?」
何年焦がれてきたと思ってる!今更リスクなんてどうでもいい!!
「さぁ!やりましょう!なにすればいいですか!?」
「はぁ、こんな奴初めてじゃ……。ただ魔力を限界以上放出すれば良いだけじゃ」
なるほどね。
「こう…ですか?」
「お、魔力操作はそこそこじゃの。練習したのか?」
「まぁ、出来なきゃ干し肉も齧らないですから」
だんだん身体が怠くなる。
立っているのも怠い。
「座っていいぞ」
座る。もう魔力は空だ。それでも放出し続ける。
「う…あ……おえっ………」
なんで朝食なんて食わせたんだ…。
「おええぇぇぇぇぇええっ!!!」
「まだ放出し続けるのじゃ。気絶するまでじゃ」
鬼かよこの人……でも魔法のためならこのくらいっ!
ブシッ……プシッ………プシャア………
皮膚が裂け、血が盛大に舞う。
もう、どこが痛いのかすらわからない。
………………あっ…………………やばいな……
………これやばいやつだ……………
意識が朦朧とする。
だが魔力放出はやめない。
だって……
だってこれが魔法の道への一歩なのだから!!!
こんなところで立ち止まってなんか、いられないのだから!!!!!
……あっ………………気絶する……
そう思った瞬間、俺は意識を失った。
あー、主人公の魔法への執念凄いですねー
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