第3話 ~都市伝説 前編~
都市伝説にははっきり言って興味がない・・・。だが!!
俺の大切な仲間が何者かに襲われ被害にあっていく・・・。
そう・・・そいつの正体は・・・。
昼の休み時間、俺は教室で残っていた昼食を食べてた・・・。
「ね~ね裕美、あの話知ってる?」
「え!例のあの話け」
「そうそう、あの都市伝説の話」
「あ~あの都市伝説怖いよね~」
千鳥裕美に話かけていたのは、大の都市伝説好きの・・・庭瀬鈴香だった。
「ね~海もあの話知ってるよね~」
と鈴香が俺に尋ねてきた・・・。はっきり言って俺は都市伝説などには興味がない。
「あ~、ごめん俺そういう話あまり興味ないんだよね~あはは・・・。」
あ!やべ鈴香のこと傷つけたかな・・・。
「ね~鈴香・・・。」
「いずれ、わかることになるから・・・。」
え!今、鈴香のやつ俺に何か言ったような・・・。
「あ!ごめん都市伝説に興味ない人に都市伝説の話するなんてあたしバカだね」
「い、いや~少し気になってきたかも・・・。」
本当は全く気になってはいない。
「本当!!じゃあ今度調べてみてね~じゃあ」
そう言って鈴香は体育館のほうに走っていった・・・。
「はぁ~裕美のやつも、あんなやつと付き合わされてかわいそうだな・・・。」
そう言って俺は昼を後にした・・・。
翌朝、学校で信じられない情報が俺の耳に入った・・・。
「ねー聞いて、裕美が昨日何者かに襲われて・・・たしか・・耳の鼓膜が破れたんだって。」
「え!まぢ、ってかなんで鼓膜なんか破れたの」
「問題はそこなんだよ!裕美は 蜃気楼という能力を使えるのに簡単に鼓膜を破るなんて不可能・・・しかも、裕美はこの学校で案外トップクラスの能力者なんだよ!」
そう、千鳥裕美はこの学校でも案外トップクラスの生徒だ・・・しかも、裕美の能力は 蜃気楼といって裕美と目が合った相手は自分が殺されかけている幻覚などを見せられ意識をなくし、その場で一週間ほどの間眠っているというトップクラス並みの能力なのだが・・・。
「あ!そういえば、鈴香も今日休みだね」
「本当だ!もしかして鈴香も何者かに襲われて・・・。」
そう彼女たちの話を聞いていたら教室のドアがダンッと開いた・・・。
「た、大変だ!!」
と言って教室に入ってきたのは一年四組の、喜志平竜也だった!
「どうした竜也!?」
と俺はすぐに尋ねた。すると竜也は・・・。
「じ、実は・・・。」
「どうした、落ち着いて答えてみろ」
「裕美を襲った犯人の能力が分かった・・・。」
と竜也が言った時だった!!
ビィーーーーーーーーーー
教室の電話が鳴り響いた・・・。だが、まだ先生が来てないので俺が電話に出た・・・・。
「はい、こちら神悪中学校です。どうかなさいましたか?」
「今、幸等病院にいて裕美と同じなんだ」
この声はどこかで聞いたことがあった・・・。
「あなたは・・・。」
「早く来ないと裕美の命が あ ぶ な い」
と言って電話がプツンと切れた・・・。
「や、やばい裕美の命が・・・。」
と言って俺は今、電話で言ってきたことを皆に話した。
「え!裕美の命が危ないの!助けてあげたいけど私の能力では・・・。」
「私もこんな能力だから役に立てない・・・。」
と皆が崩れていった。その時だった!!一人の少女が立ち上がってこう言った・・・。
「わ、私それに似た話聞いたことあります」
立ち上がった少女の名は・・・乃井原萌、裕美の大親友だ。
「前、裕美が私にこう話してきたんです・・・。」
ある日、中学一年生の・・・矢崎利啓太という男の子が家に帰っていたら、急に雨が降ってきたんだって啓太は傘を持ってくるのを忘れていて猛スピードで家に帰ったんだって・・・。
家のドアを開けてリビングに向かったらいつもはソファーに妹が座っているんだけど、その日は座っていなかったんだって。啓太は、すぐに妹を見つけようとしたんだけど・・・。どこにも妹の姿が見あたらなかったんだって。すると、家の電話が家中に響きわたったんだって・・・。啓太は・・・・・。
「はい、矢崎利啓太ですけど何か用事があるんですか?今、俺急がしいのでまた後でかけ直してください。」
と言って電話を切ろうとしたら・・・。
「今、病院にいますんね私、啓太さんの妹も・・・。」
「はぁ!どういうことだよ!」
「早く来ないと妹さんの命が あ ぶ な い」
と言い残して電話がプツンと切れたんだって・・・。
急いで病院に向かうと看護婦さんなどが耳から血を流して死んでたんだって・・・。
妹の姿も見つけたんだけど、妹も耳から血を流して死んでたんだって。
「誰がこんなこと・・・。」
と言ったら・・・。
「次は、 け い た♪」
と言って啓太もその場で何者かに殺られたんだって・・・。
「何だよその話・・・。」
「超怖えーじゃんかよ・・・。」
「ってか今の話、裕美誰から聞いたって言ってた?」
俺もそれが気になっていた・・・。
「たしか・・・都市伝説が大好きな人・・・。」
俺は、ハッと思った。
「都市伝説が大好きなやつ・・・ま!まさか。」
俺は、すぐに幸等病院に向かいたかったんだけどここから幸等病院はとても遠かった・・・。
「くっそー俺の足じゃ間に合わねー・・・。」
と言った次の瞬間!俺の目の前に静香が現れた・・・。
「あたしの 迅速 なら間に合うわよ」
「よし!頼む静香」
迅速はとても速かった・・・。
「はぁ~着いたわよ~早く中に入りましょう」
「おう」
俺らはそう言って病院の中に入った・・・。萌が言ってたように看護婦さんの耳からは血が出てた。
「くっそー早く裕美を見つけ出すぞ」
ずいぶん探したが裕美は出てこない。
「くそーどこにいんだよ」
と叫んだ、その時!!
「やーと見つけたぞ!」
聞き覚えがある声・・・。
「誰だ?」
と言い、後ろを振り向くと・・・そこには、庭瀬鈴香が立っていた・・・。
後編を楽しみにしていてください!