第21話 ヴィオリカの旅旅
ゼリンさん達は、紅い稲妻というパーティーを組んでいるらしく、英雄学校からの仲らしい。
暇つぶしとして喋ってたりしたんだが、皆んなの武勇伝がヤバすぎる。
ゼリンさんは1回仲間を守る為にワイバーンに左腕を食いちぎられかけた事があるらしく、その後教会に金を払って治したらしいがヤバすぎないか?イケメンすぎだろ。
カリナさんは、小さな戦争で、1夜にして負傷者を治療し尽くしたらしい。これも地味に凄いんだよな。少なくとも俺だったら聖気がもたない。
そういえば、聖魔法とか祈祷に必要な聖気が俺に少ない理由が分かった。
聖魔法とは、魔法とついてはいるが、実際の所は魔法とは程遠い対局にあるらしい。
魔法や魔術などはこの世界を探究し、その探究の結果編み出された理論を魔力によって、攻撃などに転用しているのである。
一方聖魔法や祈祷は魔法とは違って信じるのである。神を盲目的に信じる事によって天啓を得、それを聖気を使って実現させるのである。これを癒しの力に転用しているのである。
盲目的に疑う聖魔法、奇跡、祈祷と猜疑的にこの世界に対して疑問を持ち、探究してている魔法。前の世界では全く同じように見えたかもしれないが、この世界に馴染んでしまった今では全然違うのが一目瞭然で分かる。
説明が悪く言ってるように聞こえるかもしれないが、聖女さんとかが祈っている光景はいつ見ても神々しく、魔法を使っている光景は浪漫に溢れているものだ。
俺は、まぁ自分で言うのもなんだが魔法が得意な方だと思っている。その上、前の世界では日本人で宗教とか興味ない状態だったから、
まぁ・・・分かるだろう?聖気が極端に少ないのだよ!
だけど、あの時マイチーから聖気を譲り受けたため、今では結構多くなっている。ありがとうすぎる。
話を本題に戻そうか、それなのに、1晩でとてつもない数の治療をしたカリナさんはそれだけ凄いってことだ。
アイリさんは、レイラー砂漠にいる、砂の虚像に死者の魂と魔力が宿ったスフォンクスという魔物との知恵比べをしたそうだが、あまりに圧倒してしまったため、スフォンクスが泣き喚きながら逃げてしまったらしい。
カイナパイセンは、1時間だけで結構大きい盗賊団のアジトを見つけ、一瞬で片付けたらしい。その時に発した言葉が
『正義の執行者とは私の事だ。』
だそうだ。くっ〜、カッコイイっす。さすがカイナパイセン。と言いたいが、言ったらタダでは済まなそうなので辞めておく、アイリさんとかが弄ると鉄拳制裁を下していたしな。
鉄拳制裁の時、人体からは鳴っては行けないような男も出ていたしな。背中を肘でボキっとしていたり、サイドチェストのポーズで首を絞めていた。容赦ねぇな。
「んで、次はヴィオリカの番だな。そこまで強くなったってことは1つ2つあるんじゃあないか?」
はい!来ると思ってましたー!!考えておいて正解だったぜ。
「あ、あぅ……あ、あ、試練の山という所で……鬼仙鬼とベルゼブスネークを殺しました。」
結構どもっちゃった。世間一般のコミュニケーションでは0点だけど俺的には30点くらいだ。あれ?意外と自分の評価低くね?
「鬼仙魔とベルゼブスネーク!?その歳で?!」
「ぼ、僕のスキルと鬼仙魔の持っていた英雄奮起という技によって能力が強化されていたから勝てたんだと思います。」
「それでも凄いですよ。」
とアイリさんが言う
まあ実際にはマイチーがいたけど、ぶっちゃけあの時程のパフォーマンスは出来る気がしない。あの時は、鬼門という最高の皿の上に、英雄奮起という最高の料理を盛り付け、怒りという最高のスパイスがかかっていたんだから、覚醒していたも同然だったからな。
「けど、ゼリンさんのには叶わないですよ。」
「ははは、その歳で世辞上手とは中々やるね。」
こんな感じで暇を潰していたら、そろそろ寝る時間になっていた。
「僕が夜番しますよ。」
「いやいや、子供に任せる訳にはいかないよ。」
このうような会話が続き、中々夜番が決まらない。もういいや、こっちが降りよう。
・・・・・・ヴィオが寝た後
「こんなに可愛い寝顔の女の子が実は男の子で、とっても強いなんて信じられないわ。」
「ああ、そうだな。ポーカーフェイスが得意な私でも顔に出ていたかもしれない。」
「しかもこの子、多々良帝と魔獄の子供なんだろ?サラブレッドすぎやしないか。」
「私はもう寝るわ。夜番任せた。」
「僕ももう寝ます。」
「俺が夜番をするよ。」
「夜番任せた!私はヴィオリカちゃんと寝るよ。食べちゃいたいぃ………」




