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第28話 親子喧嘩

ーーーーーヨルトリンゲルーーーーー

レイウェル公爵達がヨルトリンゲルにたどり着いたのは夕方になった頃だった。

「お父様、ご無事でしたか‼」

泣きそうな顔で公爵を迎えたのは娘のレナだった。昼には出発するようにと執事には伝えていたがどうしてここにいるのか、と公爵は一瞬混乱してしまう。

「何故未だここにおるのか‼お前には避難するように命じた筈だぞ。!!」

「父親が墜落したかも知れないのに呑気に避難など出来ません‼部下を代わりに護衛するように命令して付けていますから大丈夫です。それよりこの時間まで何処に居たんですか!!連絡がないから皆必死に探していたんですよ‼」

それを言われると公爵には言葉が出なくなってしまう。正確にはいきなり帝国との戦闘に入るとは思っていなかったので失念していたのだ。

「それに関してはすまんと思っておる、だがお主が行かねば、むざむざ殺される危険が高まるのだぞ‼」

「命ならば捨てる覚悟は出来ております。騎士になったその時から!!」

この子はこれ程立派になったのか、と感動してしまうが娘を殺されたくない親心が分からんのか。口を開こうとしたとき、ドアがノックされた。

「旦那様、宜しいでしょうか?」

執事のセバスだ。

「ひとまずこの話は終わりだ、レナ。セバス入りなさい。」

入室したセバスが諌めてくる。

「喧嘩をなさるのは結構ですが程々になさいませ、旦那様にお客様でございます。」

「客?来客など無かったはずだが、どなただ?」

「それが名乗っては下さらないのです。ただヴァルトの使いだと。」

「な、何!?それを早く言ってくれ、すぐに会う。」

普段から冷静な主人しか見ていない(親バカ時を除く)セバスが驚いているがすぐに主人の命令を理解してドアを開ける。

「今は一階の来客室におられます。」

「お父様、私もお会いします‼」

一瞬悩んだがこれ以上待たせたくないので同席を許可する。

「急ぐぞ。」

セバス:レイウェル公爵家、執事長

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