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プロローグ

文章力が無く稚拙な文章ですが、読んでいただければ幸いです。

「父さん、何処へ向かわれるのですか?」


 シャトレー王国ミネラス公爵家の屋敷での出来事。

 まだ身体付きも幼く、顔立ちにまだあどけなさの残る少年――――――デリトは、自分を引き連れて廊下を闊歩している自分の父親に尋ねた。


「デリト、お前が俺の跡を継ぐ次代のバトラー(執事)だ。しかしお前はバトラーだがまだ未熟だ。だが当主様からのご命令で俺が引退するまでお前はサラシャお嬢様の専属のバトラーになる」


 少年の父親であるランドは一度途中で説明を区切り、デリトへと向き直る。


「つまり今から向かう先は当主様の執務室だ。そこでお前とお嬢様との顔合わせをする。くれぐれも失礼の無いようにしろよ?」


 そして屋敷に無数にある部屋の一つ、その扉の前へと到着した二人は「失礼します」と声をかけそのまま部屋の中に入る。


 その部屋は豪華な装飾が施され、部屋の中心には大きな事務机が置いてある。

 そして部屋の壁を覆うように本棚が据え置いてあり、床は上等な布地に赤と金色で巧みに裁縫された絨毯が敷かれている。

 一目で全てが高級であることが窺える調度品ばかりだ。


 中央の事務机で山積みの書類にサインをしている男性が顔をあげる。

 そんな中ランドとデリトは足並みを揃えて事務机の前まで進む。


「当主様、お待たせ致しました。こちらが息子のデリトにございます」


 ランドが恭しく腰を曲げると、半歩ほど後ろに控えていたデリトもその真似をして腰を曲げる。


「ご紹介に預かりました。ランドが息子、デリトと申します。精一杯私目の役割をお務めさせていただきたいと思いますのでよろしくお願い致します」


 するとランドに当主と呼ばれた男は座っていた椅子から立ち上がりデリトの前まで歩いてきた。


「君がデリト君か、ランドにはいつも助かっているよ。今回は娘の専属になってもらう約束で来てもらったんだが……、早速紹介してもいいかね?」


「もちろんでございます」


「うむ、サラシャ、入ってきなさい」


 すると壁側の本棚の一角――――デリト達が入ってきた扉とは別の――――にある扉が開き、デリトと年齢が同じ位の少女が現れた。

 ――――綺麗だ、そう思った。そしてデリトがサラシャに対して、この方に一生仕えようと心に決めた瞬間でもあった。


「サラシャ・フォン・ミネラスです。デリト、これから宜しくね」



 これがデリトとサラシャの主従関係の始まりだった。



ありがとうございます(*・ω・)*_ _)ペコリ

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