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第34話 新編成

蝦夷型は北海道の地名から艦名をつけます。アトランタ型は湖の名前にします。

ーーーーー大和・作戦会議室ーーーーー

「皆よく集まってくれた。」

基地造りが終了し大和に戻ったら各艦長が集結していた。

「これからの作戦を教えて頂けるそうなので急いで参りました。」

全員を代表してリンデマン中将が答える。

「うむ、次の作戦で我々は艦隊を2つに分ける。」

「2つですか?」

頷き楓君にここら一帯の海図を張って貰う。

「我々が現在いるのが敵の進行方向だ、港に向かっているのだから当然だ。それを迎撃するための艦隊を第一艦隊、敵の後方に回り帝国の輸送艦の拿捕を行う第二艦隊とする。第二艦隊の指揮官はリンデマン、お前がやれ。」

「は?」

「異論は認めん。前衛艦隊を母体にしネルソン、ロドネーと共に動け、空母は天鶴、飛鶴、神鶴、雷鶴を連れて行け。護衛に駆逐艦10隻ほど加える。」

「お、お待ちください、司令官。」

慌ててりリンデマンが止めに来る。

「なにがだ?」

「それだと第一艦隊の戦力が少なくなりすぎます。空母を四隻は持ってください。」

「残念ながらそれは無理だな。それに少ない戦力の方が敵は侮ってくれるだろう?それに基地航空隊からの支援も受けられるからな。」

艦隊殲滅ついでに揚陸部隊使って前線押し上げる予定で蝦夷達連れて行くから航空戦力は結構あるんだよな。

「揚陸部隊も使うからな、エアカバーは充分にある。これ以上は押し問答になるから文句を言うな。」

「潜水艦隊はどうなっているんですか?」

フィリィップス中将が聞いてくる。

「海図の作成に帝国の周辺に出向いている、水深の調査にはソナーが使えるからな。他には何かあるか?」

「はい」

「楓君、何だ?」

「なぜ旧式の帆船を拿捕するのですか?」

「公爵達に恩を売るためだ。」

「恩ですか?」

「先の空襲で公爵の持つ船は軒並み壊滅状態だ。それに交易を主にしているのならば船は多いほど良かろう?敵軍が持っているものならば奪っても問題はあるまい。仕入れはただで、こちらが売ればこちらには金が手に入り、彼らは船が手に入る。互いに良い取引が出来るわけだ。売れなくても何かには使えるだろう。」

「帝国が文句を言ってきそうですね。」

「売ってしまえばこちらのものだ、売れなくても自沈させれば問題ない。売れた場合は彼らが責任を持ってくれる。我々は知らぬ存ぜぬで通せば良い。それに戦争に参加させた船主が悪いのだ。破産しても知った事ではない。」

「悪人ですね。」

「悪人、大いに結構。消費する物資分くらいは肩代わりして貰わなくてはな。」

室内に笑いが響いた。

「では、明日の0600に出撃する。各員準備にかかれ」

「了解」

皆が退室し終わった後、セシリアさんを呼ぶ。

「帝国の捕虜を逃がすときにあなた方を解放するつもりですが、異存はありませんか?」

「解放ですか?」

「ええ、あなた方は私が求めている情報を教えてくださいましたし、そろそろ家族とも会いたいでしょうから。一般兵と一緒ならあまり不審にも思われないでしょう。」

少し悩んだ様子で彼女が答える。

「部下達だけでいいよ。私はここが気に入っているから、後仕事をくれないか?動かないと体がなまって仕方ないんだ。」

「わかったよ。」

困った顔をして引き受ける私だった。

リンデマン中将:ビスマルク・ティルピィッツで編成する第三戦艦小隊指揮官

新艦隊編成

第一艦隊:戦艦大和、武蔵 空母月鶴、光鶴 強襲揚陸艦(北海道の旧国名より)蝦夷、渡島おしま胆振いぶり日高ひだか後志しりべし 巡洋艦生駒、御劔(生駒型二番艦)、阿寒あかん厚岸あっけし 駆逐艦秋月型駆逐艦×12、島風型駆逐艦×8 二等輸送艦×14 合計48隻

第二艦隊:戦艦ネルソン、ロドネー、ビスマルク、ティルピィッツ 空母飛鶴、神鶴、天鶴、雷鶴 巡洋艦最上、三隈、鈴谷、熊野、ウトナイ(カタカナですのでそのまま)、オコタンペ(カタカナですのでそのまま)、九種くしゅ屈斜路くっしゃろ 駆逐艦秋月型駆逐艦×20、島風型駆逐艦×14合計50隻

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