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ド素人が小説を書いて感じた事

作者: なお

 

 これは生まれて初めて小説を書いて感じた事を、その達成感のテンションのまま振り返って書いてます。

 ※チラシの裏にでも書けと言われそうですが……


 これから何かを書いてみよう。でも、右も左もわからないなんて方がいらっしゃったら、反面教師にして頂ければと思います。




 元々、私は活字は好きだけど特に小説を読む方では無かった人です。

 なろうには、多くの作者様がいらっしゃいますが、ここまでの素人は居ないのでは?なんて思います。


 なろうで読み専になったのも、アニメ化された作品から、書籍を買って、なろうに行き着いた位です。


 作品を書こうと思ったのは仕事が営業なので移動や打ち合わせ待ちの時間があったのですが、昨今のコンプライアンス強化で移動中や出先での作業が出来なくなったのがきっかけです。

※帰社後に作業をするので、退社時間は遅くなりました




 色々な作品を読んでいるうちに、自分でも書きたくなったけど、当然それまで小説を自分が書くなんて考えた事も無かったので、たった1行の思いつきだけで初めました。


【チート物好きだけど、その背景を書いてみたい。】


 本当にたったこれだけで初めてしまいました。

 それがプロローグを書いている間です。


 サブタイトルに「~の苦悩」なんて書きながら、作者本人も苦悩してました(笑)


「異世界をナノマシンに作らせて、チートの理由にすれば良いんだ」


 たったこれだけでキャラすら作ってないので、中々話が進まない。上の背景を書きたいだけなのに、8話まで使ってしまう辺りがよく現れてるなぁ……と言う感じです。


 今思えば、最後で使いたいなら管理者達のやりとりなど省いて、話を進めれば良かったんですよね。

 だって、後で他の管理者は出て来ないのですから。


 強いていえば、最強設定の管理者がなんで滅亡するの?などの分散された権限と、死ねないと言う所だけでしょうか。


 それでも、2000~3000文字の1~2話に纏まる気はします。





【次に直面したのが主人公誰?】でした。


 いや、すいません。

「どれだけいい加減に書き始めるの?読者に謝れ!」

 と言うお叱りが聞こえて来そうです。


 この頃、作者の中では、管理者の生まれ変わりの少年「アベル」が主人公のつもりだったのです。


 そして、そのヒロインとして設定されたナノマシンの生まれ変わりの「リリィ」


 ただ、この設定が破綻してました。

 何が破綻かって…チート物が好きな作者からすると、人間に生まれ変わったアベルより、ナノマシンで出来ているリリィの方が書きやすいんです。


 だって、ナノマシンなんですから、それこそ何でもありになってしまいます。ただ、無制限に許可するとなんでも無双で解決パターンになるので、ナノマシンの意識なんて物を残して制約を付けようとし始めます。


 結果、リリィの話が多くなる…もう、ここで主人公逆転してしまいました。





 ここまで書いてようやく……


【背景や主人公は決まった。で、作品で言いたい事は何?】

 これを、この段階で考え始めます。


 プロット(この言葉すら、書いてる途中で自信を失って調べて初めて知った言葉)以前の問題です。


 そこまで適当に始めたなら、もう好きな事を書けば?と、思わなくも無いですが、それはそれで完結まで行けなかった気もします。



 それでテーマその時に思い付いたのが、昔、友人に言われた一言。


「見返り求める愛なんて本物じゃないよ」


 既に主人公がリリィになっていたので、この子の愛をテーマにしよう。が、ここで決まりました。



 そこでやっとあらすじやら、プロットらしきものが出来て来ます。なので、途中でタイトルもあらすじも書き直してます。

 

 本当はこれをやってから始めるべきですし、改めて思うと良く完結まで行けたなぁと、不思議です。



 テーマをちゃんと伝えられたのかなと言う不安もあります。


 まぁ、それ以前に伝えたい事なんて作者が勝手に作ったものでし、少なくとも、私はそんな事を気にして読んだことは無いので、完全な自己満足の世界でしかないですが。




 ただ、このテーマがあったお陰で、そこから大枠の話を作るのは、それまでと比べると驚くほどスムーズでした。その点からも作品を書き出す前の事前準備がどれだけ大切なのか身に染みました。



 ただ、まだ問題はありました。


「ふたりを離して、再会させて終わり」は良いのです。その間にアベルの女癖を悪くして、それでも愛し続けるも良いのです。


 失敗なのは……キャラの年齢設定が若過ぎた(汗)


