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星歌とヴィオリカ  作者: やつさき
第2章 英雄学校試験編 魂懐
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第22話 龍に挑むは誉よな

「ふぁ〜」


 あ”〜よく寝た。ふぁ?!隣にカリナさんがいるんだが・・・


 寝ぼけて見間違えてでるだけか、顔を洗ってこよう。魔法で水を生成して、顔を洗う。冷水が顔にかかり、一気に目が覚める。


 ふむ、カリナさんの場所は変わっていない。なるほど・・・何してんすか・・・


 俺が起きるのが1番早いみたいだし、マイメンステーキ焼いて上げるか。


 じゅ〜という音と共に、鼻をくすぐる香ばしい匂いが当たりを漂う。いつ嗅いでもいい匂いだ。身からは肉汁が溢れ、滴っている。


 お?皆んなが起きたみたいだ。匂い故か、こちら側に吸い寄せられているようだ。


「まさかっ!?それは高級食材のシレンオオタチの肉では無いのか!?」

 と、カイナパイセンが言う。以外と食い意地張ってるタイプなのか。


「ん、そうだけど?」


 これって高級食材なのか、流石マイメン。貯蔵はまだまだある。50gで1つとしたら、1グロスくらいあるからな。


「あげる、食べていいよ。まだまだいっぱいあるから。」


 マイメンって弱い割に中々に図体がでかいからお肉がいっぱい取れるんだよな。しかも、俺にはスキルでアイテムボックスがあるから取り放題っていう。


 皆んな夢中でマイメンステーキを食べている。こんなに美味しそうに食べていると、こっちまで嬉しくなってくる。マイメンには感謝しかない。


 さて、自分も食べようか。ん”〜美味しいな、いつ食べても飽きない。肉は柔らかく、肉マスターの俺が焼いたから肉の焼き加減は当然バッチグーだ。


 この肉の良いところはどんな焼き加減でも美味しいとこだ。レアは流石に怖くて食ってないが、ヴェルダンでもなんでもありだ。


「ありがとうヴィオ。これは大食い好きな同士への土産話とする。」


 カイナパイセンめちゃ食いますやん。だからこそ、胸とか色々成長してんだろうけど。


「朝食も終えたところだし、港湾都市に行こうか!ここは大体ルルブルまで4分の1だから、まだまだ長いぞ〜!!」




 ・・・・・・大体1時間後



「っ……何か来るぞ。」


 カイナパイセンのセンサーに引っかかったようだ。

「ゴブリンか何かじゃないのか?」


「ゴブリン如きでは態々報告しない。・・・この魔力、どこかで見たような?」


 その瞬間、太陽が隠れ、俺たちがいる辺は何が巨大な生物に飲み込まれるようにして影に包まれた。


「ワイバーンだ!それもまぁまぁ上位のだ!!」


 影が急に大きくなってくる。


「落ちてくるぞ!!避難しろ!!」


 全力で逃げる。む、アイリパイセンが転んでいる。抱えるしかないな。


 アイリパイセンを抱え、全力で逃げる。これはギリギリ・・・刹那、後ろから物凄い衝撃と音が襲ってきた。


「助かりました・・・」


 耳を劈く咆哮が響く。


「臨戦態勢に入れ!!!」


 ワイバーンを鑑定してみるか。


『グレイトフルワイバーン』


 レベル:65


 称号:偉大な大山竜 下等竜とは言わせない


 ステータス:省略


 スキル:大咆哮 飛翔 竜吐息 竜力 山の恵み

  ???・・・


 

