第八 危機
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「部署名は…“義賊”だ!」
「・・・・」
ヴァルトは呆れた表情をし無言でシンのことを見ていた。
「な、なんだよ!」
「いや、単純だなぁと思って、」
「いいじゃねぇか」
「ダメとは言わないが、まぁ兎に角、他のとこには隊員の名前を書いてくれよ」
というヴァルトの言葉を聞いて次に書き始めたのはガートで、それに続いてリリィも記入した。それをヴァルトが確認する。
「よし、これで君らは正式な部署というか、まぁ部隊になった訳だ。さっそく任務を与えたいところなんだが、今日のところは…そうだな義勇兵団について説明するか…」
「いや、その書類はもっと偉いやつに渡すんじゃないのか?」
「あ?あぁ、君らにはちゃんとした自己紹介をしていなかったね」
と言うとヴァルトは右手の拳を左胸にあて左足を引き礼をしながらシン達を見て、
「義勇兵団総合隊長 ヴァルト 以後お見知りおきを」
と言った。
「そ、総合隊長!?」
とシン達が驚いていると突然後ろから、
“コンコン”
という扉を叩く音がした。
「シグナです。失礼いたします」
と言う若い女性の声がした。そうして入ってきたのは、黒いローブにフードが付いてあのメルダを思い出させるような格好をして黒髪の人族だった。
「お、シグナかちょうどいい。この新人達に義勇兵団について色々教えてやってくれ」
と言ってヴァルトはシン達を指差した。
「説明してやってくれって、いや、あの報告があってきたのですが」
「後でまた来てくれ。私は忙しいから」
そう言ってヴァルトは部屋を足早に出て行ってしまった。シグナとシンの双方が双方を見ていた。
「え?あ!あなたシン君!?」
と言うといきなりシンに近づいた。シンは動揺しながら返事をした。
「え、あ、あぁそうだ」
「そう、あなたが噂の盗ぞ…義賊ね!」
「あぁそうだけど、そのシン君って呼び方は止めてもらえねぇか?」
「いいじゃないシン君で。で、それはそうとあなた騎士団の詰め所から器具を盗んだんだんでしょ?よく盗んだわね、あそこ警備が厳重なはずなのに」
「そうでもなかったけど、って言うかあんた誰?」
「あ、まだ名乗ってなかったわね。私は義勇兵団特殊部隊隊長兼総合隊長補佐のシグナです!よろしく!一応先輩だから敬語使ってくれるかな」
「あ、はい」
「では総合隊長の指示に従い義勇兵団についての説明と案内をさせていただきます!」
シグナは見た目とは違って明るい性格だったのでシン達はかなり動揺していた。
「まず、義勇兵団と騎士団の違いから。騎士団は王宮を守り王宮に従うもので、義勇兵団は簡単にいうと民のための部隊なの。だから私達は国には従わないわ。じゃあ、次は部署なんだけど、これは見た方がはやいわね。ついてきて」
と言われシン達はシグナの後に続いて部屋を出た。長い廊下を歩いていているときシンは質問をしてみた。
「シグナさん質問いいすか?」
「シグナでいいわ。えぇいいわよ」
「今って戦争中なんすよね?」
「戦争とはちょっと違うかな。この前のは防衛戦だったから。それがどうかした?」
「いや、ヴァルトが戦況が変わったって言ってたもんだから」
「あー、防衛戦のことだと思うわ。でも最近巨人や魔目の出現でまるで戦争が起こるんじゃないかって囁かれてるから分からないんだけどね。まぁ、もし戦争が起こってもこっちには魔剣士や隊長がいるしなんとか平和にもってけるんじゃないかしら」
「魔剣士?」
「あ、知らない?魔剣士テレシア」
「あぁ、テレシアは知ってます王宮騎士団っすよね。でも魔剣は知らないなぁ」
「そう、ま、いずれ分かるわ」
「そうすか。あ、あとヴァルトってそんなに強いんすか?」
「総合隊長は強いわよ。私たちよりはるかにね。さぁ、ついたわここが第一兵団の部屋よ」
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