第十一 残り一日
前回から読んでくださっている方はありがとうございます!はじめましての方ははじめまして!よろしくお願いします!
早朝の王都。騎士団が王都の防衛力を高めるため総動員され、王都中に騎士団の拠点が設置された。城壁の上で義勇兵団や騎士団の猫族が真剣に監視をしている。猫族は目や耳がいいので監視役になることが多い。そのなかに一人だけ退屈そうに監視をしているコトリがいた。そこにシンとリリィが来た。
「よお!コトリ!」
「お、おはようございます」
と、声をかけると眠たそうな目をこじ開けてこちらを向きあくびをしてから、
「あぁ、おはよう」
と、挨拶をした。するとシンが質問をした。
「なぁコトリ。昨日の続きなんだが、俺が使える魔法ってどうすれば発動できんの?」
「ん?それはー、オレに聞かれても困るなぁ。そうだ、シグナならまだ分かるかもしれない。シグナはこの時間なら恐らく本部にいると思う。聞いてみるといい」
「分かった。ありがとう。あとコトリ寝るなよ!」
「お前に心配されなくても大丈夫だよ。こっちはもう何回もこんな仕事してんだから」
と、言ってシンとリリィはその場を立ち去り。コトリはまた監視を続けた。すると黒いローブを着た二人組が城壁に上がって来てコトリに近づいた。そしてコトリに小声でなにかを報告した。黒いローブの二人組は特殊部隊の仮説監視員だった。コトリは監視員の二人組の言葉に驚いた様子だった。それに気づかずシンとリリィはシグナのもとへ急いだ。しばらくし義勇兵団本部に着く。出入り口で早速シグナに会った。
「あ、シグナさん。おはようございます」
「お、おはようございます」
と、まずシンとリリィは挨拶をした。
「あら、シン君にリリィちゃん。おはよう」
「あの、聞きたいことあるんすけど、いいすか?」
「ん?構わないけど。とりあえず中に入りましょ」
「はい」
と、言って三人は本部に入った。特殊部隊の部屋に入り一息ついたらしばらくしてシグナがシンに話かける。
「で、聞きたいことって?」
シンは質問をしはじめる。
「魔法の使い方です。さっき、コトリにも聞いたんですが。シグナに聞いた方が早いって言われて」
「なるほどね。あの糞野郎。私に押し付けやがったな」
と、表情がだんだんと怒りに変わっていった。
「シグナさん?」
と、リリィが声をかけるとシグナは我に返り、何事もなかったかのように話始めた。
「あ、いや何でもないわ。で、なんだったっけ?」
「だから、魔法の使い方です」
「あぁ、魔法ね。そうね初めてなら補助が必要ね倉庫にあったかしら。探してみましょう」
と、言って三人は倉庫に向かいその補助とやらの特徴を聞かされ探した。
「ないわね~」
と、言っていたら誰かが倉庫に入ってきた。
「おーい。そんなとこでなにやってんだ?」
その声には誰もが聞き覚えがあった。いち早く気付いたシグナが即座に反応した。
「ヴァルト隊長?なぜここに?」
ヴァルトは第一防衛線にいるはずだから作戦を知る誰もが驚いた。
「おお、そうだ。ちょっとした用があったんだが…なんか忙しそうだな。なに探してんだ?」
「シンが魔法を教えてくれというので補助器具を探していたのですが」
「あぁ、それなら。ホレッ」
と、言ってシンに何か投げ渡した。
「これは?」
「お求めの補助器具だよ」
「ありがとう」
「おう、おやすいご用さ。で、シグナちょっと用があるんだが。そうだな、シンとリリィも来てもらえるか?」
三人は疑問を抱いたがヴァルトのあとについて行った。そこは総合隊長の部屋だった。そこにはコトリもいた。
「で?用というのは?」
「さっき入ってきた情報なんだが…」
と、コトリが話始めた。
「オレの部隊の監視員からの情報で、二つ話がある。一つはいい情報だ。敵の軍隊が半分引き返したんだ。もう一つは…」
「なによ。もう一つは?」
と、シグナがコトリのことを急かした。
「もう一つは今回の敵の大将が分かった」
「それは誰?」
「そいつの特徴が銀髪で猫族そして恐らく魔女だ」
「その特徴!まさか!」
「孤独な魔女ターニャだ」
そのとき、ずっと東の平原ではターニャ率いる三千の兵と二百のゴーレム兵が侵攻を開始していた。
“愚かなニンゲンめ絶対に復讐してやる”
ターニャは心の中でそう呟いた。
最後まで読んでくださってありがとうございます!よければ感想・評価・評価をしてくださったら幸いです!




