第24話 震える街ルルブル
グレイトフルワイバーンの設定書きたくなった。
基本的にワイバーンは下等竜と書いてワイバーンとされている。この世界には竜と龍が存在している。竜と龍、似て非なる物であり、根本的にも何もかも違うのである。だが、竜と龍には明確すぎる程の格差があるのだ。
気品、強さ、美しさ、知能、何もかもにおいて竜は龍へと劣っているのだ。
グレイトフルワイバーンは分類的には下等竜である。だがグレイトフルと言うように、偉大なのである。
そう、偉大なのだ。何かを成し遂げる。何か偉大な事を成し遂げる事で、魔物に備わっている機能である生物進化。その生物進化の欄にグレイトフルワイバーンが載ることとなる。
実は簡単そうに見えて、下等な竜にはなし得ない事なのである。下等竜には遺伝子レベルでの龍への畏怖、PTSDが備え付けられている為、何かを成し遂げても頭の中で
『いや、どうせ龍ならこんなん余裕だろうな〜〜はぁ・・・なんのために生きてんだろ。イキって家出したけど実家に帰って畑でも耕そうかな。はぁ・・・』
となり、何も出来ない。愚かでどこか哀愁漂う魔物なのだ。ともかく、その為に偉大な竜は竜達からの支持は物凄いものだ。
先程哀愁漂うというが、そもそも竜種と言うだけあって生物のヒエラルキーが高いのである。竜種は知能が魔物にしては高く、独自の意識ネットワーク的なのがある。
グレイトフルワイバーンはその意識ネットワークの中では、頼れるリーダー、信頼出来る部長、尊敬できるアニキ的な立ち位置でなのだ。
そして、竜王と呼ばれる社長的な者達。その上に龍という怖い会長の軍団がいるのだ。
まぁそれはともかく、そんな頼れるアニキであるグレイトフルワイバーンを倒してしまったら・・・ 分かるだろう?
グレイトフルワイバーンを倒した後、紆余曲折とかはなんもなかった。そして、何事もなく港湾都市ルルブルへと来る事になった。
グレイトフルワイバーンは討伐した場所で解体し、残りを俺が貰う事となった。有難すぎる。
そんな事は兎も角、紅い稲妻の皆んなとは此処でお別れだ。ルルブルまでの同伴の約束だからな。なんやかんや言って悲しい。
旅は道連れとか、旅に別れは付き物らしいし仕方ないと割り切っているつもりだけど、やっぱ悲しい。
1番は、道中が暇になりそうと言うことだ。まぁこっからは船だからな、そして、予約は取っている。
予約したサラエ行きの船は1ヶ月先だ。ん?ああ、もう1回言おうか、1ヶ月先だ。いやさ〜予約が満員でさ〜ようやく取れた予約が1ヶ月先のコレア号って船だったんだよ。
さて、早速1ヶ月の暇が出来た訳だがどうしようか。ぶっちゃけワイパーンの素材を売ってそこら辺の普通の宿とれば普通に1ヶ月くらいルルブルで暮らせるんだが・・・・・・
すぅっー・・・・・・・・・
暇だぁーーーーーーー!!!!!!!!!!!!
依頼をこなす必要も無いからな〜海からクラーケンだのリヴァイアサンだの出てくれば良いのになぁ〜けど、船に乗ってる時にクラーケンとかは辞めてくれ。単純に怖いんだよ。
何か海ってウミウシがどうとかで海綺麗だとは思うけど怖くて入りたくはないんだよな〜けど鉄〇DASHのダッ〇ュ海岸とか気になって見ちゃうんだよな〜
ていうか話を戻そうか、この暇な1ヶ月をどう過ごすかだ。冒険者ギルドで依頼こなすとかで良いかな〜とりまギルドに行くか!
( ゜д゜)彡
ギルドの横を見る
図書館がある事に気付く。
スタスタスタスタ
図書館に入る。
数時間後
いや〜この世界の小説面白いなぁ〜前世の頃も本好きだったし暇な間にこの世界の色んな本読んで見るのも良いかもな。ギルドでワイバーンの素材を売って換金するか!
