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第15話 ようやく港に

 それから3日後。

 いきなり飛んだとは言わないで欲しい。なにせ艦隊と合流し終わった後、帆船の速度を聞いてからの事を聞いて愕然とするしかなかったのだから・・・。ちなみに艦船には忍びこもうとはしなかったものの、乗組員の買収をしようとしていた。まあ、我が艦隊の乗組員がそんなことに引っかかることは無いのだが・・・。

 まず帆船の移動速度は、速くても5ノット程度だということ、風の魔法で速く動けばいいではないかと聞くと、魔石の大半をさっきの逃走で使ってしまったそうだ。それに荷物を満載しているわけだから足はもっと遅くなるわけだ。艦隊の巡航速度は18ノット、ついて来いというのが間違いだ。そのため商船の者たちにドック艦に入れて運ぶことを了承させて(半ば脅していたが当人たちは早くつけるのならばそれでいいと納得してくれた)、速度の問題はこれで解決した。解決しないと到着までに1週間もかかってしまうらしく、そんなに悠長に行くことはできない。

 次に艦隊の編成を変える事にした。これだけの艦艇がいるのに艦隊が一つだけというのは目が届かないからだ。艦隊は大きく分けて4つに分けている。最善衛に潜水艦隊、旗艦は伊1001、司令官は田中 栞中将、指揮下に全潜水艦が集結している。各潜水艦水平に10隻ずつ並び航行する、間隔は200キロ(レーダーがあるためこれで問題は無い)

 次は前衛艦隊、戦艦ネルソン、ロドネーを主力とする艦隊だ。旗艦はネルソン、指揮官はサー・トーマス・フィリップス中将、指揮下に巡洋艦4、駆逐艦8の合計十四隻の艦隊だ、潜水艦隊の後方300キロを航行する。なお帆船を満載した豊後が臨時でこちらについている、本来は最後尾の艦隊に入れる。

 次は主力艦隊、戦艦大和、武蔵、ビスマルク、ティルピィッツ、空母全艦、巡洋艦4、駆逐艦20の合計三十二隻、旗艦は大和、指揮官は私が勤めている、前衛艦隊の後方400キロに位置する

 最後は揚陸・補給艦隊、強襲揚陸艦蝦夷型を主力とする艦隊だ、旗艦は蝦夷、指揮官はヨハン・シュトラウス中将、指揮下に強襲揚陸艦6、巡洋艦4、駆逐艦38戦車揚陸艦26、工作艦6、ドック艦6(現在は5)、補給艦6の合計八十六隻の艦隊だ。主力艦隊の後方300キロを航行する。

 艦隊の編成に半日使い、現在は港に向かって航行している。商人に聞いて判明した驚愕の事実があるので書いておく。この世界に航空機に該当するものが存在する、飛竜と呼ばれる竜だそうだ。この世界に魔物はいないが竜はいるらしい、訓練に時間はかかるが魔法を使い、戦闘機や爆撃機のような使い方ができるそうだ。事前に分かったことは幸いである。そのため潜水艦隊は不審な機影を発見した場合、一時潜航し安全が取れ次第、報告することにさせた。

 当然空母から彩雲と新たに補充した空中管制機靖国改(艦上機用)が哨戒飛行をしている。あと一日で港に到着するため、彩雲を港の上空に派遣し詳しい様子を調べさせた。

『我、神鶴一番機、港の上空に到達せり、港の内部に破損した帆船数隻発見せり、また港内の施設から火災が起こっている模様、多数の煙が見える。』

「どういうことだ?戦闘でも起こっているのか、それとも内乱か・・・。楓君どう思う。」

「私としましては戦闘にせよ、内乱にせよ情報の収集を行うべきかと思います。あと全艦艇に警戒態勢も取らせるべきかと。」

「そうだな、各空母より彩雲を発艦させ港の周辺の都市、海上を偵察させよ。各艦隊に通達、第1級警戒態勢、商人たちにはなんでもないと伝えておけ。無駄に騒がれても面倒だ。」

「了解しました。」

 さて仮に戦闘だとしたら我らはどちらにつくべきか・・・。

靖国改:日本海軍の靖国に艦上機仕様を追加させた。管制用にレーダーを備え付けており半径150キロメートルまで探知可能。

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