16話 モナ・ルビー24時…②
まだまだぁーー!!\\\٩(๑`^´๑)۶////
ーーーモナ・ルビー視点ーーー
「な…なんじゃこりゃーーーーーー!!!!!」
モナが連れて行かれたのはあのビキニアーマー専門店だった。
「ヘヘッ、お嬢ちゃんこれなんかどうだい?スタンダードタイプだが、根強い人気がある」
太った男がビキニアーマーを渡してくる。
「うーむ、これがスタンダードなんじゃな……」
普段ならすぐに店を出るのだが、男たちのあまりにキラキラした瞳にすぐに出て行くのは少し可哀想に思い、話を聞いていた。
「いやいや、お嬢ちゃんにはこれだろう! スクール水着型ビキニアーマー03だ! しかも旧式スクール水着をモデルにしてある!!」
「お…おう?」
スクール水着には旧式と新型がある。新型は全て一つに繋がっているのに対し、旧式は上と下に別れているのだ。そして旧式には根強い人気があった。
……そんなこと言われたってマニア以外誰も知らないのだが……。
「いやいやいや、お嬢ちゃんにはこっちだ! 幼女専用薄型ビキニアーマー・ニュートラルモデルだ!! 軽量化を重ね、なおかつどの角度から見ても見えそうで見えない! これぞまさしくおとこの理想だ!!」
「い…いや、これもうヒモじゃしのう……」
男が持ってきたのはどう見てもマイクロビキニだった。それでも瞳がキラキラしていてモナは強く否定できない。
「いやいやいやいや、お嬢ちゃんにはこのバカには見えないビキニアー「殺すぞ?」……なんでもないです……」
さすがにやりすぎである。
「それでよぉ、お嬢ちゃんはどれにするんだい?さっき言ったようにどれでも一着無料だぜ?」
「い…いや、今回はやめておこうかの? あ!そうじゃった! 闇市に行かねばならんかった! そうじゃったそうじゃった!」
そう言って店を出ようとする。
しかし、モヒカン頭の男に入り口を塞がれる。
「おいおい、お嬢ちゃん? まさかあんなにうちの商品に触っていながら何にも買いませんなんて言わねえよな? ああん!? 俺のスクール水着型ビキニアーマー03を着るまで出さねぇぞ!!」
まさかの恫喝にモナはたじろぐ。
「まあまあジャック、その辺にしときなよ。お嬢ちゃん、俺たちはなにもビキニアーマーを買えとは言ってねぇんだ。ちょっと試着して気に入ったのを着て帰って欲しいだけなんだ。な?着てくれるよな?」
そう! 何を隠そうこの店は女の子に巧みに近づき、無理矢理ビキニアーマーを着せて帰らせる凶悪な店だったのだ!!!(笑)
「なぁ、いいだろう?ちょっと着て帰るだけなんだ別にお金を払えとは言ってないだろう?ん?」
するとモナは俯き、肩をプルプルと震わせ始めた。男たちはあと少しだと思い、畳み掛ける。
「なぁ、お嬢ちゃん?俺たちは親切にして言ってるんだぜ?だけど、あんまり舐めた態度とるといてこますぞオラァ!!!!」
「……………………な……」
「ん? なんだい?」
「ふざけんな!!!!!!!!!!」
その瞬間、モナは怒りのあまり魔法を使った。
「なにが親切じゃ!!変態どもが!!!!
《散り散りに吹き飛べ》!!!!!」
ドッッッッガーーーーーーーン!!!!!!!
そしてビキニアーマー専門店は大爆発を起こした。
……………モナと6人の男たちを残して。
「「「俺たちの店ーーーーーー!!!!!」」」
「あ、ちとやり過ぎたのお……。本当はビキニアーマーだけ吹き飛ばすつもりじゃったんじゃけど……」
店は灰になったのに対してモナと男たちが無傷なのを見るに、モナの魔法制御能力の高さが伺える。
「「「てめーー!!!絶対にゆるさねーーーー!!!!」」」
「ヤベッ!」
こうしてモナの逃走劇は始まった。
次で最後にしたいなー(←無計画)
これからもよろしくお願いします。