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……えっ、まじで?

8


結局、あたしは五十嵐に買ってもらったジュース片手に、なぜかベンチに座らされていた。


「本当に久しぶりだな。まともに顔見たの、成人式以来?」


「あー、そうですねー」


確かに、成人式で一回見かけた。

で、声かけられる前に全速力で逃げた。


「今何やってんの?」


「フリーターですがなにか?」


「めっちゃ似合う」


そろそろ、ど突いてやろうかな。


「俺、今実家出てこっち住んでないんだけど、たまたま戻って来てたんだよね」


「仕事なにやってんの?」


「飲食」


へー。

まあ、接客業向いてそう。


「大変そうですね。でも、お元気そうでよかったです。それじゃ、あたし買い物しないとなので、これで……」


「なあ、なんでそんな俺のこと避けんの?」


は?


「よくそんなこと聞けますねえ?人のこと散々貶しておいて。人のチョコ見せびらかして貶して、ゴミ箱に捨てるような人と話す暇なんてございません。……これ、ジュース代」


あたし、財布から二百円出して再び店内に戻ろうとする。

が、また手首をがっちりと掴まれた。


「なんなの!?」


「待てよ、なんだよその話。俺、お前からもらったやつ捨ててないんだけど」


「はあ!?まなえちゃんから聞いたし、証拠写真だって見たんだからね!」


安野まなえ。

それが、写真を送ってきてくれた当時の女友達だった。


「まなえが……?ああ、なるほど」


と、五十嵐、急に納得したような顔する。


「お前、騙されてるよ」


「はい?」


「まなえってさ、俺が中学の頃の元カノだったんだよね」


……えっ、まじで?

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