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ヒモノ女子は優雅に腐る  作者: せりもも
第5章 歴女もオジサマもひっさらってBLへ

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第29話 僕が最初の男になってやる

 ちら、と、カウンターの隣を見た。

 ふんわりした髪が、下の方で癖を隠しきれないという風に跳ねている。

 年齢は、直緒より少し下くらいだろうか。

 伏せた瞼の、まつ毛が長い。


 ……でも、男。


 典子は、この男の子を口説いて来いといった。

 その間に、大河内先生と話をしておくからと。


 直緒には、わけがわからない。


 ……わたしににまかせて、とか言っといて。

 ……結局また俺に、わけのわからない指令を……。


 しかし。

 直緒は、典子についていくことに決めた。

 決めたのだ。

 男に二言はない。


 典子には典子の、何か深い考えがあるのだろう。


 ……ないかもしれない。

 ……ただ、腐っているだけなのかも。


 いや、あるはずだ。

 モーリス出版を立ち上げ、ここまで引っ張ってきたのは、典子なのだから。


 ……自分は、典子さんを信じる。

 ……|多くの人が楽しんでくれる本《BL》を作って、少しでも、本の世界に貢献するんだ。


 カウンターの向こうから、バーテンダーが、丈の低いグラスを滑らせてくる。

 手持無沙汰で頼んだジントニックだ。


 ……お酒の種類なんて、他に知らないよ。


 直緒は、泣きたい。

 割り付けやら校正やら進行管理やら。

 愛しい実務の世界を離れると、実直な実務編集者には、全くのアウェーである。


 その上。

 その上、口説かなければならないなんて。

 男を。


 ……いったいどうやって。


 過去、自分から女性に声をかけたことさえ、直緒にはない。

 交際経験がないわけではない。

 奥手だったから、高校時代までは、そういう経験はなかった。

 大学に入ってからは、女性の方から声をかけてきてくれた。

 その一人が、小島みなみだ。


 みなみのことは……もう、いい。


 ……思い出すんだ。

 ……女性達はなんといって、自分に声をかけてきたか。


 数少ない恋愛の在庫から引っ張り出す。


 ……お茶しませんか。

 すでにバーの止まり木に並んで座ってるし。


 ……メアド、教えてくださいっ!

 って。いきなり?


 ……ねえ、ここ、ちょっと教えて。

 だから、何を?


 だめだ。

 共通の話題がない!



 「何か僕に用?」

「へ?」

「用があるんでしょ?」

「……」

「さっきから、もじもじ、もじもじ。あなたね、まるわかり」


 くるんと、スツールごと、こちらを向いた。


「いいよ。僕は今河いまがわ義元よしもと。本名だよ」

「あ……俺……、僕は、本谷直緒」


反射的に名乗ってから、直緒は、はっとした。


 ……いいよ?

 ……いいよ、って?


 「で、どっち?」

「はい?」

「あなた、随分、華奢だね。それに、きれいな顔してる。僕はいつもは下だけど、あなたが相手なら、上がいい」


 ……華奢?

 ……きれいな顔って?

 ……上がいい、って!?


