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第三 シン&リリィの初仕事

前回から読んでくださってくれているか方はありがとうございます。はじめましての方ははじめまして。これからもよろしくお願いします。

「私を弟子にしてくださいっ!」


ショートカットの金髪で目はオレンジ色そしてボロボロな赤いスカーフを首に巻いて胸は包帯のようなもの巻いて隠し非常に短いズボンをはいた可愛いらしい猫族の少女は非常識と思われる位にシンに顔を近づけ、まるで“キラキラ”と言う擬態語が聞こえてきそうな目をしてはっきりとそう言った。


「私、盗賊になりたいんです!」


するとそんなことに慣れていないシンは少し顎を引いて‘どういうこと?’と言わんばかりの目でずっとリリィの目を見ていた。そしたらまた


「だからシンさん!私を弟子にしてください!」


と、もう一度言ってきた。するとシンはリリィの肩を押して遠ざけた。すると


「何度も言わなくていい」


と、言って立ち上がった。そうすると今度はシンはリリィを見て


「リリィがどう思ってるか知らねぇが盗賊ってのはな、あまりいいもんじゃねぇんだぜ?衛兵には追われるし稼ぎに差があるし大変なんだぞ、リリィには辛い仕事だと思うぜ?それでもなりてぇのか?」


言われた瞬間は揺らいぎ下を向いたが自分の中で決心がついたようですぐにシンの目を見て


「はい!」


と、真剣な眼差しをシンに向け応えた。それに応えるようにシンはリリィの目を見て。


「まぁ、いいだろ」


と、言うとリリィはしばらくの間ぼうっとしていたが、ようやく口を開いた。


「え?」


するとシンは軽く笑みを浮かべリリィの頭を“ポンポン”と軽く叩きながら


「お前を弟子にしてやるって言ってんの」


と、言った。するとリリィは目を輝かせて


「やったー!ありがとうございます!」


と、言ってリリィは飛び跳ね大声で喜んだ。その様子を椅子に座って見ていた。すると、この微笑ましい光景を壁に寄りかかって少し笑みを浮かべながら見ていたガートがシンに向かってこう言った。


「盗賊の仕事の見学もかねてリリィの魔導器具を盗って来るというのはどうじゃ?」


「いいね、そうするか」


と、ガートと話た後、リリィに笑みを見せた。


「よし!だったら善は急げだ。場所は騎士団の詰め所だリリィさっさと行くぞ!」


「はい!」


と、言って二人は盗品蔵の扉を勢い良く開け走って詰め所を目指した。



シンとリリィは騎士団の詰め所が見える屋根に立っている。


「リリィ、あれが騎士団の詰め所だ。最近大量の魔導器具が持ち込まれたんだ。だからリリィの分も見つかると思うぜ」


と言うとリリィはシンの目を見て笑みを浮かべこう言った。


「なら、すぐに行きましょう!シンさん!」


「まぁ、待て」


屋根を降りようとしたリリィの肩を引っ張り引き止めて


「ちょっと、試したいことがあるんだ」


と言った。リリィは首を傾げたがシンはそんなこと気にもとめず目を閉じた。


「索敵開始」


と言うとシンの目に映ったのは街中の騎士やら衛兵また義勇兵の位置だった。


「よし。リリィ今がチャンスだ。」


「え?何故そんなこと分かるんですか?」


「それはなコイツのおかげだ」


と言ってリリィに指にはめてある指輪型魔導器具を見せた。


「へぇ~。綺麗ですね!」


「あぁ、この器具はな索敵と移動速度上昇の力があるんだ便利だろ?」


「はい!私も指輪型がいいです」


「まぁ、それは見てからだ」


「はい!分かりました」


とリリィは笑顔で応えた。


「よし。詰め所裏だ行くぞ!」


「はい」


と言って二人は屋根から飛び降り詰め所裏に回り込んだ。日暮れであまり人通りがなかったので簡単だった。


「この窓から入るぞ」


と高い位置にある窓を指差した。


「はい」


二人は素早く壁をよじ登り窓からの侵入に成功した。そしてそのまま武器庫を目指す。


「なぁ、リリィ一つ聞いていいか?」


「えぇ、いいですよ」


するとシンはリリィが盗賊になりたいと言った時からずっと疑問だったことを聞いた。


「なんで盗賊になりたいんだ?」


するとリリィはこう応えた。


「それは帰ってから教えます」


「そうか」


しばらくして武器庫につくするとシンは慣れた手つきで床の鉄扉を聞いて中に入った。それに続いてリリィも入っていった。


「ここだ。ほらいくらでもあるぜ」


「おー!すごい数ですね!」


「だろ?」


とシンは自分の手柄のように言った。リリィは器具を物色する。


「あ!私これにします!」


と言って手に取ったのはやはり指輪型だった。


「それでいいのか?」


「はい!これがいいんです!」


と笑顔で応えたリリィを見たシンは自然と笑顔になった。


「よし。じゃあ帰るぞ!」


「はい!」


そう言って二人は来た道を戻って詰め所を後にした。しばらく走ると貧民街にでた。するとシンは立ち止まってリリィと会話を始める。


「あ、なぁリリィメダルあるか?」


「え?あ、はい。有りますけど」


「貸してくれ」


「はい」


リリィはポケットから目の模様のメダルを取り出しシンに渡した。すると無言でシンはメダルを短剣のさやで潰した。その潰したメダルを思いっきり投げ飛ばした。


「え!?ちょっとなにしてるんですか!」


「ほら!」


と言ってシンは予備のメダルをあげた。それは銀製で短剣の模様だった。


「え?」


「リリィはもう盗賊だろ?だから情報屋のメダルはおかしいだろ」


するとリリィはシンに思いっきり抱きついた。


「え!?ちょっ、」


「ありがとうございます!」


最初は驚いたがシンは笑みを浮かべながらリリィの頭を撫でた。


「ほら、リリィ盗品蔵についたぜ」


と言って二人は盗品蔵に入った。

最後まで読んでくださってありがとうございました。良ければ感想や指摘などをよろしくお願いします。

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