第51話 王花、頑として咲き誇る その1
アルデハイマーを倒した後、控え室で少し仮眠をとって、決勝の舞台へと向かう。多分相手はギングだろう。アイツ強いし、ずっと俺と研鑽を積んできたから、あんま有象無象に負けるイメージが湧かないんだよな。
そんなことを考えつつ歩いていると、ついた。司会の声が色々と聞こえてくる。お、呼ばれたみたいだ。
「さて、皆さん。悲しいことにもう決勝でございます。悲しいですねえ!決勝進出した選手、まずはコイツだ!
いつも血塗れになっているが、気がついたら勝っている。Sランク冒険者を親にもつサラブレッド。ヴィオリカ!」
凄すぎて若干耳障りな程の歓声が聞こえる。こんだけ応援されてると思うと気持ちがいいな。
「そんなヴィオリカの相手はコイツだ!サラナザル王国の王子。1回戦、2回戦は清々しい完勝を見せてくれ、準決勝ではギングとの死闘を繰り広げてくれた。ロスリエル!」
また歓声が聞こえる。こっちの歓声の方がデカい気がするんですけど!気のせいかな!!気のせいと言ってくれ!!!
てか、ギング負けちゃったのか。よし、この試合で勝てたら煽ろう。
ロスリエルが握手を求めてくる。え、何このイケメン。なんかイケメン過ぎてなんも感情湧かんわ。
「よろしくね。悪いけど勝たせてもらうよ。」
いや笑顔爽やかすぎやろ。観客席で結構な数の女性が大量の鼻血を出しているのがこちらからでも分かる。すっー、こりゃ人気ありますわな。
「よろしく。ギングの仇を取るつもりでやるよ。」
「ハハッお手柔らかに、だね。」
クッ、眩しい。眩しいぞあいつの顔面。目が潰されそうだ。
「おっと!言い忘れていた。決勝戦がすぐ終わったら味気無いとの事で、回復は有りになったぞ!どちらも回復手段は持っているからかなり見応えのある決勝になるだろう!」
回復有りね。ハイパーヒールの出番かあ。おっと、距離を取っておこう。
「それじゃあ、決勝戦、スタートだあ!」
まずは牽制。
「フレアビーム」
人差し指から細いビームを出す。
「フレアビーム!」
俺が放ったフレアビームに、ロスリエルが同じようにフレアビームを放ってきて、俺のフレアビームが打ち消されてしまった。
「もしかして、俺と同じで近中遠いけるタイプ?」
「ふふっ。そうだよ!」
なるほどね。多分、魔法とか剣術とかは向こうの方が上手だと思う。俺は鬼技とか仙技とか色々手を出してるから、その分練度がバラけがちなんだ。
「椏梨椏!」
椏梨椏は鬼仙魔から受け継いだ奥義だから初見の筈だ。相手に当たったら、被弾部分に花を咲かせちょっとずつ体力を奪っていく効果があるから結構愛用している。
相手が知らないであろう技を纏めるよう。まずは奥義だ。岩流れ、椏梨椏、泡沫の舞、稲光、水面断ち、陽釈迦 、鬼亜門、噴火、覇断、覇撃、覇壊、覇震、覇玉、覇剣、覇砲 がある。次に、精霊の手、魂魄闘技の崩鎖点がある。
まあ、魂魄闘技は相手が覚醒しない限り使えないな。
そういえば、魂魄闘技が覚醒した時に、色々とステータスに変化が起きたんだよな。
ヴィオリカ・シャトーカノン
年齢10歳
生年月日.1501年.10月21日金曜日
種族 人間
称号: 魂魄闘技習得者 導煙流を修める者
職業 メイン「仙鬼騎士」
サブ 「導煙流門下生」サブ 「 」サブ 「 」
スキル
魔法[火炎魔法 大海魔法 暴風魔法 大地魔法 聖魔法 暗黒魔法 熔鉄魔法 虚空魔法 雷鳴魔法] 魔術 魔力活用 魔力視 魔法言語
鬼技 鬼力 鬼地 鬼気活用 鬼気視 鬼言語 夜叉 六根清浄 明鏡止水
仙技 仙力 仙地 仙気活用 仙気視 縮地
身体能力上昇 五感上昇 軽足 夜視 隠れ身 音感知 熱感知 自円領 声拡散 咆哮 威圧 花びらの舞 死地 鑑定眼 アイテムボックス 刺突術 マグマ舌 マグマ吐息
剣聖技 剣聖術 拳聖技 拳聖術
奥義:岩流れ 椏梨椏 泡沫の舞 稲光 水面断ち 陽釈迦 鬼亜門 噴火 覇断 覇撃 覇壊 覇震 覇玉 覇剣 覇砲
魂魄闘技:崩鎖点
導煙流技:黒煙 覇黒忌煙 放煙 纏煙 隠煙
こんな感じなんだが、ステータスとレベルが見えなくなった。他の人からも見えないようだ。何故かは知らないが。あと、前よりステータスが伸びにくくなったし、相手が格上であればあるほど自分が強化される鬼門とかいう激強スキルの効果が変わったりもした。
それはともかくこの中から奥義以外で使えるスキルとなると、鬼技、仙技、導煙流技あたりだな。
ッ!来る!!
バックステップをすると、先程までいた場所に魔力弾が落ち、クレーターが出来る。
「避けられちゃったか。まだまだ!」
椏梨椏を突破してきたか!覇断とかそこら辺は消費がデカイし、他の技でなんかあるか?いや、出し惜しみはNGだな。
「鬼亞門」
雷門のような手の平サイズの門が現れる。鬼亞門は門を召喚してその門から引力と斥力を自由自在に発する事が出来るという技だ。
色々と悪用出来る素晴らしい技である。対処法として壊すという選択肢もある。全力で阻止するがな。
「引魈門」
門によってロスリエルが引き寄せられていく。最初の方は抗おうとしていたが、逆に利用して距離を詰めようとしている。
「斥魈門」
門の前に立ち、門から放たれる力でロスリエルの方に吹っ飛んでいく。ロスリエルも構えてるな。
鬼気と仙気を拳に込め、赤黒いオーラを纏わせる。このオーラ関係で出来る技には全部”覇”とあるので俺は覇シリーズと読んでいる。
覇シリーズでも俺が1番最初に編み出した技。まあオーラで殴るだけだしな。
タメはもう充分だ。ロスリエルは・・・聖気か?俺も見た事ない青白いオーラを剣にまとわりつかせている。
「覇撃!」
「聖剣!」
赤の波動と青の波動がぶつかり合い、紫の衝撃が産まれる。
衝撃により両者は吹き飛ばされどちらも動けなくなるほどの怪我を負う。
「ハイパーヒール」
「妖精の祝福」
「「仕切り直しだ!」」