「さ、行こうか」

「ど、どこへ?」

「ホテル」

「いや、ちょっと、あの……」

「なんでよ。先に誘ってきたのは、あなたでしょ」

「あ、あ、あ、」

「行こうよ。早く!」

「い……」


 救いを求める思いで、直緒は、典子のいるブースを見た。

 ここからは、大河内先生の姿は見えない。

 奥の座席に座った典子が、伸び上がってこちらを見ているのが見えた。


 「だれ、あれ? 女?」


 義元が、直緒の肩に顎をつけるようにした。

 直緒と同じ方向を見ている。


 直緒は慌てて体を引いた。

「あれはっ、僕の上司で。そうだ! 今日は、接待でここに来ているわけで……」

「上司の女。あれが。はっ! わかるよ。気晴らししたくなるのも、無理はない」

「……」

「だいたい、ああいう女が土足で踏み込んで来るから、僕らのリアルの出会いの場が減っちまうわけで」


 「ああいう女、言うな」

低い声で直緒は言った。

「典子さんのこと、悪く言うな」


「……あんた、ノンケ?」

不思議な生き物でも見るような目で、義元は、直緒を見た。


「……」

「……」

暫く二人は、無言で見つめ合った。


 「いいよ、ノンケでも」

先に口を開いたのは、義元の方だった。

「僕が最初の男になってやる。さあ、行こう」


「だから、何でそうなる!」

「あなたから誘ってきたんじゃないか」


再び義元は、直緒に顔を近づけてきた。


「さあ、行こうよ」


 ふっと、耳元に息を吹きかける。

 ぞくりとした。



 「義元」

 声が降ってきた。

 聞いたことのある声だ。

「お前……そこまで腐っていたか」


 ……いや、腐ってるのは、うちの編集長で……。


 「親父!」

直緒を覆っていた影が、ぱっと離れた。

 隣のブースに座ったまま、立ちはだかる年輩の男と睨み合っている。


 「大河内先生。なぜ?」

もはや直緒は、大混乱である。


 「直緒さん、大丈夫?」

ひそやかな声がした。

 典子だ。

 典子までが、カウンター席に出張ってきている。


「いや、典子さん、何がどう……」

わけがわからない。


「落ち着いて。ほら、飲んで」

典子が差し出すグラスを一気に煽った。


 むせた。


「典子……さん。これ……」

「あらあ。間違えたわ。水じゃなかったのね……」


 「困りますねえ、お客さん」

カウンター越しに、バーテンダーが露骨なまなざしを送ってきた。

「ここは、みなさんが楽しむところですよ。派手な立ち回りはご遠慮下さい。せっかく、ガイドブックに載ったというのに」

「ごめんなさい」


 典子が頭を下げた。

 素早く、バーテンダーの耳に何事かささやく。

 広告業界のコネが、とかなんとか、ちらりと聞こえた。


 バーテンダーは渋い顔をした。

「せめて、ブースにお戻り下さい。他のお客さんのご迷惑になる」




 「ふふ」

 ブース席に座って、典子が笑っている。

 両手をソファの柔らかな座面に突いて、本当に満足そうに、笑っている。

「義元さんが、うちの本谷を。そうですか。うふふ」


「先に誘ったのは、お宅だろ」


「誘ったわけじゃ……」

直緒は言葉を濁した。


 ……あれを、誘ったといえるのか?

