第6話 ~2月14日 前編~
地獄のような1日か・・・天国のような1日か・・・。
全てはこの ~2月14日~ にわかる・・・。
今は夢の中・・・。
「わ~い楽園パラダイスだ~・・・あはは・・・・おぶッ!!」
この痛みは夢の中か、それとも現実か・・・いや!まてよ・・夢の中では痛みは感じないはず・・・・ってことは・・・。
「早く起きないとまた遅刻するぞっ!」
はぁ~また母親のせいで楽しい楽園がパーだぜ・・・ん!?まてよ今の声、妙に幼かったような・・・。 うすうす目をあけると・・・。
「・・・・・・ノアッ!!!!」
「何よ!あたしに起こされるのが嫌っていうの!!」
ったく朝っぱらから大きな声出すなよ・・・っては言えないし・・・・・。
「ノアが起こしてくれたのか・・・ありがとな・・。」
「ひえ!?怒らないの・・・。」
「なんで怒る必要があるんだ・・・。」
「・・・だって、朝早くからあんな大きな声で・・・。」
「ああ、たしかに大きかったけど・・・そのおかげで目が覚めた・・ありがとよ」
ノアの顔は赤くなっていた・・・。照れてんのかな?
「ねー・・・。」
「ん?」
「今日、何の日か知ってる・・・?」
「ん~・・・ごめん、何の日だっけ・・・。」
「バ・・・バレンタインデー・・だ・よ・・・。」
あれ、ノアのやつめっちゃ顔赤い・・・もしや・・・。
「あれれ、ノアさん誰かにチョコでも差し上げるのかな?」
「ババババ、バカーーーー!!」
「わ、わりぃ・・・。」
「・・・・・。」
ありゃ~ノア黙っちまった・・・。
「そ、そろそろ学校行かないとな・・・。」
「別にあんたとは一緒に行きたくないけど・・・まぁ、今日は一緒に行ってあげるわ」
「いつも一緒に行ってるだろ・・・。」
「なんか言ったぁ!?」
「言ってません!!」
今日の朝は案外、会話が弾んだな・・・。
「さて、行くとするか・・・。」
「う、うん・・・。」
はぁ~、さて今日は地獄のような1日か・・・それとも、天国のような1日か・・・。
教室に入ると・・・。
「おっは~海!」
「おはよう、海」
「ちぃーす海やん」
お!今日は、みんな気分がいいね~・・・俺も最高な気分だぜ・・。
「海にいいもの見せてあげようか・・・。」
「え!なになに~」
「ちっと来て・・・。」
そう言って俺を廊下まで連れていった・・・。
「なに、いいものって・・・。」
「これ・・・。」
そこに貼ってあったのは・・・。
「チョコをあげたい男子ランキング!!」
「そうそう、そして1位のところ・・・見てみ・・。」
「1位・・・1位っと・・・・っえ!?」
そこに書いてあった名前は・・・。
「 神橋 拓海 」
ん!?これは多分夢だから一度、目を閉じて・・・そっと・・・。
「・・・・え!?えーーーーーーーーーーーーー!!」
そこに書いてあった名前はまたもや・・・。
「 神橋 拓海ーーー!!」
「そうだよ!海てもても~。」
「俺が・・・1位・・これは現実なのか・・・。」
と呟いた時・・・。
「これ・・・もしよければ・・・。」
その手には・・・綺麗なピンク色のリボンで結ばれた4角形の箱・・・。
「お・・・俺に・・か・・・。」
「は・・・はい!」
あ~今日は天国かもしれな~い・・・。
「ありがと。」
「ど・・どういたしまして・・・。」
そう言うと、女の子は走って友達のところに行った・・・。
「この俺が・・・チョコを貰うなんて・・・・。」
今日は本当に天国のような1日かもしれない・・・。
すみません、時間がなくて あまり書けませんでした。
後編もすぐ作成するので、楽しみにしていてください。