第20話 艦隊の主力
ーーーーー晴嵐改・機内ーーーーー
「そこまで緊張なさらなくても大丈夫ですよ。」
そう言いながら笑いかけても彼らはガチガチに固まっている。だがそれは仕方のないことだろう。いくら竜に乗っているとはいえ、あちらは自分で飛んでいる姿を見たことがあるからだ。だが鉄の乗り物が空に飛ぶなど、見たことのないものは信じられないに決まっている。何より船が鉄で出来ているのにも驚くだろう。全くこれが飛ぶといったときの顔は見物だった。
「分かっているのですが、竜と違って風を感じることができないのでどうしても実感が沸かないのですよ。」
確かに竜と比べると風を感じることは出来ないから違和感を感じても仕方ないだろう。これで彼らの竜より早いといったらどんな顔をするのだろうか?面白そうだが止めておくとしよう。彼の緊張をほぐすために話していると視界内、大和を護衛する駆逐艦が見えてきた。
「ほら、もうすぐ主力艦隊が見えますよ」
そう指差す先には前方警戒の駆逐艦が見えた。
ーーーーーレイウェル公爵ーーーーー
私は彼女の言葉を聞き恐る恐る外を見た、その光景は驚くべきものだった。先程見た巨大な船と同じ大きさの船が多数いるではないか、だが私が本当に驚いたのは先程の船がまるで小舟のように感じられる船がいたことだ、しかも8隻も。大半の船はのっぺりとしているが、2隻は城のような威圧感を放っている。
「あ、あの船は一体何なのですか?!」
私は礼儀を忘れて問い掛けてしまう。我を忘れて聞いてしまったことに顔を赤くしてしまった。
「フフ、慌てなくてもお教えしますよ。あれは艦隊総旗艦大和です。あそこに司令官がおられます。周囲にいるのが飛鶴型とビスマルク型です。」
どの船も巨大だ。我々の所有する最大の船でもあれの3割もあるまい、あれは島だと言われたほうが納得できるほどだ。これだけの軍事力を持っている人間に一体何を言われるのだろう。
老人の心中などは気にすることなく晴嵐改は大和の近くに着水するのだった。
ちなみに燃料や弾薬の補給には魔力を用いての召喚で行っている。全艦に補給しても10分の1くらいしか消費しない、消費した魔力は30分もあれば回復できる。今現在はこれで問題ないことを書いておく。補給時間は0時、6時、12時、18時である。




