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何か…
すべての生物に、記憶は残るのだろうか…。
海の底で生まれた生物は…進化を繰り返し、新たな生物を産み出してきた。
魚類、両生類、爬虫類…哺乳類等。
そして、人間にたどり着いた…地球の生命。
しかし、人間が進化の果てであるのだろうか。
飛べぬ、長い時間泳ぐことも、圧倒的な力もない人類が、最強なのだろうか。
人間が生命の頂点にある理由は、考える時間の長さと記憶する量による。
人は肉体の進化よりも、学ぶことにより、環境を作り替え、武器を作り出した。
他の生物よりも圧倒的な知性により、人類は生物の頂点にいるのである。
だがしかし…その知性を奪われたならば、人類はどうなるのだろうか。
学ぶ力と、生命の危機が少なくなったことによる傲慢により、人間は…この惑星そのものを自らのものと思ってしまった。
お前のたちに、土地を所有する権利があるのか。
ついに、人間は…神の怒りをかうことになる。
天罰。
(お母さん…)
しかし、人間はまだ…すべてに見捨てられたわけではなかった。