第4話 ~都市伝説 後編~
俺の目の前に立っていたのは、庭瀬鈴香だった。
鈴香は、なぜここにいたのか・・・。
「鈴・・・香・・。」
「海、来てくれると信じてたよん♪」
「・・・はり・まえ・・・たか・・・・。」
「え?よく聞こえませーん」
「やはり、お前だったか・・・。」
俺は、萌の話で何となく鈴香が犯人ってことはわかってた・・・。
「さすが海!!そうだよ全て私が殺ったよ」
「なんで、こんなことしたんだ!!」
そう言った途端、鈴香の目つきが鋭くなった・・・。
「こうもしないと、都市伝説のことわかってくれないじゃん・・・。」
「わかってくれないってどういうことだよ!!」
「私、言ったじゃん・・・いずれわかることになるからって・・・・。」
教室で鈴香が言ってたことを俺は思い出した・・・。
「ま!まさか、俺が・・・都市伝説にはあまり興味ないって言ったから・・・。」
「や~と、わかったようだね!そうだよ、全て海が悪いんだよ」
「だ!だけどこれは、やりすぎだろ!!」
俺は、ここに何のために来たのかを思い出した・・・。
「そ、そういえば裕美はどこだ・・・。」
「裕美ならまだ殺ってないから無事だよ」
そう言った途端、静香が裕美を抱いて迅速で帰ってきた・・・。
「静香!お前いつの間に・・・。」
「海が鈴香と話している隙に迅速で裕美を探しに行ったの」
「静香・・・ありがとな」
と俺が言った時・・・。
「ったく!あのくそ女が!!!!」
「な!なんですって!!!」
と女同士の言い合いが始まった・・・。
「あなただって、スーパーミラクルくそくそ女じゃん!!!!」
おいおい、静香のやつ暴言吐きすぎだろ・・・。あ!こんな場合じゃねー!!
「おい!鈴香、お前は罪のない人間を殺した罰でここで・・・消えてもらう」
「あ~、もういいや・・・皆、殺しちゃお♪海・・・あんたもだよ」
刹那!俺の耳に激痛が走った・・・。
「う!な、なんだこの音・・・。」
「あたしの能力に勝てる能力者なんて・・・いない」
「く!この能力は・・・。」
「私の能力は、”音波包囲”」
「音波使い・・・ぐぁ!く、くそ」
「どう?私の音波は?うるさいでしょーーーー!!あははははは、もっともっと」
「ぐあぁぁぁぁ!!くそ、こんなんじゃ まともに勝負できねぇ・・・。」
とその時!!
「鈴・・・・香・・。」
「あぁ?」
と鈴香が後ろを振り向くと・・・そこには、千鳥裕美が立っていた・・・。
「あんたまだ生きて・・・う!うわあぁぁぁぁーーーー!!」
そう鈴香は、裕美の眼をを見てしまったのだ!!
「あ、あたし死んでる・・・嫌だ、嫌だ、嫌ーーーーー!」
やっぱ裕美の能力、怖ぇ~・・・。
「はぁ~やっと音波が切れた、もう耳がおかしくなるところだったぜ」
「ったく、あのくそ女やっと気失ったわ」
静香のやつ、まだ暴言言ってるし・・・あ!鈴香を早く消さなきゃ・・・。
「よし!みんな離れてろ!!!!」
「あ!海のやつ光で鈴香を消すんだわ」
さすが静香だ・・・。
「------悪には悪をーーーーーー光と共に消えろーーーーーー」
そう言って俺は、病院の電気の光が当たっている鈴香に手を開き、閉じた・・・。すると、鈴香は光と共に消え去った。
「やっと終わった・・・。」
そう言って俺は静香と裕美の近くに行き・・・。
「今日は、二人の力があったからこそ悪魔退治が無事終わった・・・ありがとう」
そう言うと二人は顔を真っ赤にさせ・・・。
「そ、そうだよ・・・私の力があったからこそ・・・その・・・勝てたんだよ!」
ったく静香は、自分の能力を褒めるのが好きだな・・・。
「私の能力なんかは、誰かを傷つける・・・最悪の能力だわ・・・。」
それに比べて裕美は、自分の能力を嫌がってんな・・・。
「俺、悪魔退治終わったから家に戻るわ」
「うん!じゃあね~」
「今日は、助けてくれてありがとね~」
「おう!じゃあな~」
俺は、そう一言言って家に向かった・・・。
「ったく今日ので、都市伝説の怖さがだいぶわかったぜ・・・。」
これからは、都市伝説という言葉には気をつけることにしよう・・・。
どうでしたか?これからは都市伝説に気をつけましょう!