第四話
目を覚ますと知らない天井だった。
「楓君に連れて来てもらったんだっけ、軽巡だけど司令官室があるのはありがたいな。よいしょっと。」
ふに
右手を動かすと何か柔らかいものに触れる。
「あ、駄目です・・・閣下。」
・・・あいている左手で布団をはぐとどのような状態になったいるのかよく分かった。楓君が私に抱きついて寝ているのだ。なお先ほどのは寝言である。
「何も知らないものが見たらまず勘違いすることは確実だろう。とりあえず起こすか。おーい、楓君。そろそろ起きてくれないか?」
「ムニャムニャ」
・・・幸せそうな顔を見ているともう何も言えないな、そうこうしている内に高元艦長がやって来た。
「失礼しま・・・した。」
扉を開けて直ぐに出てしまった、大声で呼び止める。
「待ってくれ‼艦長楓君が起きないんだ、助けてくれ。」
また扉が開く、かなり慌てている。
「では押し倒されたのですか‼私も参加したかったー‼」
高元艦長・・・、この艦ある意味敵だらけなんじゃないだろうか。
「取り敢えず助けてくれ、仮眠をとっていただけでどうしてここまで精神的に疲労しないといけないかな?」
トリップしている高元艦長が助けるまで三十分ほどこの状態が続いた。
ーーーーー三十分後ーーーーー
「も、申し訳ございません、閣下。閣下の眠り顔を見ておりましたらつい・・・」
どうやら仕方がない事態だったらしい、ならば仕方がないか。
「まあ、大事もないし問題はないから良いよ。次から気を付けてくれ。」
「はい。」
良い笑顔で答えてくれる・・・これは警戒しておくべきだろう。蛇に睨まれた蛙はこんな気持ちなのかな?等と考えてみる。
「さて仮眠でどれくらいの魔力が戻ったのかな?」
眠った時間は三時間ほど残っていた魔力は1600だったので増えた魔力で一時間辺りの魔力回復量がわかるはずだ。
魔力4300
ということは2700増えたわけだ、一時間辺りの魔力回復量は最大魔力から一割回復するわけだな。
「では気を取り直して神州丸に行くか。」
グー
音の発生源は楓君だ、真っ赤になって俯いている。恥ずかしいんだな、ここは
「ふむ、腹の虫が鳴ってしまったようだ。艦長先に食事をしたいから食堂に案内してくれ。」
「了解しました、こちらです。」
高元艦長を先頭に食堂に向かう、女性にいらない恥はかかせるものではないのが私の持論だ。




