第九 残り三日
前回から読んでくださっている方はありがとうございます!はじめましての方ははじめまして!よろしくお願いします!
「ここが第一兵団の部屋よ」
そう言うとシグナは扉を開け中に入っていく。それに続いてシン達も入っていこうとするが、部屋の中はとても騒がしかった。
「総合隊長はどこにいったんだ!」
と背が高くシグナと同じ服を着て赤髪で竜族特徴の尖った耳と手の甲に鱗がある男が慌てた様子で狼型獣人の大男に言った。
「いや、ヴァルト隊長は今さっき騎士団の方に行っちまったよ」
するとシグナは竜族の男に、
「どうしたの?コトリ」
と言った。するとコトリはシグナに慌てて駆け寄った。
「シグナ!すぐに兵を集めてくれ!」
「落ち着いて一体なにがあったの?ちゃんと説明して」
「最近、第九義勇兵団支部から定期連絡がなかっただろ。それで総合隊長の命令で視察に行ったんだ。そしたら第八に奴らが魔目がいたんだ。たぶん、第九は奴らにだから連絡もなかったんだと思う。数は恐らく五千そしてゴーレム兵が二百体だ。まっすぐこの王都を目指し侵攻している」
「え…」
その場の空気は凍りつき全員が言葉を失った。しばらくしその空気を破ったのはシグナだった。シグナは表情を変え言った。
「後どのくらいで来る?」
「え、」
「奴らはあとどのくらいで来ますか?」
「お、遅くてもあと三日だ」
「三日か…、騎士団へは伝えましたか?」
「いや、まだだ」
「ならすぐに伝えにいきなさい。それと総合隊長にも」
コトリは頷き勢いよく扉を開け部屋を出て行った。シグナは獣人の大男の方を見て、
「オーガ隊長、あなたは武器と人を集めて下さい。そして第五第四第三の支部で防衛線を張ってください」
「よし、分かった!」
そう言うとオーガは第一兵団に指示を出す。
「ガートさんあなたの盗品蔵の武器を提供願えますか?」
「あぁ全部もってけ!」
とガートは力強く応えた。
「ありがとうございます。あとは第二兵団か、」
と言って部屋を出て行こうとしたシグナにガートは、
「なぁ、鍛治場はあるか?」
「えぇ、ですがなぜ?」
「武器は多い方がいいからな」
「そうですね。一階一番右です」
「よし」
と言ってガートは鍛治場に向かった。すると今度はシンとリリィがシグナにたずねる。
「俺らは何すればいい?」
「そうですね…、とりあえず付いて来なさい」
そうしてシグナの後について行き着いたのは第二兵団の部屋だった。シグナは勢いよく扉を開け部屋に入っていく。
「総合隊長補佐シグナだ!エリカ隊長はいますか?」
と呼びかけると奥から猫族で金髪で背はシンより低めの女性が声を挙げた。
「はい!シグナ様何か用でしょうか」
「先ほど魔目侵攻の報告がはいりました。奴らが目指している場所はここ王都で到達予想は三日後です」
「そんな、本当ですか!?」
「本当です。それであなたは王都防衛を任せたいので、準備をしておいてください。後の指示は総合隊長がしますので、よろしくお願いします」
「はい!了解しました」
そう指示をしてシグナたちは次の部屋に向かう。第一兼第二特殊部隊の部屋に着いた。第一特殊部隊はシグナの管轄で第二はコトリが管轄である。シグナたちは扉を開け部屋に入っていく。
「特殊部隊は集合してください!」
そう指示をすると個々に仕事をしていた人達がシグナの前に整列した。
「もう耳に入っていると思いますが魔目が王都を目指し侵攻中です。あなた達は奴らの監視と伝令の役目をやってもらいたいので、第二は監視を5人、第一は伝令を3人お願いします。他の指示は後ほど。いいですね?」
「はッ!」
と言って8人の特殊部隊が扉から部屋を出て行った。そしてシグナたちは最初の部屋に戻った。そこにはヴァルトの姿があった。
「おぉ、シグナ。適切な指示をありがとう。流石だな」
「そんなことはございません。それより王都防衛は今のところエリカ隊長だけですが」
「その件は大丈夫だ。王都防衛はテレシアもやってくれるそうだ。あとオーガの防衛線も騎士団が手伝ってくれるから問題ないそれに私も出るからな」
「で、俺らはなにをすれば、」
とシンがつぶやいた。
「あぁそうだな~、三日後までは特にないからなぁ。あ、そういえばシンの部隊名だけどな第三特殊部隊だからよろしく」
「え、なんで?」
「いや、義賊は二つ名程度でいいだろ。正式名で義賊はだめだよ流石に」
「そうか~。で、俺らは何すればいい?」
「いや、だから特にないからなぁ…。あ、そうだ、防衛戦のとき私のところに来てくれそのとき指示する。それまではシグナの下にいろ」
「了解しましたよ」
と期待はずれといった感じで適当に返事した。
最後まで読んでくださってありがとうございます!よければ感想・指摘・評価をしてくれたら幸いです!




