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星歌とヴィオリカ  作者: やつさき
第2章 英雄学校試験編 魂懐
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第41話 壊蘭罰敵 そのニ

まずはあいつの手の内を知らねば。鑑定だ。


 カンム・ハウゾー


 レベル:不明


 称号:魂魄闘技習得者 数多の死地を経験した者

  破壊者 解体屋 戦災孤児 波瀾万丈歩みし者


 ステータス:不明


 スキル:不明


 魂魄闘技:黎明発破(ドーンブラスティング)


 何だ魂魄闘技って、スキルは不明なのに魂魄闘技とやらだけ見えるぞ。しかもやばい。ステータスだけでなくスキルまで不明とは・・・


 俺とアイツの力量の差が分かるな・・・いやダメだ。俺はこいつを乗り越えなければ。こいつは俺を殺した。だから俺もこいつを殺す。何故か分からないが、俺はここで逃げても、こいつを殺さねば前に進めない気がする。これは試練だ。俺は試練を乗り越えるんだ。


「お前、鑑定しただろ?俺の事。そしたら魂魄闘技ってのが見えただろ?これの事はユニークスキルだのなんだの言うやつが居るが違う。そんなんじゃないんだ。この技は自分の魂を表した技。自分の生き様、魂を具現化したものと言っていい。こいつを持ってるのと持ってないやつじゃ格が違う。」

「魂魄闘技か・・・興味深いな。」

「お前が俺を殺すには、こいつを発現させないとなあ!見せてみろ!お前の全てを!!お前の魂を!!!」


 何かそのセリフはちょっと卑猥な気もするが、魂か・・・俺は転生とかいう不可解な事を経験したし、魂とそれは関係ありそうな気もするな。


「何だ、来ないのか?先に行くぞ」


 カンムが殴りかかってくる。工夫もクソもない、ただのストレートだ。だが、とてつもなく速い。


(ッ!速い。そして重い......バックラーで受け流してこれかよ!)


「ファイアボール・ラピッド」

 ファイアボールの発動速いバージョンだ。威力は低いけど、ちんたらしてたら次が来る。少しづつで良いからダメージを積み上げていくんだ。


「ハハッ!そんなちまちましてていのかよ!」


 無言でナイフを投げまくる。カンムはそのナイフを弾く、ただの時間稼ぎだ。その間に熔鉄魔法の詠唱を終わらし、弾かれたナイフを溶かしてカンムの足に纏わりつかせる。


 黒鉄のあいつから黒鉄の片手剣を取り出し袈裟斬りをする。


 カンッ!と子気味良い音が聞こえる。えぇ....(困惑)硬すぎるだろ!


「別に足が動かせなくたってお前位なら余裕で殺せるぜ。」


カンムがパチン!と指パッチンする。


魔力砲・零式(ニュートンブラスト・ニル)


 カンムの指先に魔力が集まる。これがさっき放って来たやつか!


「椏梨椏!」

地面から椏が出て、カンムの横っ腹に突き刺さる。だが、カンムは意にもとめていない。


 魔力砲・零式は止まらない。青かった魔力は圧縮され、紺色、更に濃くなり黒色へと変化する。


「ヒヒッ!発射ァ!」


 1つ瞬きをする。すると目の前には既に魔力砲・零式が迫っていた。


(これは避けれない!つまり・・・俺に待っているのは死!!)


「もうちょっとやると思ったんだがなあ?お前の初手はナイフからの熔鉄魔法での搦手だ。お前に足りないのは覚悟だ。言葉だけの薄っぺらい覚悟じゃあない!マジの覚悟だ!お前は初手の時点で何も考えずに突っ込んで俺にありったけをカマす他なかったんだ!今後の人生も!四肢も!全てをかなぐり捨てて死ぬ気で殺しにくるしかなかったんだ!!お前は!ここで!!死ぬ!!!そんなものなのか!!ヴィオリカシャトーカノン!!」


 あぁ?何だこいつは?ちょっと俺より強いからって調子に乗りやがって。覚悟とか言われても知らねえよ。


「こんなん真正面から受けろってか?無理無理、死ぬに決まってんだろ!怖いに決まってんだろ!」


 いや・・・俺に必要なのは覚悟でも勇気でもない。蛮勇だ!惨めでも何でもいい!どんなに絶望的な状況でも!我武者羅でも向こう見ずに立ち向かう勇気だ!これが俺なりの覚悟なんだ!


 何の防御もせずに魔力砲・零式に突っ込んでいく。


「カハッ...」

 魔力砲・零式に吹き飛ばされ、吐血する。


 痛い、確かに痛いが効かない!効いて無いって自分が思ったらどんな攻撃だって関係ない。HPがごっそりと減ったが、それでも回復はしない。理由?理由なんか無いさ。ここで回復したら何か負けた気がするからな。

  

さて、俺も何かしないとな、あいつが突っ込んで来てる。


 カンムが右ストレートを放って来る。それを素手でガードする。すると、ガードした左手がなっちゃいけない音を出してグチャグチャになった。カンムはそのままの勢いで俺の顔面を殴ろうとしてくる。殺意の籠ったちゃんと殺しに来ていると分かる鋭いストレートだ。


「精霊の手、起動!」

 俺の手が淡い青色になり、再生される。精霊の手でカンムの頭を掴み、俺の方に寄せて頭突きをする。


「ハハッ!ちょっとは痛い攻撃になってきたじゃねえか!殺意の籠ってない攻撃はどんなに威力が高くても痛くないんだ!」


「陽釈迦!」 

 ずっと何か扱うのが怖くなって使って来なかったこの技。反動はあるだろうが使うしかない。


 禍々しい破滅を告げる薔薇の茎がカンムと俺の身体にまとわりつく。HPが物凄い勢いで減ってゆく。


「諸共殺す勢いの攻撃だな。だが、このままじゃあHPの高い俺が勝つぞ。」


「ああ、確かにこれじゃあ先に俺が死ぬな。ここが俺にとっての死地だ。その死地で文字通り死ぬ気でお前を殺す。制限時間つきだけどな。俺も魂魄闘技を発現させる!それでお前を殺す!!」


「ハハハハハ!!馬鹿者が!それで発現するなら苦労しねえよ。だがいいなそれ!面白い!賭けにのったぜ!命を掛けたギャンブルだ!」


 

魂魄闘技はスタンド能力的な奴と思って貰えれば

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