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転送スタート

面倒くさい厨二病が出てきた。

この世界にきてから変な奴としか出会ってない。

まぁこの厨二病さんは何か情報を知っているかもしれないから教えてもらおう。情報が少なすぎるからな。


そんな時だった。

「クエストだわぁよぉ〜!クエストだわぁよぉ〜!」


うわぁ。主催者だ。気持ち悪い声だったのですぐ気づいた。


「てかクエストか。着て早々なのに!どうする?今3人しかいないぞ?」


今はこの世界にきて早々でわからないことが多いのにもうクエストだと?

今わからないのは


・他の国はどうなのか?


・なぜ2次元と3次元が行き来できるのか?


・この世界のクエストとはどういうものなのか?


・主催者って何者?



こんなにあるというのに....クソ!


『仕方ないわね!この私が他の人の分頑張ってあげるわよ!』


「今回のクエストはぁ〜........キノコ狩りぃ〜!!」


「は?」


なんと異世界感ゼロのクエストだった。



「そんな雑魚クエスト貴様らで処理しておけ。」


『あなたも行くのよ!厨君!』


「俺は 烙ヶ(ラクガサキ) 駆夜(カリヤ)だ!」


いかにも厨二病くさい名前だね。厨君♡


「ごちゃごちゃいっている暇はない。すぐ行くぞ!厨君!」


「だから駆夜だ!」


そう言いつつ厨君も転送装置の前に立った。


「よし!みんな行くぞ!」


「「「転送スタート」」」




「う....うう」

そこは大自然溢れる森の中であった。

真夏の昼頃のような強さの日差しが木々の間からさしていた。


今更だが2次元の世界だからといって2次元の中の人にとっては見る景色は3次元らしい。まぁそういう話はめんどくさいのでもう無視しちゃえ!


「ククク....もうそのキノコやらを見つけたぞ!」


転送された場所の目の前にある木からキノコが生えていた。あまりにも楽勝すぎて不気味である。

てか普通こんなんで終わるわけないよな。


「グォォォォォォォォォンンンン!」


はぁー。木の裏側からヌッっと日本の狼の何倍もの大きさの狼が出てきた。毛の色は金銀が混ざっているのであった。鋭い凶器のような目線をしていた。明らかに俺らを襲うようだ。


「くっそ!どーする!」


「いいだろう!この俺が異能を使ってやろう!感謝したまえ下民ども!」


下民とはうざいこと言ってくれるな!異能ってなんだ。こんな大事な時にくだらないこと言ってんじゃねーぞ!ごらぁ!


そんなことを考えていると


「我は今秘められし力解放すると誓う。《べフライウング1》」


厨君の身体を漆黒のローブが纏い、その中には血がついた所々破られてある包帯が風になびきながら首に巻かれていた。。まぁ普通にかっこいい。そのうえ身体から黒い電気がバチバチと出ていた。

あ、あれ?てかまてよ!何普通に異能使ってんですか!?


「印刻により秘められし12の座の眷属達よ」


そんな疑問を聞く前に詠唱を続ける厨君。詠唱後、さっきは真夏のような太陽が一気に星座輝く綺麗な夜空へ変わっていった。



「今我に力を貸せ!今放つ。《グラズヘイム》!!」



森全体が光によって包まれた。


「う、うゔ」

大きい狼は跡形もなく消えていた。キノコと俺たち以外半径1キロくらいまでの木々が消えていた。

厨君ってマジ系の異能者かよ!


「さ、流石です!駆夜様!」

俺は怖すぎて敬語になっていた。

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