第五 思わぬ来客
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「なんでまた俺に会おうと思ったんだ?」
リリィは頬を赤らめ恥ずかしそうに口を開いた。
「えっと、その、あなたのことが、その、す、好き、だから」
「え?えー!」
シンは大声を出し今までにないくらいの勢いで驚いた。するとその大声を聞いてガートが来た。
「なんじゃ騒がしい。大人しくせんか!もう夜更けじゃぞ!」
ガートは‘迷惑だ’といった様子で文句を言った。が、すぐにその状況を把握したのかその場を立ち去ろうとする。
「あ、邪魔したな」
「おいおい待てよジジイ!」
と言うシンの呼びかけを無視して部屋を出て行った。シンは再び椅子に座る。
「なぁリリィ、本当か?本当に俺のことを?」
「はい」
「そうかぁ、そうだったのかぁ。なんか、ごめんな。気付かなくて」
「いえいえ、大丈夫です。シンさんは迷惑ですか?」
「そんなことないよ。こんなこと言われたの初めてでさ、すげえ嬉しい」
「良かった。嫌われたらどうしようと思ってたんですよ」
「嫌うわけねえじゃん。あ、それともう俺にはタメ口で構わねえよ」
「うん、分かった」
こんななんの変哲もない会話がずっと続けばいいとシンもリリィも思った。
次の日の朝
今日もいつものようにどんな物を盗むかと思いながら身だしなみを整えリリィのいる部屋の扉を叩きリリィを起こし早起きなガートと他愛もない会話をしているときだった。いつもと違うことが起こったのは、
“ドンドン”
と強く扉を叩く音がした。他にも金属のこすれあう音や2~3人の足音がした。
「義勇兵団だ!ここを開けろ!」
「え?なんで義勇兵が?」
“ドンドン”
さらに強く扉を叩く。すると、
「頼むここを開けてくれ」
と先ほどとは違う人の声がした。シンが恐る恐る返事をする。
「なんの為に来た?」
「君らに用があるからにきまってるだろう。さあ、ここを開けてくれ。そうでなければ私があけるぞ」
そう言った瞬間、扉から聞き慣れない音がした。
“バキッ”
「あ、」
「え?」
その聞き慣れない音にシン達は疑問を抱いた。
「体長~、またですか。何回壊すつもりですか。まったく」
「あ、悪い。取っ手が壊れた!開けてくれ!なにもしない約束する!」
と大声でシン達に呼びかけた。すると、シンはしぶしぶ扉を開ける事にした。今度は扉をぶち破られると思ったからだ。
“ガチャ”
「どうぞ、ただし入るのは体長さん。あなただけです」
その言葉に他の兵達は強く反論したが体長はそれで構わないといった様子で兵達を落ち着かせた。そして一人で入ってきた。
「ひとまず私を中に入れてくれてありがとう」
「あぁ、それで?なんの用なんだ?」
と話を始めようとしたときガートが、
「ん?お前さんまさか!」
「どうした?ジジイ」
とシンとリリィはガートの方に振り向いた。
「あんた、義勇兵団のヴァルトじゃろう」
全員その体長とやらに振り向いた。
「あ、あぁそうだ。俺は義勇兵団体長ヴァルトだ」
「まじか!」
「えー!」
「なんでまた、お前みたいなお偉いさんがこんな貧民街に?」
するとヴァルトはシンの方を見て、
「お前に用があるんだ」
「お、俺?」
「あぁ、お前だ。お前この前騎士団の詰め所から魔導器具を盗んだろ!それも依頼主は魔目の!」
そのことを聞いてシンは焦りだし、誤魔化そうとした。
「え?なんのことですか?」
「誤魔化すな。器具6つそれに私の作った指輪型を盗み出しただろ」
そこまでばれているならといった様子でシンは開き直った。
「だ、だからなんだよ」
「そいつのせいで今大変なんだよ!」
「え?」
「お前、巨人が現れたのは知ってるだろ。それと同時に魔目の者達も現れた。そいつらとの防衛戦が東の方であったんだよ!だから器具を集めていたのにお前がそれを盗みだしあろう事かそれを魔目の奴らに、そのせいで戦況が大きく変わったんだよ!」
「え、まじか」
「え、じゃない!お前今すぐ義勇兵団の本部にこい!」
「えー!」
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