 ……隣に座っただけじゃないか。


 そもそも。

「そ、それは、の、の、典子さんが……」


「ああ、駄目じゃない、直緒さん。酔っぱらっちゃって」


 典子が直緒の手を、ぐい、と引いた。

 あっけなくバランスを崩し、直緒は、前へつんのめった。

 そんな二人を、義元が険しい眼差しで見た。


「あんた、この人の上司だってな」


「ええ、そうよ。モーリス出版の編集長。うちの大事な社員に手を出さないでね。この人、ヴァージンなんだから」


「典子しゃん!」


 思わず直緒は叫んだ。

 回らぬ舌で、懸命に抗議する。


「その言葉の使い方、間違ってまふ。ヴァージンの日本語訳は、『処()』でふ。僕は男だから、ヴァージンじゃ、ありません!」


「えっ! 直緒さん、ヴァージンじゃないの!? さすが久條先生、なんて仕事が早いのかしら!」


「違いまふ! いえ、確かに久條先生のお仕事は早いでふが……でも、僕と先生とは、何にもありません!」


「ほらね。この人、手つかずよ」


「当たり前だろ」

憮然として義元が答える。

「たった今、僕が、最初の男になってやるって約束したばかりなんだから」


「ちょ、ちょ、ちょ、何言……」

もつれる舌を、なんとか動かそうとしていると、刺すような視線を感じた。


 恐る恐る、斜め前の席を見る。

 義元の父親である大河内の顔は、どす黒く染まっていた。

 まさに憤怒の形相である。



 ……まずいな。

 ……まずいよ。

 ……これから原稿を依頼する先生を、怒らせてどうする。




 ちなみに、大河内要というのは筆名(ペンネーム)で、本名は、今河という。一字違いの、駿河の武将、今川義元の名を、息子につけた。


 作家の息子は家出中だと、大河内の家政婦は言っていた。

 その原因は、どうやら息子の性的嗜好だったようだ。


 例の私立探偵を使って、典子はそこまで調べ上げた。


 それから、彼の行きつけの店を探し出した。

 そこを、父親の接待に使うとは……。


 黒い笑いを、典子は浮かべた。

 「……で。お二人は随分お久しぶりなんでしょ? せっかくの父子の再会ですもの。ささ、どうぞどうぞ」


キープしたボトルから、両サイドに座った父と息子に酒を注ぐ。

「では、再会を祝して」


 険悪な雰囲気だ。


 「そう言われれば、目元の辺りが少し、似ていらっしゃいまふね」

雰囲気を何とか和らげようと、直緒は必死でとりなした。


 大河内先生が、じろりと直緒を見た。

「少しはデキる奴かと思ったら、お前も、こいつの同類か」

「同類とは?」

「男同士で汚らわしいことをする奴だ」

「違いまふ」


 「汚らわしいとはなんだ!」

直緒の声に被せるように、義元が叫んだ。

「親父がそんなんだから、俺は……」


 父親は完璧に、息子を無視した。

「男色は、犯罪だ。日本には、そういう法律もあった」


「へえ、そうなんですか?」

典子が身を乗り出した。

「うそ」


「嘘なもんか。明治五年に発令された、『鶏姦条例』だ。実際に懲役刑が科されたんだぞ」

「でもそれは、同性愛そのものを禁止したわけじゃない。そもそもザル法で、7年後の旧刑法の施行をもって、完全消滅した」

しっかりとした声で反論したのは、義元だった。

「それ以前も以降も、日本では、同性愛は禁止されていない」


 「イスラムでは、」

息子を睨みすえ、大河内が言葉を継ぐ。

「男の同性愛は、厳しく罰せられる。石打の刑は、特に過酷な死刑だ」


「……親父、何が言いたい?」

「同性愛は、自然の摂理に逆らった不自然な行為だということだ」



 「あら、それ、違いましてよ」

気取った声を出したのは、典子だった。


「典子しゃん……だ、黙って。あなたが口を出ふと……」


 直緒は言ったが、うまく口がまわらない。

 全員から無視された。


 何も聞かなかったように、典子が続ける。

「野生のゴリラで、オス同士の交尾が見られたそうですよ。ボノボは、同性の間で、挨拶代わりに、イチャコラしてますし」


「イ……イチャコ……」

大河内が呻く。


 「ある種のお魚では、群れのオスが死んでしまうと、一番体の大きなメスが、オス化して、ハーレムを乗っ取り、やり放題なんですって。逆に、生まれた時は全員オスで、その後、メスになって、若い男のコを、よりどりみどりという幸せな……」


 典子は絶好調だ。

 野生のゴリラの話は、どこかで聞いたことがあると、直緒は思った。


 ……どこだっけ?

 ……いや。そんなことはどうでもいい。


ふわふわする頭で、直緒は考えた。


 ……黙らせなくては。

 ……典子さんを暴走させないと、約束した。

 ……あの人と。


 「で?」

冷たい声で割って入ったのは、大河内だった。


 典子は、にっこり笑った。

「性の違いに、大した意味はないということです」

「……は?」

「男も女もない。好きになったら、好きだってことなんです」


 「男だから、父親だからって、威張ってんじゃねえ、ってことだよ」


 乱暴な口調で、義元が言った。

 立ち上がった。

 典子を見下ろし、言った。


「あんた、見直したよ。いろいろ、知ってるんだな」

「全部、教えてもらったことですけど。ごく最近」

「ゴリラや魚の話?」

「ええ」

「好きになったらって、トコも?」

「ええ、そこも」

「誰に?」


典子は意味ありげな目線を、直緒に送った。


 「ああ……」

何かを悟ったように、義元は頷いた。

「そんな人がついてるんじゃ……、仕方ない、僕、この人、諦めるよ。でも……。彼に言っといて。少しでも隙を見せたら、奪いに行くって」


「きゃーーー、そのセリフ、貰っていい?」


「……の、典子しゃん。鼻血……」

 一乗寺家の令嬢に、人前で鼻血を出させたままにしておくわけには……。

 慌てて直緒は、……しかし緩慢な仕草で……自分のハンカチを差し出した。



**



 「だから、センセ。書いてくれますわね」

 

 ぐらぐらと、直緒はもはや、上半身の直立を保っていることさえ難しい。

 が、ここで意識を手放すわけにはいかない。


 義元が立ち去った後、典子による、大河内先生説得が始まった。


 「剣豪小説で名高い、天下の大河内先生のご子息が……」

「あいつは、他人だ」

「こともあろうに、うちの社員、カッコ・男性・カッコ閉じ、に手を出そうと……」


 典子の声が聞こえる

 耳が熱い。頬が熱い。

 体全体から、熱を発している。


「二丁目のバーで立ち回り」

「わかった。書く! 書くから!」


 眠い。目を開けていられない。

 でも、眠ってはいけない。


 ……俺にはまだ、大事な使命が。

 ……あの人と約束した、大事な……。


 「まあ! それでこそ、大河内先生。男前ですわ。それで、うちが、ナニを出版しているか、わかってらっしゃいますよね?」

「それも踏まえて書く。と言いたいところだが、書けるだろうか」

「大丈夫ですよ。さっき、本谷が話してたでしょ? なんだかムズカシイ話だったけど、人の名前とか、もうすこし、易しくして頂ければ」


「徳川綱吉と柳沢吉保か?」

「舌、噛みそうです。たとえば、ツナちゃん、ヨシ君とか。あっ、それだと、将軍の方が受けですねっ! 年下従者攻め、どうですか?」


「……そういう世界は、わからん」

「困りましたねえ。本谷をお貸ししたいところですけど、」

「資料集めにか? 神保町の古本屋を回ってほしいところだ。確かに彼は、仕事熱心だから、」

「……生憎、先約済みでして」

「それは、残念。……なあ、一乗寺さん。うちの義元と、この彼の間には、本当に、何もないんだろうな」


 ……ありません!