「大海原!!!」


 アイリパイセンが魔法を放つ。富嶽三十六景の神奈川沖浪裏みたいな感じの波がグレイトフルワイバーンを襲う。


 そんなに効いて無さそうだが、アイコンタクトをアイリパイセンから貰った。理解できたぞ。


「稲光ぃ!!」


 鬼仙鬼の技だ。この技には散々苦しめられた。これを、魔鬼混合よりも上らしい精霊潰しと合わせて発動する。


 稲光はドラム缶程の大きさへと膨張する。全力を込めた正真正銘の全身全霊の技を放つ。


「ソニックブーム!!!」


 ゼリンさんの白銀の美しい剣から真空波が放たれる。それはグレイトフルワイバーンの身体を抉るにはとても容易かった。


 だが、その要塞の幻影を見せさせる程に強固で立派なその体は容赦なく動き続ける。


 ん?今グレイトフルワイバーンの喉に魔力が宿り、熱が出てきている。これは・・・・・・



「みんなぁーー!!!!ブレスが来るぞ!!!」


「リカバームーブ!!天使の抱擁!!!」


 ゼリンさんがぼくたちがいる所にワープしてきた。そして、ゼリンさんを中心として足元に魔法陣が現れた。多分、これが天使の抱擁だろう。


「ヴィオ君、ゼリンの天使の抱擁のおかげでダメージはゼリンへといきます。ゼリンは硬いので大丈夫ですよ。僕らは魔法を使って攻撃しましょう。」


「固定砲台って事ですね。」


 アイリパイセンと共にグレイトフルワイバーンを攻撃しまくる。ゼリンさんが抉った傷に向けて、魔法を穿ちまくる。炎のブレスで見えないが当たっているはずだ。


「リジェネ」


 ゼリンさんが元からアホみたいに硬いのに合わせ、リジェネをかけると最硬だろうな。


 ブレスの炎の幕が無くなる。


「こっから先は、カイナに任せっきりで大丈夫だよ。」


 カイナパイセンの動きは圧倒的で、グレイトフルワイバーンを翻弄し、グレイトフルワイバーンが攻撃を外し隙を見せる度に身体が抉れていく


 耳が抉れ、脚が抉れ、腹が抉れ・・・


 すると、グレイトフルワイバーンが頭を空へと向ける。そして、息を全力で吸い込む。その巨体故に、全力で吸い込むとダイソンの何倍も吸い込まれる訳で、今絶賛吸い込まれ中だ。



 黒鉄の片手剣を地面に刺し、踏ん張る。ぐっ・・・離してしまった。子供の軽い身体は容易に俺の身体を宙へと浮かせる。黒鉄のアイツから、黒鉄の大太刀を取り出す。


 大太刀を肩に担ぐようにして構える。仙力を使い、カタパルトの様にして大太刀を固定する。そして、暴風魔法の補助も乗せて、さらに速度を上塗りする。


 これから、俺は奥義岩流れを行う。岩流れとは、説明によると相手が硬ければ硬い程威力が上がるらしい。伝承によると、佐野無歳と言う昔の侍の技なんだと。


 風属性の魔法を纏い、鞘のようにも見える仙気は、厨二心をとてもくすぐる格好をしていた。グレイトフルワイバーンの首元まできた。


 世界が灰色に変わり、動きは蚊が止まるような速さになった。皆んなやドラゴンの動き、勿論俺の動きもだ。


 今だ!!ジャストタイミングだ。


「岩流れ」


 そう発し、仙力のカタパルトを開放する。世界がゆっくり、いや、ゆっくりすぎる中でも、仙力のカタパルトは目に見えない程の速さであった。


 奥義岩流れを発動した大太刀は目に見えない程の速さなのだが、風と水を纏っており、大太刀を一閃した軌跡が見え、とても美しい。


 刹那、キン……という音が流れる。グレイトフルワイバーンの首には綺麗な切れ目が刻まれている。


 灰色だった世界に色がともっていく。


 む、これは芸術点が高い、所謂据え切りって奴だな。びゅーてぃふぉ〜



 あ!!据え切りだったのに倒れやがって!あ〜あ勿体ない。



カイナパイセンが本体に結構ダメージ入れてたんで殆どカイナパイセンのおかげと言っても過言ではない。主人公はキルパク野郎。

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