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星歌とヴィオリカ  作者: やつさき
第2章 英雄学校試験編 魂懐
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第29話 クソだせぇ

そこには、長身の男と、後ろに髪を纏めている長髪の男と、異様にカッコイイ見た目をして角を生やした悪魔っ娘の少女がいた。




長身の男の名はカルバ、長髪の男の名はヴィオリカ、角を生やした悪魔っ娘の名はノヴァである。




辺りを見てみるとブラックホールのような物があり、満月の光に照らされた終わりの見えない湖面にその3人はたっていた。




カルバが言う。


「私の計画を邪魔する事は断じてゆるさぬ。ヴィオリカ、────」




涙目のノヴァが叫ぶ。




「そんな!」




「はぁぁ...俺の分身を、置いていく。俺の力の99%をこめている。俺の力は1%もあれば問題ない。」




長髪の男の分身が作られる。それは異形であった。指は6本あり、イカの触手の様なものもついていた。地球であれば宇宙人、どこかの血の狩人であれば月の魔物とでも呼んでいたかもしれない。




ヴィオリカとノヴァが分身と戦う。戦況は分身が優勢だ。いや、優勢と言うのもおこがましく、いたぶられているといった表現が正しいのかもしれない。




ヴィオリカとノヴァが何か話し合う。ノヴァの瞳に決意の炎が宿っていく。




ヴィオリカとノヴァが片方の手を合わせる。そして、もう片方の手を分身体に向ける。




「僕はもう負けない!!ごめんなさいご主人様。もう一度裏切る事を許してください。」




「「いくぞ!!」」




ヴィオリカとノヴァから物凄いエネルギーが溢れ出て、周りの終わりの見えない湖面を塗り替えていく。




「「──────!!!」」




光が全てを包み込む。分身体が消える。やがて、その光が止むと、ブラックホールの様なものは消え、終わりの見えない湖面は花が綺麗に咲き、虹がかかっている花畑になっている。























場面は変わり、ヴィオリカと、そのヴィオリカと少し似ている男がいた。名は『────』




ヴィオリカと『────』が武器を構えあっている。ヴィオリカは緊張と怒りの感情に満ちていた。対して『────』の顔は余裕とウキウキと余裕の感情に満ちていた。


「『────』!!!ぶっ殺してやる!!『────』の仇をとってやる!!」




「あぁ、あぁ良いよヴィオリカ。力が覚醒している。私が取り込むに相応しい!!ふひゃははは!!!お前を育てて良かったよ!!」




その言葉の交わし合いを皮切りに2人の鍔迫り合いが始まる。凄まじい衝撃が辺りに走る。

「シャトーカノンという性という事は、魔獄と多々良帝の息子なのでしょう?あの身のこなしも親から受け継いでいるのでしょうね。」


 あの人達、魔獄とか呼ばれてたんだ。厨二くせえけど、この世界では聞いてて歯痒いような厨二心擽る名前が多いからな。


 まぁ、普段から魔法でライトニングサンダー!!とか言ってるし厨二方向に向かってしまうのも仕方ないのかもしれない。


「そういえば、街への道覚えてる?」


「・・・」


 ・・・


 ・・・・・・


 ・・・・・・・・・


 場は静寂に支配された。月明かりが森を照らし、どことなく神秘な様にも不気味な様にも見える。


「すーっ.....もしかして迷子?」


「迷子になっている訳ではありません。途方に暮れているだけですわ。」


「迷子になっているのを認めよ?」


「チッ」


 今舌打ちしたよね???ねぇ???舌打ちしたよね今???ねぇ???


「舌打ちなんてしていませんわよ。」


 顔に出てたか、ちくせう。俺にポーカーフェイスはやっぱ向いてないな。それはともかく舌打ちしてたやろ。


「チッ」


「もう隠す気ないよね?!」


「チッ、私将来は時計になるのが夢でしたの。」


「家を公爵にするんじゃないの?!」


 ペチッ!!と小気味良い音が鳴る。ケツを叩かれた。言い負かされたら実力行使ですかはいそうですか。


「飛んで街を探す?」


「そんな魔力もう使いましたわ。貴方が逃げるせいですのよ。」


 俺もぶっちゃけそんなにない。さっきまで焦った無駄に使いまくったからな。エルフでもないんだし道は覚えてない。あの緊迫した状況で覚えられたら逆に凄い。



「とりあえずあっち方面に向かってみる?」

 と言いながら、崖の反対の方向を指さす。


「ええ、多分街はそちら側でsキャアッ!!」


 瞬間、崖が崩れ俺とセツナが真っ逆さまに落ちてゆく。


 ヤバいヤバいヤバい、俺は助かるから良いけどセツナが怪我を負うかもしれない。それはマズイ。レディーに怪我を負わせてはいけない。


「鬼亜門!!」


 鬼仙魔から受け継いだスキルである鬼亜門を使用する。効果は簡単、物等を引き寄せたりできるのだ。


 弱そうに見えるかもしれないが、結構使い勝手がいい。武器を捨てても拾ったりできる。この場合、セツナを引き寄せたりとかね。


 セツナをお姫様抱っこする。下を見てみると、地面まで20メートルもないくらいだ。だが大丈夫だ。鬼亜門には引力を操る以外に、吸い付く能力や斥力扱える。原理は知らん。


 まぁ、鬼亜門の吸い付く能力を木の枝に向かって使う。んで、スパイ〇ーマンみたいに枝を掴mあ、




 あー、時間をとめた。俺は誰かって?名乗るほどの者ではないさ。とりあえず、状況を説明しよう。枝を掴もうとコイツはした。この世界ってね、風魔法使ったり、火魔法を使ったりする魔物がいる訳よ。それに対抗するために、この世界の木は頑丈で太いんだ。そう、太いんだ、人の手で、ましては子供のちっちゃいお手てでは握れない程にね。そんな木の枝を、こいつは握ろうとしているんだ。大体理解出来たかい?よし、時を戻そうか。




 えー、ん"ん"ん"えー、今現在、木の枝を掴むのに失敗致しました!痛いです!とても痛いです!治癒しましたが、それでも痛いです!!


「痛ぁい…………」


「だ、大丈夫?」


 情けなぁい…………今の俺とっても情けないないよぉ?・・・


「ん"ん"ん"そのー今の貴方、とッッッッても情けないですわ。手を痛める原因となった私が言うのもちょっとあれ何ですけど・・・」


 あーはいはい分かってますよ!!精神的にキツイ!!ハートが蜂の巣でございますわよ!!痛みはもう大丈夫だけど精神がグチャグチャだよ!!しかもこんな女の子に情けないって言われちゃってさ!!!




 数十分後




「あー怖かったねー精神がボロボロになっちゃったね・・・でもママが居るから大丈夫だよー元気だしてー」


「ハッ?!」


「やっと正気に戻りましたか?」


 何 故 こ う な っ た


 気づいたらセツナに膝枕して頭撫でて貰ってた。記憶を遡ってみるが、記憶に完全な空白があるのだ。何が起きたんだ?!もしかして精神がぶっ壊れて赤ちゃんみたいになったとかか?!


 セツナはニヤニヤしながらこっちの事を見ている。黒歴史確定ですはいコレ!!!!!!!!!


「私の膝枕どうでしたか?(・∀・)ニヤニヤ」


 俺は身体能力上昇を使い。神速とも言える速度で膝を折り曲げ、そのまま上体を下に下げる。つまり、Japanese土下座だ。


「今日の事は忘れてください。お願いします。」


「何ですのそのポーズ?でも何か良いですわね。服従した感がありますわ。」



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