 ……つか、今日、会ったばかりです!


 ……それから典子さん、先約って、ナンですかっ!


抗議したいが、舌がもつれて声が出ない。



 「ふふふ」

典子がまた、黒く笑っている。

「うちの本谷は、いささかカタすぎるくらいまじめな人材です。彼を落とすには、それはもう、筋力知力、野獣並みでないと無理と思われます」

「悪知恵はともかく、義元には、体力はないからな。あいつは、軟弱な男だ」

「あら、でも、光栄に思っておりますわ。義元君の審美眼に叶ったなんて」


 誰が光栄に思ってるんだ!

 直緒は叫びたいが、声が出ない。


「義元などという名前をつけたのが悪かったのか。うちの苗字は今河だし。今川義元。わが郷土のお館さまなのだよ」

「先生、ご出身はどちらなんです?」


 ……典子さん、それを知らないで時代小説なんて、モグリというものです……。


 「……駿河だ」

「駿河県なんて、あったかしら」

「静岡県だよ!」

「もちろん知ってますぅー。お茶。みかん。サッカー……」

「蹴鞠、な。確かに今川義元……駿河の武将の方だ……は、蹴鞠が好きだったらしい。軟弱な貴族趣味だと揶揄されるが、それよりなにより、彼は、東海一の弓取りと異名をなすほど、勇猛果敢な武将だったのだ」


「えと……」


「だから、息子の名前に選んだ。それなのに、男になんぞ走りおって。軟弱者めが」

「いいじゃないですか。ね、先生。素敵なBL時代小説を、お願いしますよ」

「あんたらメディアがそうやって煽るから、義元は……」

「どのみち、今回のことが公になれば、義元君も無傷ではいられないわけですから」

「……」


「先生の読者さんは、どう思うでしょうねえ」

「……わかった。ちゃんと書く。だから、あいつにだけは、手を出すな」

「確約ですね。きゃっ。先生、大好き!」


 ……典子さん、駄目です。

 ……暴走しては、駄目……。



**



 「お嬢様。お車が用意してございます。なにもハイヤーなど、お呼びにならなくても」

「げ、古海。なぜここに……」

「ああ、運転手さん。悪かったですね。これを……」




 「古海、あなた、どこから湧いてきたの?」


「湧いてきたとは、お言葉ですね。この辺りを流しておりました。なにしろ、車を止める場所が皆無でしたので」


「2時間も? 2時間もずっと、この混んだ道路を、のたのた走っていたの?」


「御意」


「……あきれた」


「その言葉、そっくりお返ししますよ、お嬢様。御自分の部下を。酔い潰して。いったいどこへデリバリするおつもりだったのですか?」


「デリバリ? 変なこと、言わないでよ。わたしはただ、酔いつぶれた直緒さんを、おうちへ送り届けてあげようと……」


「久條先生のおうちでしょ。それに、酔いつぶれた、ではなくて、酔いつぶした、ですよね? いったいどういうおつもりですか?」


「わかってるでしょ」


「わかりません」


「はああぁぁぁ。古海。あなたにも、少しは、モーリスの仕事を手伝わせてあげてる(・・・・)わよね?」


「はい、私は、自分の業務に全く関係がないにも関わらず、お嬢様のお仕事のお手伝いをしております。有害指定寸前図書の制作の」


「……。そしたら、わかるでしょ? 久條先生のお仕事よ」


「わかりませんね、ちっとも」


「もうっ! 実録モノよ! それが、あの先生が、モーリスに書いて下さる作品なの! だから、わたしは、先生に完璧な取材をして頂く為に、」


「その計画は、お止めなさい。私が、許しません。ったく。一乗寺家の令嬢ともあろうお方が、やり手婆のような真似を……」


「わたし、ババアじゃないもん」


「そこですか。22歳といったら、立派なババアですよ。江戸時代だったら、ネコマタです」


「……?」


「この際だから申し上げておきますけどね、お嬢様。腐ったままお年を召されていくと、大変なことになりますよ」


「大変なことって、どんなことよ」


「男性の大半から、相手にされなくなります。女性だって、」


「構わないわ」


「はい?」


「萌えさえあれば」


「萌え、でございますか?」


「そう、萌えよ」


「……。だから、他人ひとを巻き込むなということです。家令や仕事仲間、特に部下を」


「……」


「……」


「あのね、古海」


「なんです?」


「腐ったままお婆さんになったらね。わたし、すごく幸せだと思うの」


「(ため息)そうでしょうね。ええ、そうでしょうとも」




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