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星歌とヴィオリカ  作者: やつさき
第2章 英雄学校試験編 魂懐
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第42話 壊蘭罰敵 その三

めっちゃ久しぶりだけど更新します。流石にもう更新まましはじめよう。そう決意して何回目なんだろう。

 

「お前が今、この土壇場で魂魄闘技を発動させるってんなら参考程度に俺のを見せてやろう。黎明発破(ダウンブラスティング)!」


 カンムが黎明発破と発した瞬間、辺りに魔力でも、仙気でも俺が知っているエネルギーの何れにも当てはまらない謎のエネルギーが辺りに満ちて行く。


「このエネルギーが何かわかるか?これは魂のエネルギーだ。俺そのものと言っていい。このエネルギーが満ちた空間を俺は魂激空間(ソウルブレイクフィールド)と名付けた。この空間では俺の命を掛けた殺伐とした戦いが好きな性格が反映されたんだろうな。ここではより殺意の高い方にバフが付与され、低い方にデバフが付与される。」


 カンムがにやりと笑う。


「そして、勝利の間際に油断したヤツにはものすごいデバフが用意される。油断するってこたぁ、そりゃつまり相手への侮辱ってことだ。俺にとっちゃあ相手ってんのはどんなに実力差があっても全力を尽くすべき相手で、俺の獲物だ。」


 カンムが満面の笑みで殴りかかってきた。陽釈迦の薔薇の茎のような物を掴み、それをガードする。


「噴火ァ!」


 カジャから受け継いだ噴火を使う。噴火と言った事により、カンムが地面に目を向けるが、違うのだ。噴火するのは俺自身だ。


「ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”熱”い”い”身体が焼けるうぅ。」

 この声はカンムの声ではなく、俺の声だ。なんせ、絶えずに俺の身体から溶岩が溢れ出ているのだ。俺の身体にダメージが入る訳でも、炭化したりとか溶ける訳では無いが、痛いし、熱い。


 陽釈迦によるチェーンデスマッチ状態の今、この技は非常に有効だろう。


「喜べよ!ハグしてやらァ!!」


「子供とはいえ野郎にハグされて嬉しいかよ!スキル!絶対殺す(キル・ユー)」 



 カンムの拳が赤黒いオーラを纏っている。当たったらヤバいと言うことだけは分かる。カンムがストレートを放つ。それをしゃがんで避ける。


「コイツを纏えるのは拳だけとは言ってねえぞ?」


 ッッ!右足からのローキック!俺は地面を思っいきり叩き穴を開け、土魔法の力を使って穴を深くし無理やり回避する。


 これはヤバイな。もう考えてる暇も無いほど素早い攻防だ。


「鬼亜門!」


 鬼亜門の引き寄せる能力で、カンムをこちら側に引き摺りこむ。そして、精霊の手でのパンチ。背後に暴風魔法で衝撃を放ち、自分の身体を前方に吹き飛ばす。そしてカンムの背後に周り、ラピットパンチかの如く後頭部にキックを喰らわせる。そして距離をとる。


 カンムの顔を見ると、ニヤニヤしている。本気でやったのだが効いていないのだろうか。


「ククク、クハハハハ!!痛え!痛えよ!!やはり殺気の籠った攻撃は痛え!!こんなガキからこれほど鋭い殺気が出るとはな!」


「戦闘狂が...まあでもお前を殺らなきゃ俺が死ぬし、殺気も出るだろうよ。」


「あ、ククク、俺のスキル黎明発破はお前の方が殺気が籠っていると判断したようだ。」


 ヤバい!めっちゃ力が溢れてくる。これは勝てるのでは?いやダメだ。油断しちゃダメなんだっけか。もしかしてコイツ最初は相手にバフかけておいて、油断させて殺すとか考えてんじゃないのか?


「ククク、気づかれたか。」


「ビンゴかよ。悪どいこと考えてんなぁ。」


「そんな事言いつつ。お前もどうせ俺を殺す為の悪巧みしてんだろ?おっと危ない。」


 椏梨椏を地面から出したのだが、回避された。その隙に猛ダッシュして、カンムに肉薄する。


「あ”あ”あ”こりゃ確かに熱いなあ。」


 身体を犬とかが水気を散らす時みたいに震わせて溶岩を散らしまくる。3、2、1、噴火の交換が切れるタイミングに合わせ、カンムの元へと直進する椏梨椏に乗り、刀を取り出す。そして...



「岩流れ!」


 カンムは、まず真正面から腹で椏梨椏を受け止めた。そして岩流れは身を少し屈めて避けた。ついでと言わんばかりに腹パンを俺に食らわせてくる。


「うぼヴぇあ」


 痛すぎて変な声出た。 


「ここからは俺も行くぞ。」


 とカンムが言葉を発してからは一瞬だった。動きを全て読まれ、着実に追い込まれて行く。20秒後には、俺は地面に突っ伏していた。


「そんな図体の癖に随分とテクい戦い方するじゃねえか。」


「あとはトドメだたな。楽しかったぜ。」


 カンムが俺に近づいてくる。万事休すか?......考えろ考えろ考えろ考えろ。


「おっと、俺はこれ以上近づかないぞ。この薔薇の茎見てえな奴でお前が死ぬのを待つ。」


 手の平に岩の槍をこっそりと出し、回転させ威力を増大させる。そしてそれを俺の身体で隠しておく。その岩の槍をカンムが近づいて来た時に放とうとしていたのだが、失敗に終わったようだ。威力の増大させ好きで抑えきれなくなった岩の槍が俺の手の平を貫通してカンムの方に向かって行く。カンムはそれをいとも簡単に弾きとばす。


「はあ、はあ、はあ、」


 息も荒い。自分のHPを確認すると、残り1割もない。考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ!!!考えろ!!!!コイツを殺す方法を考えるんだ。


 HPが目減りしてゆく。残り10、9、8、7、6...


 HPを数えるのですら億劫に感じてくる。瞼が重い。身体も重いし痛い。


「これで終わりか。楽しかったぜ。敬意を払おう!ヴィオリカ・シャトーカノン!!!」

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