 時間軸の設定が甘過ぎる為、思った展開にもっていけない。なのに、書きたいシーンだけは思いつくので、予想以上の話数になっていきました。



 やっと、想定していた展開(アベルの女癖の悪さ)を書き出すと、【キャラが勝手に暴走する】と言うのに直面します。


 書きたかったのは、他の女性に目が行っても許すだけなので、あそこまで浮気相手を増やすつもりは無かったのですが、脇役を固めてないので思いつくままに書いてると、もう増えてく増えてく。


 書いている作者も、何度破滅させてやろうと思った事か……。破滅させなかったのは、最後にリリィがそれでもアベル受け入れると言う設定があったから……ただ、それだけです。


 思い出すと、最後の最後まで浮気しまくって許されるのはどうなんだろうと、少しモヤモヤしてるので、続編では痛い目を味合わせてやろうかなと考えたりもしてしまいますが(笑)



 問題は話のストーリー以外にも沢山ありました。

 ここからは、更に駄目だろうと突っ込みたくなる反省点です。



【句読点が無い】


 今まで本を読んでも、どう書いているのかなんて事は考えた事も無かった訳ですが、自分の書いたものを読み返すと、凄く違和感があったんです。


 それで気がついたのが……句読点が無い。


 いや、もう日本人としてどうなの?

 いや、英語でもピリオド付けるよね?


 そんな自分で突っ込みたくなるレベルです。

 でも、これが書いている最中は、不思議と無くても気にならなかったんです。読み直して初めて気がつくんです。


 書き出しの一文字下げるのも一緒でした。

 普段、仕事の書類はWordなどで書くのですが、スマホのメモ帳だと、そんな事すら気が付かなかったのです。気がついてないだけで、Wordは色々やってくれていたのですね。変な表現だと、教えてくれますし。




 次に直面したのは、【表現力の無さ】です。


 元々がアニメから入っているからでしょうか、先に頭に浮かんだ絵を、文字で書くのですが……うまく書けない。


 自分ではわかるんです。絵が先に浮かんでいるので、当然と言えば当然ですが。ただ、文字だけで伝わるかと考えると……もう不安で仕方が無かったです。なんせ自分は絵を持ってしまっているので、判断がつかない。



 特に困ったのは魔法のシーン。


 他の人のを参考にすればいいのでしょうし、しようとも思ったのですが……自分に表現力が無いと影響を受けすぎるものなのでしょうか。


 そこだけ自分の言葉にならず、まるで抜粋したような印象になってしまい、浮いている感じが凄かったです。


 魔法なので似たようなシーンは、なろうで探せばありますし、単にコピーしている様な罪悪感から来る気のせいだったのかも知れませんが、結局、一部だけ真似てもしっくり来なくて、拙くても良いから自分で書こうと足掻き続けました。いや、今も足掻いてます(苦笑)




 あと困ったのは【語尾の違和感】


 ~が言った。

 ~が言った。


 みたいなのが連続してしまう違和感でしょうか。


 一度気になりだすと止まらなくなって、全てが駄目な印象に感じ始めたのです。いや、多分、駄目なんだと思います。



 これも、語尾をどう書いているかを参考にすれば良いと思い、色々な他の作者様の作品を読んだのです。


 ですが、今まで、そんな事を気にして読んでいなかったので、今度はそこばかり追うようになってしまい、他の作者様の作品を読んでも、ストーリーより、書き方に目がいってしまうと言う困った状態に陥ってます。




 もしかすると書き続ければ、そのうち慣れるのかも知れないですし、物を書く事の楽しさ、読んで貰える嬉しさを教えてくれた作品でしたが、

 書き終えた今、振り返って感じるのは、少なくとも時間を割いて読んで下さる方に、もう少し読みやすい作品をお届け出来る技術があったらなぁ……と言うのが本音です。



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― 新着の感想 ―
[一言] 共感させていただきました。 とにかく書いて書いて書きまくれ!です。 〜が言ったの連続は、結構前に悩みまくりました。 結局似たような言葉を作って書いてます。 頑張ってください!
[一言] コメント失礼します。 なろう初心者ですが、とても共感しました! 小説って書くの難しいですね。 書くこと自体は楽しいですが、私はうっかり目の前に読者がいること忘れてしまいがちです。 その点、な…
[一言] そこら辺はもう、"慣れ"としか言いようが無いですね。 あとは、語彙、文章バリエを増やすために、ライトノベルでも構いませんが、やはり文豪と呼ばれる古典を読むのが手っ取り早いと思います。
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