冒険者ギルド内は酒場と合体するようになっていて、テーブル群の近くには食堂的なスペースがありそこから食事の注文をし受け取ることができる。今までは母さんの食事を食べてたから使った事は無いけどな。
そして、冒険者ギルドを入った扉から真っ直ぐ見ると、クエストボードとクエストカウンター、冒険者登録カウンター、総合情報カウンター、素材買い取りカウンターがある。
そして、素材買い取りカウンターの傍の扉の向こうに行くと素材剥ぎ取り場がある。大体のギルドがこのような構造だと聞いている。
今回俺の目的は素材買い取りカウンターだ。こんなちびっ子がグレイトフルワイバーンを狩っているはずないと言われ無きゃ良いけどな。ラノベとかでよく見るしな〜
うわ〜こんな事言ってたら着いちゃったよ素材買い取りカウンター
などと思いながらカウンター周辺をうろちょろしていると、
「あの〜すいません。ヴォオリカ様でございますか?」
「あ、あ、あ、はい……ヴィオリカです。」
「こいつがヴィオリカなのか!夜露死苦な!」
何だコイツ?うわ、世紀末みてぇな格好してる。ん?てかコイツよく見れば俺に冒険者の手取り足取りを教えてくれたサミットさんによく似てないか?
「俺の名はサギットだ!紅い稲妻からお前の事はよく聞いているぞ!子供なのにすげえな!俺がそんくらいの年頃の時はもっとヤンチャで無力だったぞ?」
「あ、あの〜?」
「ん?何だ坊主。」
「サミットっていう冒険者の人を知ってますか?」
「あ〜そいつぁ俺の双子の兄だ!」
マジか!大体予想はついてたようなついてなかったような。瓜二つだもんな。サミットさんの兄弟なら悪い人って言う事は100%ないな。あの人稼いだ金の大半を孤児院に寄付してるような人だからな。
「けどアイツみてぇに孤児院に寄付とかはしてねぇよ?絶滅動物保護ギルドに寄付とかそんな下らねぇ事ぐらいしかしてねぇよ!ガッハッハッ!」
いや十分立派な件。サミサギ兄弟はどっちも優しいなあ・・・いやそれは兎も角換金しないと!
「あの〜グレイトフルワイバーンの素材の換金をお願いします。」
「グレイトフルワイバーンなら防具や剣にするのもオススメだぞ!」
む、確かにそうかもな〜どうしよ、俺前世でのみんながこうするなら俺もこうするみてえな人間だったからそのソウルが受け継がれてんだよなぁー
いや、優柔不断はだめだな!
「換金をお願いします。」
「はい、承りました!それでは素材を取り出して下さい。」
紅い稲妻の方々に貰った素材は大量にあるからちょっとだけ換金したら良いだろ。アイテム袋からグレイトフルワイバーンのデカすぎる舌を出すふりをする。実際にはアイテムボックスから出している。
カウンターに以外とギリギリはみ出る位で収まった。多分巨大な素材を卸してくる奴がいるからでっかく作られてんだろ。
受付嬢がギルド支給のアイテム袋にグレイトフルワイバーンの舌を入れる。そして、カウンターの奥の扉へと入って行く。
5分後・・・
「グレイトフルワイバーンの舌は金貨60枚でございます。」
金貨が大量に入っている袋を頂戴する。
金貨の上となると、白銀貨や玉虫色金貨がある。この世界の物価は国によって違うが前世と比べるとどこも驚く程安い。
ここら辺で上等な宿だと金貨2枚くらいかな?総合情報カウンターに伺ってみると、楓の木という宿屋があるらしく、風呂付きで飯も美味く、金貨2枚程らしい。条件はマジでピッタリだな。
早速楓の木へと来てみたが、風情があって結構良いな。扉を開け、カウンターへと行く。すると、恰幅のよいTheオカンみたいな人が鎮座するようにカウンターに居た。
「いらっしゃい!泊まっていくかい?ウチはご飯までついてくるよ。あら、もしかして英雄学校の受験者かい?なら割引だよ。」
「あ、お願いします。1ヶ月泊まる事は出来ますか?」
「出来るよ。晩御飯は7時だよ!1分でも遅れたら許さないからね!」
こんな感じのやり取りをし、部屋の鍵を貰った。内装を見てみると、ふかふかベットにちょっとした机、もしもがあった時ようなのだろうか?電話もある。
とりあえず・・・
バフッ!
ベットに飛び込む。や〜最高だぁー仰向けになり、アイテムボックスから図書館で借りた『セメント・テイラーの探偵日記』という小説を取り出す。あとは・・・?分かるだろう?




