冬Ⅰ
よくわからないまま書いてしまった…反省。
今言えること。
皆さん読んで下さい。
ベルが鳴り響いて放課後を告げた。
私、冬香は、只今わいわいとクラスメートがおしゃべりする中で相槌を打っている。
――本当はいたいわけじゃないんだけどね…
はっきりと友達と認識できる人は数えても片手の指で足りすぎてしまう。
元々あまりしゃべるのは得意ではなかった。
密かに「あの子ちょっと暗いよね…別に話しにくくはないけどさあ」と言われているくらい知っている。そういうものだ。
人間は以外と他人を知っていて、他人に知られている。
別にそういわれていても怒ったりしない。
え?なぜかって?
――うーん…事実を否定してもなあ…という気持ちになって…。
「じゃあそろそろ帰ろっか!」
話をしていたグループの中心的存在の女の子が言った。
彼女は――秋楽はいつも皆の真ん中で微笑んでいる。
別に羨ましい訳ではないけれど…。
…もし自分が数年前に立たされた分岐点で違う道を進んでいたら…あんな風になっていただろうか。
「またねえ」
「あっ帰りにお菓子屋さん寄って行こう!」
「えー今月ピンチなのに?」
「あっトーカ!」
自分は関係無いと思っていたのに呼ばれてビクッとする。
――何に対して怯えてるんだ私。
「一緒に帰らないか?確か帰る方向同じだよね」
爽やかな笑顔でニカっと微笑む長身の少女を前に、考える間もなく即答する。
「私は図書館で勉強するから。また今度ね美夏ちゃん」
「まじ?じゃあ一緒に勉強しようかな。トーカ頭良いし」
…え?
これは思っても無い展開だぞ?
美夏は勉強が得意ではないし、誤魔化せると思ったのに…。
美夏が嫌いな訳ではなくとも、一緒に帰る気がなかったのでつい自分の勤勉さを口実にしたのだが…今回はそれが裏目に出たようだ。
「…わかった。一緒に行こう。その代わり、質問はいいけど世間話は無しだよ?」
「さっすがトーカ!話わっかるう!行こーぜ」
冬香は苦笑しながらも美夏と並んで歩き出した。
このやたら男前な少女はどこか憎めない。
裏表がなく、誰とでも話せる性格は秋楽とは少し違うが接しやすい。
冬香がこの学校に入学して初めて話したのは彼女だ。
…実は片手指の一本だったりする。




