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第62話

ーーーーーシュラーク群島・海軍基地ーーーーー

シュラーク群島で最も大きい島にある海軍基地では王国からの要請の事で頭を捻らせていた。

「王女の送迎を頼みたいというのは一体どういうことだ?普通は自国の船舶で行くはずだろう、わざわざ他国の艦船で行く理由がつかない。」

参謀達から出ているのは同じ様な意見ではあるが、要約すれば概ねこんなものだ。誰もがさっぱり分からないのである。取り敢えずヴァルト閣下に連絡を入れているので問題は無いのだが(上層部に問題を投げ出しているとも言える)、一応国同士の話ということだと考えてのことだ。

「普通は国の面子に関わることですから、その様な事はない筈なのですが・・・」

「うーむ」

ズドドド ドタン

「失礼します。」

勢い込んで入ってきた通信兵が壁に激突する。

「だ、大丈夫か?」

「は、はい。本国から通信が届きましたので持って参りました。」

クシャクシャになった紙を渡す。

「御苦労様、何々・・・何だと!!」

驚いて椅子から立ち上がり大声を出す。

「何があったのですか?」

「緊急事態ですか?」

参謀達も立ち上がり聞いてくる。

「本国から国王陛下が来られるそうだ、訪問の艦隊と共にな。到着は一週間後だそうだ。」

王女に対する件はその時に教えるというのも入っていたのでこの問題は大丈夫だろうとも伝える。

「では我々は警戒体制の強化を行うとしましょう。」

「その線で頼む、港への連絡は私から責任者に伝えておく。では解散。」

参謀達が敬礼し退出する、港へ電話をするがこれから港は忙しくなるだろう。

「後は防衛艦隊で迎えに行くとしよう。久しぶりにお会いするが閣下はお元気かな?」

この日からシュラーク群島は忙しくなったが他の国は遠いため知ることは無かった。有る意味幸運である。

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